Iさん(40代・女性)は、外資系の会社で、責任のあるお仕事に就いていらっしゃいます。
お子さんの頃からピアノを習い、中学生の頃は、遠方の有名な先生に習っていたそうです。
そして、この夏から、数十年ぶりにピアノを再開されました。
おそらく、10代の頃は、難しい曲を弾きこなしていらっしゃったとは思いますが、
私は、基礎からやり直しましょうね、と申し上げました。
ですので、半年位は簡単な曲を練習して、
昔の感覚を取り戻してもらおうと思っています。
そんなIさんですが、2曲程、小品が美しく仕上がってきました。
そこで私は、「ペダルを解禁にしましょう」と提案しました。
Iさんには、きちんと弾けるまで、ペダルを禁止にしていたのです。
私は、Iさんの楽譜に、ペダルの場所を書き込み~
①必ずペダルは後踏みにすること
ペダルを踏む箇所を弾く時、ペダルを同時に踏むと、音が濁ります。
音を弾いた後、タイミングをずらしてペダルを踏みましょう。
②かかとは、必ず床に付けて、足の平で踏むこと。
足の指で踏まないように注意しましょう。
③ペダルは踏みっぱなしにせずに、和声が変わる前に離して、踏み換えること。
慣れるまでは、1拍目など、ポイントだけを踏むにとどめること。
④ペダル無しの練習も、必ずすること。
ペダルを踏んでピアノを弾くと、耳に心地良いので、ついペダル付きの練習ばかりをしてしまいます。
でも、ペダル無しの練習をして、常に基本にかえることが大事です。
以上のことをお約束しました。
(明日に続きます~)