ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

知的障がい児R君・初めてのリズム打ち

2017-12-04 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

先日は、4年生のルイ君のレッスンでした。

ルイ君は、知的な遅れが3年位あるようです。

自閉的な傾向も、少々あるようですが、いつもニコニコしていて、とても可愛いのです。

 

さて、ルイ君は徐々に、両手でピアノを弾くことにも慣れてきて、
最近は自然な形で弾けるようになってきました。

そこで、リズム打ちの練習を、レッスンのプログラムの中に加えることにしました。

リズム打ちの練習は、これから出て来る8分音符の予備練習になりますし、
記憶力の訓練にもなります。

「ルイ君、今からね、リズム打ちの練習をしますね。
先生が、タンタンって、手拍子を打つから、ルイ君は真似してみてね。」

私は、そう言って

タン タン タン タン|タン タタ タン うん (うん=四分休符)

と手拍子を打ちました。

 

するとルイ君は

「出来ません。覚えられないよぉ。」と言いました。

「ルイ君は、4年生でしょう?  4年生ならば、出来ますよ。」

と励ましましたら、気を取り直して挑戦してくれました。

 

1回目は、やはり覚えられませんでした。

2回目も、適当に手拍子を取って「出来ないよ~ 」と言いました。

3回目は、私が手を添えて、打たせました。

4回目は、私と一緒に打たせました。

5回目は、私の後に、続けて打たせました。
すると、ちゃんと打つことが出来ました。

 

「ルイ君、凄いね ちゃんと出来たね  
ルイ君は、もしかしたら天才ですか?」

「はい、僕は天才です」と嬉しそうでした。

 

自閉症のマサ君(6年生)も、最初はなかなか覚えられませんでした。

でも、根気よく指導するうちに、ちゃんと出来る様になりました。

最終的には、4小節のリズム打ちが、暗記出来るまでに成長したのです。

なのでルイ君も、じきにコツをつかんで、
上手にリズム打ちができるようになると思います。

子ども達の可能性は、限りないな~と、いつも思っています。

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