マサ君は、小学校の支援クラスに通っている6年生で、自閉症の診断が出ています。
ピアノ歴は3年で、八分音符の分散和音も上手に弾けるようになってきました。
マサ君は、6年生になってから毎週、
「中学になったら、部活の後でピアノに来ます。」とか
「中学になったら、自転車で学校へ行きます。」とか、
中学生になってからの抱負を、嬉しそうに語っていました。
なので、てっきり、地域の中学へ進学すると思っていたのですが、
先日のレッスンの時に、「支援学校に行きます。」と言い出しました。
「あれっ? 中学校じゃなくて、支援学校に行くの?」と確かめましたら、
マサくんは、「はい、支援学校です。」と、キッパリと答えました。
お母様がお迎えに来られた時に、そのことについて、うかがってみました。
「マサ君は、支援学校に決められたのですか?」
「はい、そうなのです。 支援学校の方が少人数ですし。」
「ああ、そうですね。
それに、支援学校は、専門の先生が指導してくださいますものね。」
「そうなのです。 だから、支援学校に決めました。」
お母様も色々考えた上、納得して、決断されたようでした。
小学校から中学校に上がる時、どの親御さんも、色々と悩まれると思います。
特に、地域の子ども達との交流がうまくいっている場合は、
そのまま地域の中学へ進んだ方がよいのではないか?と悩まれることでしょう。
マサ君はお喋りも上手ですし、愛嬌がありますので、
地域の子ども達とも、随分と仲良く交流がなされていたようです。
ですので、マサ君のお母様も、かなり悩まれたのではないかと思います。
でも、その上で、支援学校に進学する~と言う選択を決断されたのならば、
支援学校の良いところに目を向け、前向きな気持ちで進学してほしいな~と思います。
マサ君は、支援学校でも、きっと人気者になるんじゃないかな?
そして、なかなかのイケメンなので、
ピアノなんか披露したら、ファンクラブも出来そうな予感~