いま松岡修三さんの「修三コラム」を読んでいて
心が震えた。
昨日の夜の錦織選手の試合を思い出した。
赤い土を巻き上げる強風のなか、一生懸命に闘う姿、
今までの試合とは桁外れな
何をしてもうまくいかない圧倒的に劣勢な錦織選手。
そんななか、ありえない(実況放送中の解説者弁)看板の落下事故が
起きた。
その直前、実況解説者は言ってた、
「錦織選手はポイントを取ることより、本来の自分のテニスを......」
そう、絞り出すような声で言った。
わたしも心の底から同じことを祈った。
もう限りなく敗戦になりそうなのはわかる。
ならば、せめて、少しでも錦織選手のテニスを世界の人々に見せて欲しい。
グランドスラムの大会で、優勝候補とも言われるアナタが
こんな一方的な敗戦ではあまりにも悔いが残るでしょう....
もうテレビを見ていることが辛かった。
奇跡がおきますように、と祈った。
少しでも、錦織選手本来のテニスができますようにと祈った。
中断のため、選手がコートを去っていくのと同時にテレビを消した。
朝、5時半に目が覚めた。
手元の携帯でヤフーの記事をすぐさまチエックすると....
なんと、フルセットまで戦っていた。
胸がじーんと熱くなった。
競技だから必ず勝者と敗者がいる。
負けたのは残念だけど、ただそれ以上に喜びが大きかった。
2セット挽回してた。
錦織選手が自分のテニスを目覚めさせ、死闘を繰り広げることができた。
良かった。良かった。
こんな言い方は良くないかも知れないが、
あの看板落下事故による中断は「奇跡」だったかも知れない。
ケガ人が軽症のわずか3人だったこと、
中断によって錦織選手が自分を取り戻したこと.....
2015年6月3日の朝は感動をもらった朝だった。
昨日の試合は松岡修三さんの解説で見たかったなあ...