初釜時に二階の寄付きの軸として、廊下の突き当りに拙書を掛けました。
これは「書」の稽古を始めて4,5年たった時に お書初めに書いたものです。多分50代の半ばくらいだったと思います。
大きな紙で書くのは初めてでした。
好きな文言をということで茶道をしている私はこの言葉を選びました。先生が半紙にお手本を書いて下さり、それを拡大して書きました。
緊張して書きましたが字が大き過ぎました。先生は「元気があってよいわよ!」と言ってくださいましたが、私は恥ずかしい作品と思っていました。
書初めなので表装も皆様とお願いし、出来上がったものを見ても「ウワーこれは掛けられない」と箱にしまって押し入れに入れっぱなしでした。
それを今回広げてみました。
確かに字が大きいです。でも今 同じ言葉を同じ紙に書こうとしたら絶対書けません。とても元気の良い字です。カスレもあり、なかなか堂々としているではありませんか。確かに元気な50代の字です!
77歳の今こんな元気の良い字は到底書けません。しばらく掛けておこうと思います。
素敵ですよ!
字のバランスがとても良いと思います。
書のことは分かりませんが、字の一字一字ではなく全体のバランスだと思います。
落ち着いた一行だと思います。
当時はまわりの皆様がお上手なので、本当に恥ずかしかったです。書の先生は日ごろから「私なんて…」と否定的なことを言ってはダメと言われていました。
この歳になると身体的や能力的に下降線を辿っているので昔の作品を見てこんなエネルギーがあったのだと懐かしんでいます。