宗恒の茶庭

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肉筆浮世絵名品展  @太田記念美術館

2020-01-21 19:22:38 | 美術

太田記念美術館開館40周年記念の展覧会。

肉筆浮世絵は絵師が一人で完成まで手掛ける一点もの。
版画とは違って絵師の生の筆致や技量を知ることができます。

岩佐又兵衛から始まって、菱川師宣、勝川春草、鳥居清長、歌川広重、葛飾北斎、月岡芳年など
有名な浮世絵師の肉筆画が年代順に見られました。

肉筆画は主に花魁や美人画で、衣装の模様が細かく美しく華やか。色彩も素晴らしいです。
明治に近くなると風俗画が多くなります。

18世紀ごろまでの絵は刺繍した裂や、大胆な模様のある裂で表装されて豪華なものが多く、
時代が下るとシンプルな表装になります。

北斎が晩年の90歳で書いた「雨中の虎」は雨の表現と虎の表情が面白く90歳で描いたとは思われない程迫力がありました。
虎の吠える先は龍・・・対になる龍の絵はギメ美術館所蔵だそうです。

平日にもかかわらず、表参道は沢山の人で賑わっていました。
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