昨日の記事に載せたクワスと言う飲み物は、ロシアの飲み物です。
これはペットボトルで売られているもの。
黒パンを発酵させて作ったコーラみたいな飲み物と書きましたが、コーラってアメリカ文化の代名詞のひとつとも言えますよね。ソ連時代は冷戦時代でアメリカ文化が入って来ませんでしたから、コーラが席巻することはなかったんです。
マクドナルドとかケンタッキーとか、ファストフードもありませんでした。
わたしがロシアに滞在した2018年はコーラもあったし、ショッピングモールのフードコートにはケンタッキーもありました。
当時、わたしははまだ日本語教師ではなく、国際交流のボランティアという名目で日本語を教えていましたが、生徒が嬉しそうに「昨日ケーエフシー(ケンタッキー)でごはんを食べました」と話してくれたものです。
ファストフードはロシア人、特に若い人たちには新鮮でおいしいものだったんですね。
それが今では…。もう撤退してしまったことでしょう。
でも、これでまたロシアの食文化は守られたことになったんでしょう。ロシアの人たちは、”ケーエフシー”が食べられなくてさびしいと思いながらも、ロシア料理を食べていることでしょう。
ロシアは豊かな国です。制裁なんて効かないです。制裁している側が窮しているんですからね。
この半年で、世界のいろんなことが逆戻りしてしまいました。国のリーダー同士の話し合いの結果、こんな悲劇を生むなんて、おかしいですね。民間人レベルでの交流は、お互いの文化をリスペクトし、違いを面白がって楽しんでいるっていうのに。本当に悲しいことです。
暑い日、街角で飲んだクワスの味が忘れられません。
こんな風に、クワスが入ったタンク車から注いでくれました。
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