(昨日の続きです。一昨日の続きでもあります。)
次男もミワちゃんも、無事に高校を卒業し、ミワちゃんも東京の大学に進学したと聞きました。
ミワちゃんの進学先は、偶然にも、長男の大学でした。
私は嬉しくなって、中1の時の名簿を見て、ミワちゃんのお母様に電話をしました。
ちょうどその頃、その大学関係者のイベントが、市内で催されることになっていましたので、
ミワちゃんのお母様・Kさんをお誘いしたのでした。
Kさんは快く承諾してくださって、私達は、そのイベントに一緒に行きました。
Kさんは、ほぼ初対面の私に
「ミワの妹は自閉症で、支援学校に通っているの。」と話してくださいました。
なので私も、自閉症のお子さん達にピアノを教えていること、
それがとても楽しいので、ライフワークにしようと思っていること~等をお伝えしました。
そんなことが切っ掛けになり、私はミワちゃんのお母様 Kさんと仲良くなりました。
(12月15日の記事)
そして、何度かご一緒するうちに、Kさんは、ミワちゃんのことも話してくださいました。
ミワちゃんは、今頃になって、小学校の頃の話をするのだそうです。
妹のことで、からかわれたりしたら、こんな言葉で返してきたんだよ~とか、
からかわれたら、聞こえないふりをして、無視してきたんだよ~とか。
そして、
「ミワが小学生の頃、そんな風に対処して過ごしていたなんて。
私、全然知らなかった。」と、Kさんは言うのです。
私はその時、6年前の出来事を思い出し、納得しました。
ミワちゃんから醸し出される気高さは、ミワちゃんの、魂の気高さだったのです。
妹が自閉症であれば、どうしても、気配りする場面、気遣いする場面が多いことでしょう。
もしかしたら、我慢する場面も多かったかもしれません。
勿論、我慢や気遣いばかりの日々だったわけではなく、
聡明で可愛いミワちゃんには、楽しいことや、充実した毎日も沢山あったと思います。
そのような様々な経験を通して、ミワちゃんは成長し、今に至ったのです。
おそらく、ミワちゃんの魂は、元々清らかで気高かったのでしょう。
魂と云う表現が大袈裟ならば、人となり~と言う言葉に置き換えてもよいかもしれません。
それが、そのような環境で、益々磨かれたのだと思います。
私が6年前に感じた衝撃は、
そんなミワちゃんの、気高い魂に触れたからなのだな~と思ったのでした。