<読書メモ 2011年3月 ⑤>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。
『ハヅキさんのこと』川上弘美
短編集。どれもこれもいい。蛍光灯が嫌いとか。
(短編というより、掌編ですね。
とても短くて、とても良い。
作者曰く「エッセイの体裁をとった小説」なのだそうです)
『趣味は読書。』斎藤美奈子
ベストセラーと呼ばれる作品を独自の視点で切ったもの。
が、いわゆるベストセラーをあまり読んでいないため、
分からないことが多かった。惜しい。
(2000年前後のベストセラー本の書評。
本読みには、ベストセラーばかり読む人と、
ベストセラーを忌避する人がいるという前提で、
ちょっと斜に構えた姿勢の辛口コラムですが、
けっこう笑えます)
『46番目の密室』有栖川有栖
登場人物の関西弁がよかった。
そういえば森見登美彦も鴨川ホルモーの人も、
あまり関西弁つかわないな。
(作者と主人公が同名のミステリ、いくつかありますよね。
エラリー・クイーンとか、仁木悦子とか、法月綸太郎とか?
何ていうジャンルなんですかね?(調べもしない)
こちらは主人公が小説家でありワトソン役でもある有栖川有栖で、
探偵役は大学助教授(今は准教授か?)の火村英夫のシリーズ。
作者と同名なのは探偵じゃなくてもいいのか…。
それはさておき<作家アリスシリーズ>と呼ばれるものの第一作です。
30歳過ぎの良い歳した独身ふたりが何かと殺人に巻き込まれるシリーズです。
「臨床犯罪学者・火村英夫の推理」(2016)として実写化されてましたね)
『琥珀枕(こはくちん)』森福都
すごく面白かった。
「スッポンの先生」が普通に出てきて話しが始まる。
昔の中国が舞台なので読みにくい名詞が多いが、
文章がさらっと読みやすいのでちょうどいい。
(古代中国の裕福な家庭(県令)の一人息子が主人公。
で、彼の家庭教師・除康先生は200歳とも300歳とも言われる
スッポンの妖怪で、お屋敷の庭にある池に住んでいる。
…って感じで、めちゃくちゃナチュラルにスッポンの先生が
登場します。良い感じです。
そんな彼らが眺める地方都市のちょっと不思議な小噺
7編の連作短編集。
この作者の中で私が一番好きな作品です)
『志ん生一家、おしまいの噺』美濃部美津子
志ん生の娘の語り記。
ちと身内びいきの感はあるけれど、
家族の視点での噺家の生涯はおもしろかった。
(5代目古今亭志ん生の娘さんです。
ラジオ放送局であるニッポン放送に務めつつ、
志ん生のマネジメントもやっていたとか。
破天荒の代名詞のような稀代の落語家・志ん生が父で、
十代目金原亭馬生、三代目古今亭志ん朝が弟の著者が語る、
噺家一家の物語。
おもしろくないわけがありません)
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。
『ハヅキさんのこと』川上弘美
短編集。どれもこれもいい。蛍光灯が嫌いとか。
(短編というより、掌編ですね。
とても短くて、とても良い。
作者曰く「エッセイの体裁をとった小説」なのだそうです)
『趣味は読書。』斎藤美奈子
ベストセラーと呼ばれる作品を独自の視点で切ったもの。
が、いわゆるベストセラーをあまり読んでいないため、
分からないことが多かった。惜しい。
(2000年前後のベストセラー本の書評。
本読みには、ベストセラーばかり読む人と、
ベストセラーを忌避する人がいるという前提で、
ちょっと斜に構えた姿勢の辛口コラムですが、
けっこう笑えます)
『46番目の密室』有栖川有栖
登場人物の関西弁がよかった。
そういえば森見登美彦も鴨川ホルモーの人も、
あまり関西弁つかわないな。
(作者と主人公が同名のミステリ、いくつかありますよね。
エラリー・クイーンとか、仁木悦子とか、法月綸太郎とか?
何ていうジャンルなんですかね?(調べもしない)
こちらは主人公が小説家でありワトソン役でもある有栖川有栖で、
探偵役は大学助教授(今は准教授か?)の火村英夫のシリーズ。
作者と同名なのは探偵じゃなくてもいいのか…。
それはさておき<作家アリスシリーズ>と呼ばれるものの第一作です。
30歳過ぎの良い歳した独身ふたりが何かと殺人に巻き込まれるシリーズです。
「臨床犯罪学者・火村英夫の推理」(2016)として実写化されてましたね)
『琥珀枕(こはくちん)』森福都
すごく面白かった。
「スッポンの先生」が普通に出てきて話しが始まる。
昔の中国が舞台なので読みにくい名詞が多いが、
文章がさらっと読みやすいのでちょうどいい。
(古代中国の裕福な家庭(県令)の一人息子が主人公。
で、彼の家庭教師・除康先生は200歳とも300歳とも言われる
スッポンの妖怪で、お屋敷の庭にある池に住んでいる。
…って感じで、めちゃくちゃナチュラルにスッポンの先生が
登場します。良い感じです。
そんな彼らが眺める地方都市のちょっと不思議な小噺
7編の連作短編集。
この作者の中で私が一番好きな作品です)
『志ん生一家、おしまいの噺』美濃部美津子
志ん生の娘の語り記。
ちと身内びいきの感はあるけれど、
家族の視点での噺家の生涯はおもしろかった。
(5代目古今亭志ん生の娘さんです。
ラジオ放送局であるニッポン放送に務めつつ、
志ん生のマネジメントもやっていたとか。
破天荒の代名詞のような稀代の落語家・志ん生が父で、
十代目金原亭馬生、三代目古今亭志ん朝が弟の著者が語る、
噺家一家の物語。
おもしろくないわけがありません)