『その名にちなんで』
ジュンパ・ラヒリ
小川高義:訳
インド・カルカッタ出身のベンガル人夫婦がアメリカに渡り、
アメリカで生まれ育った息子の物語。
父が若い頃に出会った事故のエピソードにちなんで
「ゴーゴリ」という珍しすぎるファーストネームになったことが、
主人公の人生の複雑さのコアになる。
というか、異国の地で故郷を想いながら暮らしている両親を持つ
2世の悩みということだと思う。
その象徴としてゴーゴリという名前がある、というのが良い感じ。
ゴーゴリが主人公と言いつつ、ほぼ親子2世代の物語でもある。
母親アシマの苦労や悲しみの方が、人間臭くて、
ちょっとおろかしいところもあって、私は好きだ。
この本でABCD(American=born confused deshi:
アメリカ生まれで混乱したインド系の人間)という表現を
知ったけれど、
大人になってから異国の地で生活を築くのも、
異国の風習を大事にする両親に育てられる2世というのも、
どちらも混乱を抱えるものなのだろうな。
興味深く読んだし、ラストは胸に来た。
ジュンパ・ラヒリ
小川高義:訳
インド・カルカッタ出身のベンガル人夫婦がアメリカに渡り、
アメリカで生まれ育った息子の物語。
父が若い頃に出会った事故のエピソードにちなんで
「ゴーゴリ」という珍しすぎるファーストネームになったことが、
主人公の人生の複雑さのコアになる。
というか、異国の地で故郷を想いながら暮らしている両親を持つ
2世の悩みということだと思う。
その象徴としてゴーゴリという名前がある、というのが良い感じ。
ゴーゴリが主人公と言いつつ、ほぼ親子2世代の物語でもある。
母親アシマの苦労や悲しみの方が、人間臭くて、
ちょっとおろかしいところもあって、私は好きだ。
この本でABCD(American=born confused deshi:
アメリカ生まれで混乱したインド系の人間)という表現を
知ったけれど、
大人になってから異国の地で生活を築くのも、
異国の風習を大事にする両親に育てられる2世というのも、
どちらも混乱を抱えるものなのだろうな。
興味深く読んだし、ラストは胸に来た。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます