神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.419 どう定義する?

2025-02-25 23:03:03 | 雑評
(1)日本海側や北日本では豪雪に悩まされ、関東などではやや遅れての桜の開花、そして、来週には5月初旬の温かさとの予報・・・。
 夏が大好きな私ですが、毎日、この夏を心配しながら天気予報をチェックしています。

(2)今日は、下のコレクションのところを長く書きすぎましたから、こちらは取り止めます。
 
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  2019年9月の東御苑:大嘗祭会場建設中(正面)。トラックの右隣りに江戸城天守閣跡。

【コレクション 176 20世紀の定義】
 20世紀とはどんな時代だったか。これはどの面からみるかということがありますが、社会経済の面からみれば、前半は革命と戦争の時代、後半、とくにベトナム戦争後は、新自由主義の時代です。その背景にはハイテクとグローバル化があります。家庭の耐久消費材の普及、たとえば、カラーテレビ・冷蔵庫・乗用車・エアコンなどが国民の約80%の広範な層に行きわたり、国民生活を質的にも変えました。また、これが国際的にも拡大して、21世紀に入ってからのパソコン・携帯・デジカメ・DVDプレーヤーへとつながり、1970年代から始まった動きは約半世紀で世界を一変させ、現在のAIの先駆けとなりました。
 しかし、20世紀の総括、とくに世界を2分した大戦とソ連圏の社会主義の崩壊などの諸問題の解決はきちんとなされたと言えるでしょうか。というのは、戦後処理は一応終わった形になっていますが、日本の千島の領土問題も平和条約の問題も、政府が毅然と領有権を主張しないとか、アメリカとのご都合主義の従属的な態度を取ってきたために、寝込ませているだとみられるからです。また、現在のウクライナ戦争に現われている主権蹂躙の遠因が、ロシアの、あるいはスターリンの大国主義の遺産でもあるからです。
 私は、戦後の総括は、いずれあらためてやらねばならない重大課題として今も残っていると考えています。しかし、残念ながら、これは、自民党政権はもちろん、自公政権もできませんでした。過半数割れした自公政権とすり寄り野党政権でもできないと思います。そして、まだメドがたちません・・・。このままだとすると、竹島も尖閣もふくめて、きちんと話せる国際情勢が生まれるのは、「もうそんなことはどうでもいいよ」と、お互いに言えるような遠い将来なのかもしれないと思うこともあります。もちろん急ぐべきことではありません。

 長くなりました。『20世紀の定義』は各分野の人の「証言集」です。この本は2000年に出た本ですから、それから四半世紀が経過した今、改めてどうかと聞いてみる企画も面白いかもしれません。
 このパンフレットはB5判4㌻です。B4判の用紙を二つ折りしてできています。下には1・4㌻を載せました。このパンフレットには図や写真はありません。しいて言えば1㌻のイラストがそれです。
 1㌻ 編集委員
 2~3㌻ 各巻12~3人のべ100人の証言者とタイトル
 4㌻ 刊行案内 A5判 平均32㌻ 2000年10月発刊 岩波書店

        1㌻


        4㌻


 以上です。
 今日はここで。明日はお休みします。

    
   新奥多摩街道(右昭島市宮沢町2丁目、左3丁目):正面に大岳が見えます。

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