ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

自閉症児 M君・言葉のルーティーンの効果

2017-11-20 | 自閉症児 M君の不思議

マサ君は、6年生の自閉症の男の子です。

2ヶ月程前、マサ君のレッスン中に、次男が玄関で大きな音をたててしまいました。

「先生、今の人は誰ですか?」

「先生の息子です。
今から大学に行くので、大きな音をたててしまったみたいです。」

「何と云う名前ですか?」

「こう君(仮名)です。」

「こう君は、何時に帰りますか?」

「う~ん、多分、夜中の12時かな~?」

「そんなに遅く帰ったらいけません

「そうだね。 こう君に伝えておきますね。」

 

そんな会話があってからというもの、M君は、毎週私に言います。

「こう君は、何時に帰りますか?」

「12時頃かな~」

私がそう答えると、マサ君は満面の笑顔で
「そんなに遅く帰ったらいけません」と言います

そう言う時のマサ君は、本当に嬉しそうです。

マサ君には、他にも必ず言う言葉があります。

今年の1月まで、マサ君の次に習いに来ていたCちゃんは、
今、オーストラリアの高校に留学しているのですが、

マサ君は毎週、「Cちゃんは?」と聞きます。

「Cちゃんは、オーストラリアだよ~」と答えると

「Cちゃんは、お泊まりですか?」と聞いてきます。

「はい、Cちゃんは、オーストラリアにお泊まりです。」と答えると、
マサ君は満足そうに笑います

 

決まった会話、決まった手順に拘るのは、自閉症の特徴ですが、
何時も決まった会話をすることによって、気持ちを安定させているのでしょう。

確かに、言葉のルーティーンは、こちらの気持ちも穏やかになります。

自閉症のお子さんを指導していると、そんなことも気づかされて
愉しいなぁ~と思うのです。

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