「御料林」で検索していくと、しばらくして「平塚運一:天城山御料林」に行きあたります。イメージとしては下の写真のようなものですが、興味ある人は検索してみてください。
ふっくらとした山林の中央にポツンと建物があって、郷愁をそそられる暖かい作品です。
大菩薩山御料林
2018年7月14日~9月9日に千葉市美術館で「平塚運一展」があり、そのときの展示品の紹介欄につぎのことが書かれています。
昭和10(1935)年作/木版多色摺/40.4㎝×29.9㎝
天城御料地は、①天城山御料地 ②棚場山御料地 ③富貴野御料地 ④田中山御料地 の4団地からなる御料地です。(「天城御料地」と「天城山御料地」は厳密には別物です。)
そのうち、②~④は小さな御料地ですが、天城山御料地は湯ヶ島本谷・筏場・地蔵堂・菅引・奈良木・片瀬・白田・佐賀野・梨木・大鍋・池代・仁科の12の御料地に区別されます。
残念ながら、平塚運一「天城山御料林」を直に鑑賞したことがありません。また、この絵が具体的にどこかをモデルにしたものかも知りません。画像を見ると、周辺にこんもりとした山林が広がる中央に小さく建物が見えます。湯ヶ島のあたりでしょうか。
上の私の写真はどうですか?
釈迦堂遺跡博物館
ところで、『御料局測量課長 神足勝記日記 ー林野地籍の礎を築くー』日本林業調査会(J-FIC)ですが、図書館のどこに配架されるとおもいますか。
考えられるのは、書名(タイトル)のどこをみるかでしょうから、まずそれでポイントを挙げて「:」の右に配架先を例示してみましょう。なお、書誌についての素養はありません。たんなる思いつきです。
(1)御料局:天皇・宮内省関係・皇室財産/日本史(明治・大正・昭和)
(2)測量課長:踏査・測量・測量史関係
(3)神足勝記:大学南校・熊本県関係/郷土史
(4)日記(回顧録):?
(5)林野:山林(史)・林業(史)・国有林(史)・御料地(御料林)
(6)林野地籍:国土・法規・地誌(史)
(7)日本林業調査会:林業
以上はタイトルから推測してみたものですが、このうち、
(8)一般的には、御料地形成史に関わることがメインなので(1)。これは、皇室関係法令なども該当します。
(9)御料地や御料林が多くあった地域では、「御料地」とか「御料林」で独立させるかもしれません。
(9)山梨県なら「恩賜林」もあるでしょう。
(10)熊本県なら郷土資料・出身者、あるいは測量関係。
(11)農林系の大学なら(5)~(7)
(12)文学部でも、池辺義象の件ほかでかかわりがありますが、これはどこにしましょうか?
(13)東京大学・南校・開成学校・貢進生などなら教育(史)関係
(14)御料局の法制・制度・職員などなら総記?
どうでしょうか。もっとありそうです。
この本がもし失われていたならどれだけの損失か、お分かりいただけるかと思います。
こういう本があること、こういう人がいたことをぜひ知っていただきたい、そう思います。
朴はあこがれ
今日はこの辺で。
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