shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

秋の白山を歩いてきました(その③、最終)

2021-10-19 05:45:00 | 山行・旅行


秋の白山を歩いてきました(その②)からの続きです。


(地図は白山ベストガイドから引用しました)

この夜の月齢は7.7で、夜半に月が沈みます。
目覚ましを2時半にセットしていたところ、うまい具合に目覚ましの助けを借りず、1時半に目が覚めました。
そっと部屋を抜け出して、山小屋の前で撮った写真が、次の3枚です。
1枚目はオリオン座を狙って撮りました。他の2枚は適当に星の多いところに向けて撮ったものです。




カンサンさんから教えていただいた、上の写真の左上に見える、アンドロメダ星雲らしきところをトリミングしてみました。
標準レンズで撮ったものですが、銀河の形をしているように見えます。カンサンさん、ありがとうございました。(10/19追記)





思えば中学2年生の時に初めて登った白山で、星で埋め尽くされた天の川を見てから、山への憧れが強まったように思います。
半世紀を過ぎて同じ場所で観た星空は、夏とは違い天の川の星の密度は希薄でしたが、当時を思い出し感動しました。

山で星空を撮るのは初めての経験で、三脚などの機材を担いでの本格的な登山も初めてでした。
重い機材を担いで山頂まで登ったのはきつかったですが、それ以上の価値はあったと思います。
今回は撮影に標準レンズを使いました。次回は広角レンズを使い、天の川の撮影にも挑戦してみたいと思います。

さて、翌朝、山小屋の食堂からの眺めです。エコーラインの草紅葉が赤く染まりました。


この日は、初日に山頂まで登りお池めぐりもしたこと、星空の写真を撮れたこと、翌日の天気が下り坂なことから連泊せず、山を下りることにしました。
時間はたっぷりあるので、先ずは南竜周辺を散策し、その後のんびり下山することにしました。
先ずは、南竜庭園と呼ばれる、南竜周辺の湿原の風景からご覧ください。
 

 

 

 

庭園を一回りし終わって、少しずつ南竜に陽が差し始めてきました。
 

続いて、南竜庭園の植物です。左はイワショウブの果実、右はイワイチョウの葉です。
 

チングルマの綿毛です。
 

左はヤマハハコ、右はコウゾリナの仲間の綿毛のようです。
 

左のアザミはタテヤマアザミかノリクラアザミのようです。右の写真の中央に見えるのは、オヤマリンドウです。
 

左の植物の名は分かりません(ビジターセンターで聞いたのに、忘れてしまいました)。右はクロマメノキかクロウズコのようです。
 

いずれもミヤマアキノキリンソウの花後です。
 

いずれもクロマメノキのようです。
 

南竜庭園を一回りしたので、下山することにします。南竜道を西に進みます。
 

室堂に資材を運ぶヘリコプターが上空を飛んでいます。
 

左の写真で、ヘリコプターの左のピラミッド型の山は、荒島岳(標高1523m)のようです。右の写真はエコーライン分岐から、エコーラインを写しました。
 

南竜道で見た、ナナカマドとコウゾリナの仲間のようです。
 

さて、南竜の景色も見納めです。この先は砂防新道を歩きます。


砂防新道で見かけた植物です。先ずはナナカマド(バラ科ナナカマド属)。
 

センジュガンピ(ナデシコ科センノウ属)の花が残っていました。
 

次はガマズミ(スイカズラ科ガマズミ属)の仲間と思いますが、定かではありません。ミズキ(ミズキ科ミズキ属)のようです。
keitannさん、他1名の方から教えていただきました。ありがとうございました。
  

右はムシカリ(別名オオカメノキ、スイカズラ科ガマズミ属)です。ムシカリの葉の基部はハート形ですが、左は違います。
  

マユミ(ニシキギ科ニシキギ属)の果実です。
 

再びナナカマドです。
 

 

二段になって流れ落ちる、落差70mの不動滝です。滝壺横に不動尊が安置されていることから不動滝と呼ばれています。
 

中飯場で小休止し、別当出合へ向け下ります。ほとんどすれ違う人はいなくなりました。
 

吊り橋が見えてきました。いよいよ別当出合も間近です。
 

吊り橋を渡ります。途中で立ち止まり、山を見上げました。
 

鳥居をくぐり、振り向いて大きく一礼して、登山を終えました。
 

別当出合から車に乗り、市ノ瀬で下りてビジターセンターに立ち寄りました。
職員の方に写真を見てもらい、植物の名前を教えていただきました。白山ビジターセンターの方にはいつもお世話になっています。

最後に、白山高山植物園がある西山に向かいました。植物園は夏の短い間しか開いていませんが、そこから観る白山は絶景でした。






下山した翌朝、ホテルの窓から素晴らしい朝焼けと、日の出が見られました。正面の山は笈ヶ岳です。
残念ながら白山の山頂付近だけは雲に隠れていて、その日山頂からお日の出が見られたかは定かではありません。


10月17日、寒冷前線が北陸を通過し、白山もいっきに冬に入りました。これから白山は名前の通り白い山になっていきます。
3回にわたる秋の白山紀行文はこれで終了です。最後までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。

(完)


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23 コメント

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ありがとうございました。 (fukurou)
2021-10-19 07:02:54
shu様
おはようございます。
私も同じ経験をしています。
初めて登った白馬岳で見た星空が忘れられず、登山を始めたのかもしれません。
登れば必ず満天の星空が見えるわけではありませんが、学生時代のテント泊の大きな楽しみのひとつです。クラブでの山行で三脚カメラ持参と言う登山はできませんでしたが、大人になってからの登山は山小屋どまり、装備も自由でしたので、一番軽い三脚とカメラ持参で星空撮影が夜の楽しみでした。
他の宿泊客に気を遣い、夜中の撮影はできませんでした。
ありがとうございました。
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おはようございます^^ (attsu1)
2021-10-19 07:26:55
白山での、星空、住宅街では見られない星空です
こんなのが見れたら、嬉しさで、寝れなくなりそう~

オリオン座ベテルギウスの爆発して無くなるかもの
記事を読みました。
でも★の年月なんて、人間の年月とは、全然違うんでしょうから、いつのことやらですよね。

今朝、NHKBSのにっぽん百名山で、紅葉の朝日岳を
やっていました。
山は違いますが、こんな風に花や実を楽しみながら、shuさんも、あるいたんだろうなぁって
感じましたよ
一気に高山は、初冠雪、
良いタイミングで行かれましたね^^
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白山の星空 (ninbu)
2021-10-19 08:05:14
shuさん、おはようございます。
白山の星空とても綺麗で素晴らしいですね。
今回も私の経験で恐縮ですが、甲府在住時代に星空をよく眺めました。
市街地でも空気が綺麗でよく見えましたが、八ヶ岳や富士五湖周辺の
星空は別格の美しさでした。

南竜庭園の湿原は、高い山の上でも綺麗に整備されていますね。
機材の運搬や設置作業は、地上とは違うご苦労があったと思います。
人間のやることは、どこまでも留まることをしりませんね。(笑)

現在は機材の搬送はヘリを使ってできるのでしょうが、昔の山城の
建築はすべて人の力仕事でやり遂げたのだと思います。
数知れない命と引き換えに、立派な城が作られたのだと思うと、
少々複雑な思いになります。

人間は偉大でもあり、残酷な生き物でもあることを考えさせられました。
本題から外れたコメントになってしまい、申し訳ありません。
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fukurouさん おはようございます (shu)
2021-10-19 08:19:10
今朝もいちばんのメッセージ、ありがとうございます。
そうですか。白馬岳で満天の星空をご覧になられたのですね。
星空はどこで観ても同じはずですが、暗がりに慣れた目にかすかに見える山の稜線が、いっそう感動を生むようにも思います。

軽量の三脚を、長い間探してきました。
これまで使っていたのは、アルミ製で1.4kgありました。
新しく買ったものは、カーボン製で1.2kgです。200g軽くなりました。
今回は星空の撮影に他に、山頂付近でセルフポートレートを撮るのに使いました。

深夜に小屋を抜け出るのは気を遣いますね。
今回は管理人さんに頼んで、入り口のすぐ近くに寝られるようにしてもらいました。
コロナ禍のお陰で大部屋が無くなり、すべて1.5畳ほどに仕切られた準個室になっています。
また、2時半に目覚ましをかけていましたが、1時半に目覚めることができ、よかったです。
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すばる (カンサン)
2021-10-19 08:40:56
shuさんへ、星空の写真の3枚目の右側中央付近にうつっているのは"すばる (プリアデス星団)"ですね。
お天気に恵まれて、とってもいい山旅になりましたね。
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attsu1さん おはようございます (shu)
2021-10-19 08:45:08
メッセージありがとうございます。
悲しいことに、歳と共に視力が下がり、肉眼ではこれほどたくさんの星が見えたわけではありません。
きっと中学生の頃は、もっとたくさんの星が見えていたはずです。

オリオン座、分かりましたか?
小三ツ星のオリオン星雲が明るいですね。
ベテルギウスが暗くなっていると聞きましたが、この日はちゃんと見えました。
撮影中、流れ星も4つ観ました。
今週木曜日は、オリオン座流星群が観られるそうです。
またどこかに出かけたくなりました。

朝日岳、40年ほど前に出かけました。
二度出かけていますが、一度は稜線で雷に遭い、ハイマツの中に身を潜めて怖い時間を過ごした記憶があります。
返信する
ninbuさん おはようございます (shu)
2021-10-19 08:56:07
メッセージありがとうございます。
中学生の時に南竜でテント泊しました。
その時に観た星空が忘れられません。

南竜庭園ですが、まったく自然の湿原で、人の手は入っていません。
行ったことはないのですが、雲ノ平のスイス庭園などもそうだと思います。
岩や池塘も自然の配置で、人工物は木道だけです。

夏には多くの高山植物で埋め尽くされます。
南竜庭園の花を観たさに白山に登られる人もたくさんいらっしゃいます。
今回、チングルマ、イワショウブ、イワイチョウをブログに上げましたが、花の種類も多いです。
来年は、じっくり写真を撮って、白山花紀行を更新しようと思います。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/876f173d837028f23fa04be701c15ceb
返信する
カンサンさん おはようございます (shu)
2021-10-19 09:05:20
メッセージありがとうございます。
プレアデス星団を教えていただき、ありがとうございます。
今回はブログに上げた3枚の他にも、10枚ほどの写真を撮りました。
狙って撮った訳ではありませんが、プレアデス星団が撮れていたのでその写真を採用しました。
オリオン座は狙って撮りました。星座全体は入らないので、三ツ星を中心に構図を決めました。
もう一枚はピントが一番シャープだったので選びましたが、星の名前はひとつも分かりません。
季節的には秋から冬に見える星です。
返信する
満天の星空 (さざんか)
2021-10-19 10:08:26
shuさん、おはようございます。
星空のお写真を楽しみに開きました。
凄い!満点の星ですね。
オリオン座、主な星は入っていますね。
星雲がバッチリ見えます。
2枚目は4辺形が写っていますから、ペガサス座でしょうか。
3枚目はカンサンさんが言われるようにスバル(プレアデス星団)ですね。
思い三脚を担いで上って下さったのですね。
真夜中の撮影は周りの人を起こさないように、気を遣われたことでしょう。
それに寒かったでしょうね。
お疲れ様&有難うございました。
翌朝の草紅葉は美しいですね。
植物はもう花も殆ど終わり、実になっている物も多いですね。
名前を全部ご存じで素晴らしいです。
先日テレビの「サラメシ」で、ヘリで山に食料を運ぶ場面を見ました。
一度にすごい重さの物資を運ぶんですね。

下山されて鳥居をくぐって山に一礼されたのが印象的です。
山は神聖な物で、無事に下山された感謝のお気持ちの現れでしょうか。
翌朝の美しい朝焼けは、山がshuさんにくれたその返礼のような気がしました。
素晴らしい記事を投稿して下さって、有難うございました。
返信する
さざんかさん こんにちは (shu)
2021-10-19 11:32:10
メッセージありがとうございます。
星座にもお詳しいのですね。これからは、星と花の女王様と呼ばせていただきます。

ペガサス座なのですね。ネットで写真を調べてみたのですが、私には同定できませんでした。
秋を代表する星座だそうで、季節はまさに一致しています。
残念ながら、私が知っているのは、オリオン座、カシオペア座、白鳥座、北斗七星くらいです。

その夜は風も穏やかで、それにダウンを着ていたおかげで寒さは感じませんでした。
むしろ下山してから数日の寒さが身に沁みます。
朝焼けを山の上で観られたらもっと良かったかもしれませんが、白山連峰の笈ヶ岳の上に広がる赤雲が観られたので、大満足です。

気持ちは早くも来年の山に向いています。
去年も南竜で泊ったものの、時期が早すぎてお花は僅かでした。
来年は花の最盛期を狙って、1週間ほど山籠もりしようと思います。
そのためにも、足のけがを完治させて、体力をつけたいと思います。
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