思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2012年5月

2020-02-01 18:39:37 | 【読書メモ】2012年
<読書メモ 2012年5月>
カッコ内は、2020年現在の補足コメントです。


『国盗り物語』1~4 司馬遼太郎
斎藤道三篇はとてもおもしろかった。
明智光秀は貧乏くさくてキライだ。

(正しくは「斎藤道三編」と「織田信長編」のようです。
 が、後者は光秀視点で語られるので、
 まあ、「光秀編」と言っても差し支えない。
 いや、差し支えるかな、売り上げとか。

 個人的には明智光秀と石田三成って
 華がないというか、星を持っていないというか、
 どうにもこうにも心惹かれないんですよね…。
 しかし今は大河も明智光秀だし、何か魅力もあるんだろうか。
 観てないけど。

 ところで道三はおもしろいですよ!変な人!
 宮本昌孝『ふたり道三』もおもしろかったけど、
 やっぱり『国盗り物語』の道三編が至高だな!
 と思います)


『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎
破天荒な超人と、下劣人間と、凡庸な僕。
いつものフォーメーション。
おとぎ話とか寓話かな?

(伊坂幸太郎って、藤子不二雄のマンガみたいに
 キャラのフォーメーションが一定ですよね。
 文句言ってるわけじゃないんです。
 それぞれの作品のキャラクターが、それぞれ魅力的だし、
 テンポの良い会話がすごく楽しいし。
 結構好きで読んでるし。
 この作品が、個人的には伊坂作品のなかでは
 私の評価が低めかな、ということで)


『ころころろ』畠中恵
相変わらず読みやすい長さと内容。
若旦那の影はどんどん薄くなる。

(畠中恵といえば、ひらがな4文字の人!
 一応、シリーズを読み分けようとするなら、
 若旦那と妖怪が出るのが<しゃばけ>シリーズ
 江戸の町名主の跡取り息子が主人公なのが<まんまこと>シリーズ。
 『ころころろ』は若旦那の<しゃばけ>シリーズ第8作。
 おそろしいくらい安定感のある読みやすさです。
 なんも考えたくない〜って思ったら読むと良いと思います)


『お母さんブタのダンス』佐藤洋二郎/文 山口マサル/絵
養豚場の子豚がこんなに感受性豊かだなんて悲しすぎる。
設定に引っ張られて、読みにくくてたまらない。

(大人の絵本的なやつですが、結構、心に来ます。
 子ブタの素朴な疑問に、お母さんブタが真摯に答えてくれます。
 なかなか深かったり、ちょっと切なかったり、でもやさしかったり。
 まあ、設定に引っ張られて、余計に心がぐらぐらするんですけどね)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする