病棟で飼っている金魚ちゃん。前回の記事でもお伝えしましたが、赤ちゃん金魚たちはすくすくと育っています。
病棟のスタッフや患者さん、家族さんにかわいがられて、とっても幸せだと思います…、あの子?たちは…。
で。
親の金魚ちゃん。
4匹いるのですが、もともとはうちの実家にいた金魚なのです。
母親が手術を受けるために家を空けるので、誰も世話をする人がいなくなるから、もう、「捨てる」と母親が言い出しました。
普通に?玄関にいた金魚ちゃんでしたが、これまで実家に帰っても、そんなに金魚ちゃんたちを気にしてはいませんでした。
捨てられる、と聞いて、「ちょっと、待った~~~~~っ」でした。
すぐに思いつきました。緩和ケア病棟に連れていこう、と。
4匹の金魚ちゃん。
実は、甥っ子、姪っ子がお祭りの金魚すくいですくってきた金魚なのでした。
彼?彼女?たちは、なんと、母親の愛情のもと、すくすくと育ち、今では小鯵以上の大きさに成長しております。
そして、10Lのバケツに2匹入れて、実家と今の住まいを2往復しまして、わが職場に到着しました。
うちのスタッフは生き物をとっても可愛がってくれる!そう信じておりました、はい。
その通り、とても可愛がってくれました。
最初は大きな甕に入れていたのですが、甕すら窮屈そうなに見える金魚ちゃんをみて、わが緩和ケア医は、ホームセンターにいって、大きな水槽を買ってきてくれたのでありました。
金魚ちゃんたちにしたら、豪邸ですっ、あんな大きな容器?って。
今まで、金魚ちゃんたちの動きときたら、じーっとしているか、びっくりしてびちゃっ!って跳ねるか、どちらかしかみたことがありませんでした。寒いから、あまり動かないのかな?と思っていましたが…。
豪邸に越した金魚ちゃんたちは、すいすい~~っと泳ぎ始めました。
エサも、食べる、食べる!
てなわけで、親金魚ちゃんたちも、患者さん・家族さんを楽しませてくれてます。
4匹の金魚には、名前をちゃんとつけてます。
(実は、ちゃんと把握しているのは私だけ…)
残念ながら、その一匹の「きよっさん」は、卵を産んだあと、死んでしまいました。
卵を産んでくれたあと、あの金魚ちゃんは女の子ということがわかりました。
目が出てるから、きよっさん、と名をつけてしまったのですが…。
きよっさんは病院の庭で眠っています。
分身がたくさん生まれて、きっと、喜んでくれていると思います…。
これが金魚ちゃんが緩和ケア病棟にやってきた理由でしたとさ
ちゃん、ちゃん。