ニコの指定席だった椅子です。

私もオットも1日に何度も無意識にこの椅子に目をやって、そのたびに「ああ、ニコがいない」と痛感しています。
ニコはなぜか昔からこの椅子が大好きでした。
これは2006年の6月、椅子もニコも新しい感じです。

「ニコの椅子だよ」
2011年4月、顔つきが少し大人っぽくなった気がするけど5年経っても同じポーズ。

「ここアゴを置くのにちょうどいいんだよ」
2015年6月 いい歳なのに行動は子犬

「これおかーさんが作ったんだよ」
2019年11月

「ニコの椅子です」
ニコが前足を置いているオットマンは私の場所でした。
ここに腰掛けると、ニコがおでこをスリスリして来たり、脇に鼻先を入れたりして来たものでした。
オットはニコに移動して欲しい時など「Niko's chair」とコマンドらしきことを言っていました。
「Niko's chairと言って椅子に座ったらご褒美」というようなことはしていないので
オットに「チェアーと言ってもニコにはわからないよ」と毎度言っていたのですが
ゆっくりと「チェ アァァ」と言い直すということを何度も繰り返していました。
外国人に喋るんじゃないんだからゆっくり言ったところで同じだと思うんだけど。
私よりも落ち込みのひどいオットは、椅子にニコの姿がないのが辛いと言って
ニヤを椅子に座らせたりしていますが、ニヤはあまりお気に召さないみたい。
と言うか、ニヤにとってもこの椅子はニコの場所という認識のようです。
ニヤも含めて家族全員がまだニコの不在に対して心の調整中です。
空っぽの椅子はその象徴みたいな気がしています。