とにかく日記

とにかく何でもいいから書く日記。3人の子へは仕送り、更新頻度は下がり、書き続けられるのか?(コメント等は承認制です)

「おばけのいちにち」という絵本

2006-11-16 01:34:00 | 
こんな絵本があるから、世の中はおもしろい。

怖いけど、子供にとっては興味しんしんの存在、おばけ。
おばけといえば、常識的にはその出番は暗い夜。
なのに、この絵本は「おばけのいちにち」というタイトルである。
一日、つまり日が昇って明るくなってから暗くなるまでの
おばけの様子が、大胆なタッチで描かれている。

それも、部分的に異様に詳しかったり(おばけの歯ブラシの形!)
徹底的に説明不足だったり(これから食事だけど、何を食べるのかは
読者の想像にまかせる、なんて)。
大人にとっては、わかるようなわからないような、妙な絵本である。

だけど子供にはものすごく、おもしろいらしい。
最初にこの本にハマったのはルル(仮名、3歳男、末っ子)だった。
まだ2歳になったかならないかの頃からカタコトで
「ちにち」「ちにち」と言って、この本を持ってきた。
要するに「おばけのいちにち、読んで!」と言いたいのだ。
一度読み終わるとまた最初から、とせがまれる。
上の子2人にもこの本は面白いらしく、読んでいると寄ってくる。
これは案外、子供全般にウケるかも?と小学校での読み聞かせボランティアに
持って行って、読んでみた。
本文は全部ひらがなで書かれている、幼児向けの本なのだが、
小学校3年生、5年生、どちらのクラスでもウケは良かった。
子供たちが目を丸くして聞き入ってくれると、読み手としても読みがいがある。

緑色で目鼻口もない、のっぺらぼうのおばけ。ページをめくるたび意表をつく展開。
これはナンセンス絵本なのかもしれないが、豊かな心が育つのに役立ちそう。
去年まで絶版だったが、作者が亡くなったのを機会に再版されたようだ。

bk1の「おばけのいちにち」をリンクしておきます。

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