昨日はSさん(50代 女性)のレッスンでした。
Sさんは最近、メキメキと上達して、美しい音色で弾けるようになりました。
「Sさん、エレガントな音色で弾けるようになりましたね。」
と言うと、とても嬉しそうでした。
さて昨日は、お待ちかね 初めてのペダルのレッスンでした。
ペダルの踏み方の注意点を説明した後、
「Sさん、私の足許を見ていてくださいね。」と言って、お手本を弾きました。
すると、
「やっぱり、ペダルが付くと綺麗ですね。」と、とても嬉しそうでした。
そして、
「ピアノが弾けると云うことは、人の気持ちを、言葉以上に表現できるのですね。」
と、感慨深そうに仰っていました。
「ああ、確かにそうですね。
音色は気持ちがダイレクトに伝わるので、言葉にならない気持ちも伝わりますね。」
と私が言うと
「ピアノが弾けない人が、ピアノを弾けるようになって、
自分の気持ちを自由に表現出来るようになる~ということは、
足が悪い人が義足を得て、自由に動き回れるようになるような、
それ程の可能性の広がりを感じます。」
と仰っていました。
Sさんの言葉は、ピアノが弾けることが、当たり前になっている私にとって、
改めて色々な事を考えさせられたのでした。