宋斤の俳句「早春」昭和六年十一月 第十二巻五号 近詠
近詠
銅蓮の縁を叩けば秋の波
陽や新米の山白妙に
わざをぎの素顔を秋の日に見たり
秋耕や晴れて鹽屋の遠き屋根
秋雨のひたと地につく大葉かな
媼かゞめば杖に持ち添ふ落穂かな
星座仰いでしばらく遊ぶ夜学哉
落し水しづかひびきて日をふくみ
鶴の檻朝霧ふかく覗きけり
干し草に時雨身上げつ左右の山
蓮池の風ふところに冬近かし
草山に秋逝く暮れぞ烏づれ
近詠
銅蓮の縁を叩けば秋の波
陽や新米の山白妙に
わざをぎの素顔を秋の日に見たり
秋耕や晴れて鹽屋の遠き屋根
秋雨のひたと地につく大葉かな
媼かゞめば杖に持ち添ふ落穂かな
星座仰いでしばらく遊ぶ夜学哉
落し水しづかひびきて日をふくみ
鶴の檻朝霧ふかく覗きけり
干し草に時雨身上げつ左右の山
蓮池の風ふところに冬近かし
草山に秋逝く暮れぞ烏づれ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます