ナベとの闘い

剣の代わりに洗剤を
盾の代わりにたわしを
よろいの代わりにエプロンをまとって
いざ、尋常に勝負！

いえね、ナベにこびりついたコゲを
落とそうとして、小一時間シャカシャカと
洗っていたわけです。

あらかた落とし終わったのですが、
どうしても一箇所まだざらざらしてるところがあるので、
泡でその個所は見えないものの、
手触りで敵はしつこくナベの底から上にむけて
くっついているもよう。

ぬぬぬ・・・。
スポンジに力をこめて、
ゴシゴシ、グワシグワシ、グリグリ・・・
ゴシゴシ、グワシグワシ、グリグリ・・・
ゴシゴシ、グワシグワシ、グーリグーリ・・・
・・・・・・

どうだ、参ったか！

・・・・・
まいったぞ、オレがな。
落ちねー、どうやっても落ちねー！
どうなってんだ・・？

一回すすいでみたら・・・

な、なにい、ば、ばかなぁ！



こんな文字が目に飛び込んできました・・・
０．５Ｌ
１．０Ｌ
・
・

真っ白に燃え尽きました。

おかしいとおもったんだよなー、
焦げ付くのはナベの水平方向であって、
垂直方向にコゲがあるなんてさー。

たわし手に　沈む夕日が　目に染みる・・・

おつかれさまでした、オレ。