雨が続く関東を抜け出し、どこかへ出かけたい。降水確率の低いところを探した結果、ヒットしたのがこの山でした。
さて、雨は降ったのでしょうか?
白山白川郷ホワイトロードは、「古都金沢や白山・加賀温泉郷(石川県)と世界遺産白川郷や飛騨高山(岐阜県)を結ぶ白山国立公園内のドライブコース」です。
公式HP: https://hs-whiteroad.jp/
昨年は大規模な土砂崩れのため開通することができず、今年6月19日にようやく石川県側だけが通行できるようになりました。
白山白川郷ホワイトロードの石川県側の料金所(中宮ゲート)に、開門30分前の6時30分に着きました。
当然、誰もいませんでした。
先ほどまで降っていた小雨が上がり、空にはうっすらと虹が出ていました。
7時開門と同時に、先頭でスタートです。
この道は、白山の北側にある蛇谷渓谷の断崖絶壁に沿って走っていて、沿道には大きな滝がいくつもあります。
初めてのホワイトロードであり、たびたび車を停めて観瀑を楽しみました(駐車場が処々にあります)。
最初に現れたしりたかの滝です。
振り返って、走ってきた道です。石川県側には青空が広がってきました。
その後、かもしかの滝などを通過し、一番大きなふくべの大滝が現われました。
ふくべの大滝は、落差86mあり、沿道随一の名所と言われています。
途中ずいぶん寄り道して、この日の登山口がある栂の木台駐車場には7時47分に着きました。
さて、登山準備をして出発です。
三方岩岳には岐阜県側にある三方岩駐車場から登るのが一般的ですが、この日はあえて石川県側から登りました。
この日はストックを持たず、代わりにカメラを2台持って出かけました。
先ずは、ふくべ谷上園地展望台を目指します。
スタートからいきなりの急登です。
この辺りはブナが多いですが、風で雪が飛ばされ積雪が少なくなる尾根ではマツ、オオシラビソ、クロベが混じるようです。
歩き始めて18分でふくべ谷上園地展望台に着きました。展望台からの景色です。
遠くに、昨年歩いた加賀禅定道の尾根道が見えます。
ここからしばらく平らな道が続きます。そして、道沿いに花々が次々と現れます。
コバイケイソウ(シュロソウ科シュロソウ属)です。この花は数年おきに当たり年があり、不思議なことに多くの山でこの当たり年が重なります。
イワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)です。イワカガミは頂上近くまで見られました。
マイヅルソウ(キジカクシ科マイヅルソウ属)が出てきました。この花はたくさん咲いていました。
ゴゼンタチバナ(ミズキ科ミズキ属)も一緒に咲いていました。この花もたくさん見られました。
ハクサンシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)が見られました。木は何本か見ましたが、花を見たのはこの1本だけでした。
ウラジロヨウラク(ツツジ科ヨウラクツツジ属)がたくさん咲いていました。
歩き始めて33分、三方岩岳が初めて見えました。かなりの急登のように見えます。
歩き始めて39分で、三方岩駐車場からの道と合流しました。
帰りは初めの急坂を避けるため、三方岩駐車場に下りることに決めました(ホワイトロードが自動車道だということを失念していました)。
岐阜県側の山並みも見えてきました。お天気は大丈夫そうです。
ハナニガナ(キク科ニガナ属)でしょうか?
こちらは下山後ホワイトロード端で撮ったもの。同じ花だと思いますが、舌状花は11~12枚あります。
タカネナナカマド(バラ科ナナカマド属)のようです。
タニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)がこんなところで見られるとは、意外でした。
足元が崖で、これ以上寄れませんでした。
こちらは下山後にホワイトロード端で撮ったものです。
ツマトリソウ(サクラソウ科ツマトリソウ属)がぼちぼち出てきました。この花は山頂近くでも咲いていました。
一緒に咲いているのは、アカモノ、そしてマイヅルソウの葉も写っています。
大好きなアカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)です。
この花は咲き始めたばかりのオオバギボウシ(リュウゼツラン亜科ギボウシ属)だと思いますが、自信がありません。
帰路に、分岐から三方岩駐車場の間でも見ました。
コバイケイソウの群落。
コバイケイソウと、まだつぼみのウラジロヨウラク。
藪の中に、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ、ワスレグサ科キスゲ属)が1輪だけ咲いていました。
いつの間にか樹林帯を抜け、高山帯に入りました。
ハイマツに花が咲いていました。
さあ、もうすぐ山頂です。上空には晴れ間が見えます。
着きました。山頂です。もちろん誰もいません。
歩き始めて1時間7分かかりました。
遠くに見えるのは、日本海でしょうか?
真下には霧の中にホワイトロードが見えます。
ベンチで朝食を摂ろうと思いましたが、霧が出て来て風も吹き始めましたので、下山することにしました。
2分後には、周囲の景色がまったく見えなくなりました。一眼レフをザックに仕舞いました。
帰路は分岐まで引き返し、そこから三方岩駐車場に下りました。
歩きやすい道で、ぬかるみができやすいところには木道も用意されています。
日陰に雪が残っていました。
三方岩駐車場は岐阜県側になります。これより先は通行止めです。駐車場には1台も車がありませんでした。
三方岩隧道を抜けて石川県側に抜けます。全長390mのトンネルです。
お腹が空いてきたので、あんぱんを食べながら歩くことにしました。
歩き始めてしばらくして、ここが自動車道だと気づきました。急に緊張しました。
石川県です。
トンネルを抜けると、新たなお花を見ました。エニシダ(マメ科エニシダ属)のようです。
たしかこの花はヨーロッパ原産のはずです。まさか標高1400m以上の白山国立公園特別地域内で外来種に出会うとは、意外な旅でした。
結局雨には当たらず、人にも会わず、のんびりした山行になりました。
この後は寝不足の疲れを癒し、温泉を楽しむことにしましょう。
ご覧いただき、ありがとうございました。
さて、雨は降ったのでしょうか?
白山白川郷ホワイトロードは、「古都金沢や白山・加賀温泉郷(石川県)と世界遺産白川郷や飛騨高山(岐阜県)を結ぶ白山国立公園内のドライブコース」です。
公式HP: https://hs-whiteroad.jp/
昨年は大規模な土砂崩れのため開通することができず、今年6月19日にようやく石川県側だけが通行できるようになりました。
白山白川郷ホワイトロードの石川県側の料金所(中宮ゲート)に、開門30分前の6時30分に着きました。
当然、誰もいませんでした。
先ほどまで降っていた小雨が上がり、空にはうっすらと虹が出ていました。
7時開門と同時に、先頭でスタートです。
この道は、白山の北側にある蛇谷渓谷の断崖絶壁に沿って走っていて、沿道には大きな滝がいくつもあります。
初めてのホワイトロードであり、たびたび車を停めて観瀑を楽しみました(駐車場が処々にあります)。
最初に現れたしりたかの滝です。
振り返って、走ってきた道です。石川県側には青空が広がってきました。
その後、かもしかの滝などを通過し、一番大きなふくべの大滝が現われました。
ふくべの大滝は、落差86mあり、沿道随一の名所と言われています。
途中ずいぶん寄り道して、この日の登山口がある栂の木台駐車場には7時47分に着きました。
さて、登山準備をして出発です。
三方岩岳には岐阜県側にある三方岩駐車場から登るのが一般的ですが、この日はあえて石川県側から登りました。
この日はストックを持たず、代わりにカメラを2台持って出かけました。
先ずは、ふくべ谷上園地展望台を目指します。
スタートからいきなりの急登です。
この辺りはブナが多いですが、風で雪が飛ばされ積雪が少なくなる尾根ではマツ、オオシラビソ、クロベが混じるようです。
歩き始めて18分でふくべ谷上園地展望台に着きました。展望台からの景色です。
遠くに、昨年歩いた加賀禅定道の尾根道が見えます。
ここからしばらく平らな道が続きます。そして、道沿いに花々が次々と現れます。
コバイケイソウ(シュロソウ科シュロソウ属)です。この花は数年おきに当たり年があり、不思議なことに多くの山でこの当たり年が重なります。
イワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)です。イワカガミは頂上近くまで見られました。
マイヅルソウ(キジカクシ科マイヅルソウ属)が出てきました。この花はたくさん咲いていました。
ゴゼンタチバナ(ミズキ科ミズキ属)も一緒に咲いていました。この花もたくさん見られました。
ハクサンシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)が見られました。木は何本か見ましたが、花を見たのはこの1本だけでした。
ウラジロヨウラク(ツツジ科ヨウラクツツジ属)がたくさん咲いていました。
歩き始めて33分、三方岩岳が初めて見えました。かなりの急登のように見えます。
歩き始めて39分で、三方岩駐車場からの道と合流しました。
帰りは初めの急坂を避けるため、三方岩駐車場に下りることに決めました(ホワイトロードが自動車道だということを失念していました)。
岐阜県側の山並みも見えてきました。お天気は大丈夫そうです。
ハナニガナ(キク科ニガナ属)でしょうか?
こちらは下山後ホワイトロード端で撮ったもの。同じ花だと思いますが、舌状花は11~12枚あります。
タカネナナカマド(バラ科ナナカマド属)のようです。
タニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)がこんなところで見られるとは、意外でした。
足元が崖で、これ以上寄れませんでした。
こちらは下山後にホワイトロード端で撮ったものです。
ツマトリソウ(サクラソウ科ツマトリソウ属)がぼちぼち出てきました。この花は山頂近くでも咲いていました。
一緒に咲いているのは、アカモノ、そしてマイヅルソウの葉も写っています。
大好きなアカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)です。
この花は咲き始めたばかりのオオバギボウシ(リュウゼツラン亜科ギボウシ属)だと思いますが、自信がありません。
帰路に、分岐から三方岩駐車場の間でも見ました。
コバイケイソウの群落。
コバイケイソウと、まだつぼみのウラジロヨウラク。
藪の中に、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ、ワスレグサ科キスゲ属)が1輪だけ咲いていました。
いつの間にか樹林帯を抜け、高山帯に入りました。
ハイマツに花が咲いていました。
さあ、もうすぐ山頂です。上空には晴れ間が見えます。
着きました。山頂です。もちろん誰もいません。
歩き始めて1時間7分かかりました。
遠くに見えるのは、日本海でしょうか?
真下には霧の中にホワイトロードが見えます。
ベンチで朝食を摂ろうと思いましたが、霧が出て来て風も吹き始めましたので、下山することにしました。
2分後には、周囲の景色がまったく見えなくなりました。一眼レフをザックに仕舞いました。
帰路は分岐まで引き返し、そこから三方岩駐車場に下りました。
歩きやすい道で、ぬかるみができやすいところには木道も用意されています。
日陰に雪が残っていました。
三方岩駐車場は岐阜県側になります。これより先は通行止めです。駐車場には1台も車がありませんでした。
三方岩隧道を抜けて石川県側に抜けます。全長390mのトンネルです。
お腹が空いてきたので、あんぱんを食べながら歩くことにしました。
歩き始めてしばらくして、ここが自動車道だと気づきました。急に緊張しました。
石川県です。
トンネルを抜けると、新たなお花を見ました。エニシダ(マメ科エニシダ属)のようです。
たしかこの花はヨーロッパ原産のはずです。まさか標高1400m以上の白山国立公園特別地域内で外来種に出会うとは、意外な旅でした。
結局雨には当たらず、人にも会わず、のんびりした山行になりました。
この後は寝不足の疲れを癒し、温泉を楽しむことにしましょう。
ご覧いただき、ありがとうございました。
おはようございます。
久しぶりに一番かな?
白山白川郷ホワイトロードって白山スーパー林道のことですよね。
名前が変わったのですね。
何度もこの道通っています。
そして三方岩岳も名前だけ知っていました。
この時期に雨に合わないなんて奇跡的ですね。
たくさんの高山植物に出会われて最高の山行でしたね。
いつもながら羨ましいです。
例の鳥観図の白山のページに載っているだろうと探したらありました、白山スーパー林道も見つけこれを歩いたのだと分かりました。
白川郷、五箇山の文字が懐かしいです、好山病にかかる前にJR+バスで訪れたことがあります。
天気予報の読み通り雨に当たらず良かったですね、そしてたくさんの花を観ることが出来て何よりでした。
こちらから相当離れている山で、同じ花が咲いているとは嬉しいものです、地質、気象条件、その他生育環境が似ているのでしょうか。
今回見せていただいた花はほとんど観たことがありますが、オオバギボウシとされた白い花は観たことがありませんが、薄紫色の方は花序の少ないハクサンチドリに似ているような気がしました。
国立公園の特別地域内での外来種、綺麗ではありますが在来種に影響ない範囲で咲いてくれればいいですね。
書いてはありますが、
いつものように、どこなんだろうとGoogleマップで
見てみます。
えぇぇ、遠いぃ~
ここに、ハイキングで行くshuさんの行動力に驚きます。
そして、滝からスタートし、空気の綺麗な風景、
コバイケイソウ、ゴゼンタチバナ、ハクサンシャクナゲ、ウラジロヨウラク、ツマトリソウ
ハイマツの花と。名前も知らなかった可愛い花々
色々な山野草を楽しむハイキングを
写真から、楽しませていただきました。
お疲れ様でした^^
梅雨の季節に、事前に雨の降らない山を見つけて行かれて、ぴったりだったのが凄いですね。
沢山のお花を見せて頂きました。
どのお花も素晴らしく綺麗です。
お写真を撮るのも楽しかったことでしょう。
地図をたどると、帰りは駐車場から栂の木台駐車場まで自動車道を歩かれたのですか?
ちょっと怖いですね。
ご無事で何よりでした。
素敵な記事を載せて下さって有難うございました。
昨日2回目のワクチン接種をしました。
発熱も無く副反応は無いようで良かったです。
仰るとおり、白山スーパー林道から名前が変わった道路です。
千葉から実家のある石川県に帰省する際、ナビで距離優先を選択すると、この道が案内されます。
しかし、冬季規制中だったり、土砂崩れで通行止めだったりで、これまで通る機会がありませんでした。
fukurouさんは何度も通られたのですね。
梅雨の時期、北陸は意外と雨が少ないです。
理由は、日本アルプスに当たった雨雲がその南で雨を降らし、乾いた空気が北陸に入るからだと思います。
冬はその逆で、北陸は大雪になります。
明日からは前線が北上し、北陸でも雨になるようです。
千葉に戻る時はどこかで前線を横切るので、運転中の雨に要注意です。
例の鳥瞰図に、白山スーパー林道も載っていましたか。
あの本自体が山岳ガイドというより、観光ガイドの趣が強いので、載っていて当然かもしれませんね。
私は白山に15回も登りながら、ホワイトロードは今回が初めてでした。
ひとりで来るのがもったいないような所でした。
三方岩岳の標高が1736mで、東北の緯度を考慮すると、1300mくらいの山の植生と似ているかもしれませんね。
今回は私にとっても馴染みの花が多く、ブログの記載も苦になりませんでした。
意外だったのはエニシダです。本来、国立公園の特別地域に、あってはいけない植物だと思います。
ホワイトロードの沿線は、定期的に刈り払いをしているので、恐らく駆除されるのではないでしょうか。
東海~南関東が大雨と聞きました。
attsu1さんのところは大丈夫ですか?
さて、Googleマップで調べていただき、ありがとうございます。
びっくりするほど山奥でしたでしょう。
もし、国土地理の地図をご覧になったら、もっとびっくりされると思います。
等高線の込み具合が半端ではありません。
まさに、崖に沿って、崖を削って作られている道路です。
私にとっては馴染みの花ばかりですが、都会暮らしのattsu1さんには見知らぬお花が多かったかもしれませんね。
今日は白山高山植物園に出かけて、お花を観てきたのですが、ブログにはお花の説明を加えたいと思います。
意外と身近なお花に近いものが、高山型で観られますよ。
仰るとおり、自動車道を歩くのはよくないですね。
普段山登りで林道を歩くことがあるので、その感覚で歩いてしまい、途中で自動車道であることに気付きました。
しかし、実際にはこの道路はトンネルの先で通行止めになっていて、朝一番でゲートが開く前に、パトロールの車が巡回した後は、通行する車はゼロのようでした。
誰もいない道路を走り、誰もいない山を歩いてきました。なんと贅沢なことだったでしょう。
北陸でこの時期雨が少ないのは、fukurouさんへのコメントに書いた通りです。
もっと時間があれば、北海道にひと月ほど行きたいですね。
完全リタイア後は、そんなこともできるかもしれません。
ワクチン接種お疲れさまでした。
私はこれから1回目、2回目を受けます。
接種後は山登りを控えて、数日間おとなしくしていようと思います。
雨を避けて白山ですって~@@
白山といえばすごくいきたいのに縁がなくて一度もいってない山・・・
さくっと登って、超贅沢ラインアップの花を見て、自動車道を歩いて帰る・・
しかも誰にもあわない!!
どこでもホイホイ出かけるわたしでも、これは無理です~
(そもそも山に登れない)
野生の花の数々、断片的には見たことがあるものが多いですが、一度の山行きでみられるなんて、ほんと白山は「花の山」なんですね。
自動車道が再開通したら行ってみたいです。
5月に伯耆大山へ行った時は、流石に遠いと思いました。
今回は行き慣れた北陸ですので、大したことはありません。
但し、明日千葉へ帰るのですが、どこを通っても梅雨前線に当たるので、どの道を通るのが安全か思案しています。
今日、白山高山植物園へ行ってきました。
明日のブログでは、その様子を、さくっと書きます。
なつみかんさんには、お勧めできるところだと思いますよ。
この他、栂池自然園、白馬五竜高山植物園も良さそうですが、私自身行ったことがないのでお勧めしていません。
https://sizenen.otarimura.com/
https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/