先日のH君(浪人生)のレッスンの時のことです。
モーツァルトの生涯について話が及びました。
「モーツァルトについて、どれくらい知ってる?」と聞いてみましたら
「有名な割に、寂しい晩年だったことは知っています。」と答えてくれました。
「あっ、そうね。 それも有名な話だけど~
モーツァルトは、意外と悪ふざけが大好きな人で、お尻の話とかが大好きだったんだよ。
だから、クレヨンしんちゃんみたいなノリで、ふざけた曲も沢山作っているの。
なんか意外でしょ?」
「あっ、そうなんですね。」
「真面目な話が苦手だったのかもしれないね。
真面目な話をするのがはずかしくて、わざとふざける人っているものね。」
「あァ、確かにそんなタイプの人っていますね。」
「だから、モーツァルトの曲って、あまり深刻にならないのよ。
深刻になりそうになると、スルッと明るい雰囲気に化けちゃうの。」
私はそう言って、いくつかの曲のフレーズを弾いてあげました。
「深刻になった自分が恥ずかしくなって、笑いに逃げている感じがしない?」
「う~ん、そうかなぁ。」とH君は言いました。
「じゃあ、どんな感じ?」
「なんか。。。」
「何?」
「なんか、モーツァルトって人は、
深刻なことは、根っから考えられないって感じを受けます。」
「あァ、そうなのね。」
「深刻な感情を、そもそも持ってないっていうか、そんな感じがするんですよ。」
「なるほど。」
「まあ、僕のカンですけどね。」
う~ん、おそるべしH君
意外と、その説は当たってる??
10代の男の子の感性は、侮れない