大分前に作った茶箱です。
書の稽古の時に、「木の空き箱に筆で何か絵や字を書いて素敵な入れ物にしましょう」という先生のアイディアで皆さん色々箱を持ち寄って作りました。
私はちょうどメロンの空き箱があったので茶箱にしようと持っていきました。
秋であったので秋に因んだ和歌とそれに関連する絵を書くことにしました。
書の先生は墨絵もなさるので、助けていただきながら葛の木の枝を描き、箱裏には高浜虚子の俳句を書きました。”くずの花 ふき返したる うら葉かな”
朱で印を押して完成!!世界で一つの茶箱が出来ました。
書の先生は4年前にお亡くなりになりました。この茶箱を見るたびに先生を思い出します。
またこの茶箱で10年前 茶道の亡き先生を自宅に茶事でお招きし、濃茶は畳の間で、薄茶は立礼でこの茶箱を使って和敬点をしておもてなしをしました。その時の先生のお姿も思い起こされます。下記の写真はその時のもの。