話題になりましたね〜。
宮下奈都『羊と鋼の森』です。
世の中のブームとは少々時差がありますが、
ようやく読みました。
第13回本屋大賞(2016)
第4回ブランチブックアワード大賞(2015)
第13回キノベス!(2016)
で第1位。三冠達成!
ほへぇ〜すごいな!!
というわけで読んだらすごい良かった。
グッときた。
調律に魅せられた青年の成長物語が
静かなトーンでつづられます。
するする読めて、しみじみ沁みる。
主人公の外村(とむら)くんの語りで、
淡々と、粛々と、訥々と、調律の仕事との出会いから
就職して数年までの、迷いとか学びとかが描かれます。
山育ちの外村くんは、ピアノの音の向こう側に
「森」が見える予感を持っているけれど、
その風景は人によって違うみたいです。
ふたごは「水」に例えたり。
そういう言葉にするのは難しいことを、
登場人物たちがみんなマジメに考えて、誰かに伝えようと
頑張って比喩にしたり、会話に食らいついたりするのが、
すごく好感。
物語のなかに大事件とか、覚醒レベルの成長とかはない。
ふんわりとした大きなものに真摯に向き合う外村くんの、
5年間くらい(?)の日々。
個人的には、10代で一生ものの仕事に出会えた外村くんは
とても幸せな人だと思います。
彼は今後の人生も、当たり前のように、
調律師を「諦める」という選択肢を持つことなく
前を見ながら粛々と歩んでいくのでしょう。
うらやましい。
ジブリの『風立ちぬ』(原作は未読)を観たときの、
二郎さんはすごく幸せな人でうらやましいと思ったときの
感情に似ている。
こんなふうに生きられたらいいな、と思います。
宮下奈都『羊と鋼の森』です。
世の中のブームとは少々時差がありますが、
ようやく読みました。
第13回本屋大賞(2016)
第4回ブランチブックアワード大賞(2015)
第13回キノベス!(2016)
で第1位。三冠達成!
ほへぇ〜すごいな!!
というわけで読んだらすごい良かった。
グッときた。
調律に魅せられた青年の成長物語が
静かなトーンでつづられます。
するする読めて、しみじみ沁みる。
主人公の外村(とむら)くんの語りで、
淡々と、粛々と、訥々と、調律の仕事との出会いから
就職して数年までの、迷いとか学びとかが描かれます。
山育ちの外村くんは、ピアノの音の向こう側に
「森」が見える予感を持っているけれど、
その風景は人によって違うみたいです。
ふたごは「水」に例えたり。
そういう言葉にするのは難しいことを、
登場人物たちがみんなマジメに考えて、誰かに伝えようと
頑張って比喩にしたり、会話に食らいついたりするのが、
すごく好感。
物語のなかに大事件とか、覚醒レベルの成長とかはない。
ふんわりとした大きなものに真摯に向き合う外村くんの、
5年間くらい(?)の日々。
個人的には、10代で一生ものの仕事に出会えた外村くんは
とても幸せな人だと思います。
彼は今後の人生も、当たり前のように、
調律師を「諦める」という選択肢を持つことなく
前を見ながら粛々と歩んでいくのでしょう。
うらやましい。
ジブリの『風立ちぬ』(原作は未読)を観たときの、
二郎さんはすごく幸せな人でうらやましいと思ったときの
感情に似ている。
こんなふうに生きられたらいいな、と思います。