「花咲く旅路」 / Wu Fang(伍芳)
明治神宮の森は
4段階に植生が遷移するように
計画されたそうだ。
そのいいとこ取りをして
新たなる植栽手法を
編み出す必要がある。
当時の学者さんは
凄い方々だったと思うが
その緑化戦略が全てだとは思わない。
同様に
宮脇昭先生の見識や実践には
特筆すべき慧眼があるが
研究と観察を深める余地は
いっぱいあるはずだ。
明治神宮の森づくりの戦略は
パイオニア陽樹のマツ林、スギ林
落葉広葉樹、常緑広葉樹という形で
森の主人公が代わっていくように
植栽が為されたようだ。
ぼくの庭木は
期せずして
マツ、スギ、コナラ、ヒサカキが植えてあり
見事にマツが枯れてしまった(良いのか分からない)。
すなわち
明治神宮の森づくりが
顕在化したのだ。
ただ
ぼくの素人考えでは
普通の平地に
マツやスギは要らないと思う。
何となれば
マツは海岸の岩場とか山の尾根といった
厳しい所に生えているし
スギは
湿地的な谷のような所に生えているからだ。
ぼくの浅はかな仮説を提示する。
まず
低木落葉樹、高木落葉樹を植え
樹間にコケ類や球根植物
常緑広葉樹のドングリや幼樹を植えるという説である(自然植生が常緑広葉樹林の場合)。
何れにせよ
いろんな実験や観察を
不断に実施せねばなるまい。
おわり
高橋研究員(植物生態学)