緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

金魚ちゃんがやってきた理由

2011-04-09 13:58:53 | 緩和ケア病棟

 病棟で飼っている金魚ちゃん。前回の記事でもお伝えしましたが、赤ちゃん金魚たちはすくすくと育っています。
 病棟のスタッフや患者さん、家族さんにかわいがられて、とっても幸せだと思います…、あの子?たちは…。


 で。
 親の金魚ちゃん。

 4匹いるのですが、もともとはうちの実家にいた金魚なのです。


 母親が手術を受けるために家を空けるので、誰も世話をする人がいなくなるから、もう、「捨てる」と母親が言い出しました。
 普通に?玄関にいた金魚ちゃんでしたが、これまで実家に帰っても、そんなに金魚ちゃんたちを気にしてはいませんでした。
 
 捨てられる、と聞いて、「ちょっと、待った~~~~~っ」でした。

 すぐに思いつきました。緩和ケア病棟に連れていこう、と。

 
 4匹の金魚ちゃん。
 実は、甥っ子、姪っ子がお祭りの金魚すくいですくってきた金魚なのでした。
 彼?彼女?たちは、なんと、母親の愛情のもと、すくすくと育ち、今では小鯵以上の大きさに成長しております。
 

 そして、10Lのバケツに2匹入れて、実家と今の住まいを2往復しまして、わが職場に到着しました。

 うちのスタッフは生き物をとっても可愛がってくれる!そう信じておりました、はい。
 その通り、とても可愛がってくれました。

 最初は大きな甕に入れていたのですが、甕すら窮屈そうなに見える金魚ちゃんをみて、わが緩和ケア医は、ホームセンターにいって、大きな水槽を買ってきてくれたのでありました。
 金魚ちゃんたちにしたら、豪邸ですっ、あんな大きな容器?って。


 今まで、金魚ちゃんたちの動きときたら、じーっとしているか、びっくりしてびちゃっ!って跳ねるか、どちらかしかみたことがありませんでした。寒いから、あまり動かないのかな?と思っていましたが…。
 豪邸に越した金魚ちゃんたちは、すいすい~~っと泳ぎ始めました。
 エサも、食べる、食べる!


 てなわけで、親金魚ちゃんたちも、患者さん・家族さんを楽しませてくれてます。

 4匹の金魚には、名前をちゃんとつけてます。
 (実は、ちゃんと把握しているのは私だけ…)

 残念ながら、その一匹の「きよっさん」は、卵を産んだあと、死んでしまいました。
 卵を産んでくれたあと、あの金魚ちゃんは女の子ということがわかりました。
 目が出てるから、きよっさん、と名をつけてしまったのですが…。


 きよっさんは病院の庭で眠っています。
 
 分身がたくさん生まれて、きっと、喜んでくれていると思います…。
 

 これが金魚ちゃんが緩和ケア病棟にやってきた理由でしたとさ

 ちゃん、ちゃん。