素振りブログ。

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全キャラが役割を全うしてましたな

2015年04月11日 12時06分31秒 | 日記
GARO炎の刻印最終回の配信がありました。

GAROのテーマは過去から今に受け継がれし魂、ですが。
正面からそれを描く最終回で非常に良かったです。

ラスボスのメンドーサが想いの繋がり、絆の大切さを完全否定し、全く価値を感じていないことがイイ感じですな。
テーマ的にさ。

永遠に存在し続けることが大事だというのであれば、物理的に不老不死、本当の不滅の存在になった俺の方が完璧だろう?
子供を残して、意思を繋ぎ続けることが永遠?ハッ、愚かな!子孫が途切れればそれで終わりではないか!

そういうことを言ってんだよね。こいつは。

物理的に永遠に残り続けることに何の意味があるんだよ。
そんなの、石っころの永遠と同じじゃないか。

人の意思を積み上げて、バトンを受け渡し続けることにこそが意味があるんだよ。
自分と言う存在が今この場所に居るためには、過去の顔も分からないような大勢の人の想いの結果が必要だったわけで。
その人たちの思いを背負って、さらに未来に想いを繋げていくこと。
そんな永遠にこそ価値があるんですよ。

それが最後まで理解できなかったメンドーサは真の意味で、人間じゃないですわな。
いやぁ、徹底したクズっぷり。

クライマックスでさ、レオンが親父の武器、親父の鎧。
そして自分の黄金の鎧と牙狼剣を融合&二刀流になる展開。

ここ、泣くだろ。興奮しすぎて。
親父の想いを完全に引き継いだことの象徴だから。

そして戦いの決着。

呪いだと思い込んでいた炎の刻印は、母のレオンを守ろうとする愛だった。
生まれた直後に火刑で母を亡くしていたレオンにとって、これ、どれだけ救いになったのかね。

母の愛を知らなかったわけだからね。
親父には愛されていたけどさ。

彼の心情を思うと、良かったな、という言葉しか出ないね。

そして親父殿に見送られて、現世に帰ってくる。
レオン、これで二人とも親が死んでしまったわけだけど。
二人の想いは引き継いだからか、悲壮感は無い。

そりゃさ、悲しくないわけは無いだろうけど。
自分は両親に愛されていたし、今も見守られているという想いがあるんでしょうな。


最終回を迎えての全体的な感想としてはですね。
最初アニメだからと身構えてたんですが。
中世ヨーロッパ風の世界観で、見事にGAROをやり切ってくれたなぁ、と。

特に、受け継がれし魂、ということの本質を際立たせるためか。

跡継ぎを亡くした騎士と、血による使命の継承が成った普通の騎士。
この2種を出してきたことが上手い脚本だと思いましたよ。

基本は親子で受け継がれし魂だけどさ。
血のつながりが最重要じゃなくて。

親子であっても、想いの継承が成されないとそんなこと何の意味も無いし。
そして、血のつながりがなかったとしても、想いを引き継ぐことはさ、可能なんだと。
むしろ、そうやって引き継がれたものこそ、受け継がれし魂というものの本質なんだと。

これ、この2種が無いとね。際立たないよね。
1期目のGAROでも、養子で魔戒騎士になった銀牙騎士・絶狼って騎士が居たわけですが。
あっちの場合、その部分はクローズアップしてませんでしたからな。(それに確か、養子とはいえ、師である先代を「お父さん」って呼んでた気がしますし)
炎の刻印だとそれが強く実感できたと思うのですが。

なんか聞いた話によると、2期があるとかいう噂があるそうなんですが。
ホントだったら是非見たいですねぇ。

ヒメナさんが産んだレオンの腹違いの弟とレオンの絡みを見たいのもあるし。
エマさんとレオンの今後の関係も気になるし。
果たして産後のヒメナさんとレオンの間で親子たわけがあるのかどうかも気になりますし(ねぇよ