ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

大人のレッスン~ペダルの踏み方 その2

2017-11-23 | 大人のレッスン

(昨日の続きです

そして、1週間経った先日のレッスンの時~

「ペダルの練習は如何でしたか?」と聞いてみました。

Iさんは、「後踏みが難しかったのですが、なんとか出来たと思います。」
と言って、弾き始めました。

すると、後踏みが甘くて、音が濁ってしまっています。

「Iさん、もう少し後に踏んでみてくださいね。」

「えっ?  これ以上ですか?」

「はい、御自身が思っている以上に、後に踏まないと濁るのですよ。」

「自分では、随分後に踏んでいるつもりなのですが。」

「では、私の足を見てくださいね。」と言って、私は同じ箇所を
ペダルを付けて弾きました。

「ああ、そんなに後に踏むのですね。」

「そうなのですよ。
でも、後踏みが甘くて、音が濁っている人は、結構いるのです。」

「どうやって練習すればよいですか?」

「そうですね、インテンポでペダルを付けて弾くのは非常に難しいので、
半分位のテンポに落として、ゆっくり練習されたらいかがでしょうか。」

「私、速いテンポでばかり弾いていました。
手も足も、意識が中途半端になっていたと思います。」

「ゆっくり弾いて、音が鳴ったと云うことを充分に確認してから
おもむろにペダルを踏む~と云う、地道な練習をしてみてくださいね。」

そして、Iさんは、私と一緒に、何度もゆっくり練習してみました。

Iさんは、「少し、コツが分かりました。」と笑顔で言ってくださいました。

果たして次のレッスンでは? 楽しみです

コメント

大人のレッスン~ペダルの踏み方

2017-11-22 | 大人のレッスン

Iさん(40代・女性)は、外資系の会社で、責任のあるお仕事に就いていらっしゃいます。

お子さんの頃からピアノを習い、中学生の頃は、遠方の有名な先生に習っていたそうです。

そして、この夏から、数十年ぶりにピアノを再開されました。

おそらく、10代の頃は、難しい曲を弾きこなしていらっしゃったとは思いますが、
私は、基礎からやり直しましょうね、と申し上げました。

ですので、半年位は簡単な曲を練習して、
昔の感覚を取り戻してもらおうと思っています。

そんなIさんですが、2曲程、小品が美しく仕上がってきました。

そこで私は、「ペダルを解禁にしましょう」と提案しました。

Iさんには、きちんと弾けるまで、ペダルを禁止にしていたのです。

 

私は、Iさんの楽譜に、ペダルの場所を書き込み~

①必ずペダルは後踏みにすること

   ペダルを踏む箇所を弾く時、ペダルを同時に踏むと、音が濁ります。
   音を弾いた後、タイミングをずらしてペダルを踏みましょう。

②かかとは、必ず床に付けて、足の平で踏むこと。

   足の指で踏まないように注意しましょう。

③ペダルは踏みっぱなしにせずに、和声が変わる前に離して、踏み換えること。

   慣れるまでは、1拍目など、ポイントだけを踏むにとどめること。

④ペダル無しの練習も、必ずすること。

   ペダルを踏んでピアノを弾くと、耳に心地良いので、ついペダル付きの練習ばかりをしてしまいます。

   でも、ペダル無しの練習をして、常に基本にかえることが大事です。

以上のことをお約束しました。

(明日に続きます~

コメント

リズムが心地良いので音読しました~東田直樹の絆創膏日記

2017-11-21 | 自閉症の作家・東田直樹さん

自閉症の作家・東田直樹さんの情報です。 

東田さんは、11月15日(水)から、KADOKAWA発の文芸情報サイト「カドブン」で、
「東田直樹の絆創膏日記」を連載されています。

今週は、4編の日記が掲載されていましたので、早速読んでみました。

以下、その中から1編をご紹介致します。

~~~~~

【東田直樹の絆創膏日記  2017年11月2日(木)】

今日は秋晴れだ。雲ひとつない空というのは、本当にすがすがしい。
深呼吸して胸を張ると、新鮮な空気が肺の中一杯に入る。
これだけでも生きていて良かったと思えるくらいだ。
自然の力は素晴らしい。
 
もしも、なりふり構わず動いていいと言われたなら、僕は目の前の道を全速力で走る。
両腕を前に伸ばし、手を開いて風をつかむ、投げる。つかむ、投げる。
そして、また、つかんでは投げるのだ。
つかんだ風は後ろに投げなければいけない。僕は風より速く走りたいからだ。
走り切ったら立ち止まる。真っ青な空を見上げ、美しさにため息をつく。
じっと見ていると、体中がぶるぶると震え出す。近づきたい、あの場所へ。
僕の居場所は、足の裏の下にあるこんなちっぽけな地面じゃない。
空に吸い込まれたい衝動が、僕の心を揺り動かす。僕は両手を空に突き出す。
どうか、この体が引き上げてもらえますように。心の中で繰り返し祈る。
けれど、いくら待っても迎えは来ない。
まだ、早かったのか。肩を落とし地面を見つめる。
その様子を見かねた足が、僕を連れ去る。
右、左、右、左、一歩ずつ歩き出す。
ゴールは決めていないのに、足は、行き先を知っているみたいに僕を導いてくれる。
 
空が僕を誘うのか、僕が空を慕うのか、きっと両方に違いない。
この足で、一気に空まで駆け上がれた時、僕の心は混じりけのない青に染まり、今以上に満たされるだろう。
 
 
~~~~~

初めは黙読していたのですが、あまりにも文章のリズムが心地良かったので、
気が付いたら音読をしていました。

文章も、音楽同様、リズムが大事だな~と思った次第です。

勿論、内容も素晴らしく、感心したり、共感したりしながら読みました。

お陰様で、毎週水曜日の楽しみが出来ました。

東田さんの新連載「絆創膏日記」にご興味がある方は、
ここをクリックしてくださいね~
コメント

自閉症児 M君・言葉のルーティーンの効果

2017-11-20 | 自閉症児 M君の不思議

マサ君は、6年生の自閉症の男の子です。

2ヶ月程前、マサ君のレッスン中に、次男が玄関で大きな音をたててしまいました。

「先生、今の人は誰ですか?」

「先生の息子です。
今から大学に行くので、大きな音をたててしまったみたいです。」

「何と云う名前ですか?」

「こう君(仮名)です。」

「こう君は、何時に帰りますか?」

「う~ん、多分、夜中の12時かな~?」

「そんなに遅く帰ったらいけません

「そうだね。 こう君に伝えておきますね。」

 

そんな会話があってからというもの、M君は、毎週私に言います。

「こう君は、何時に帰りますか?」

「12時頃かな~」

私がそう答えると、マサ君は満面の笑顔で
「そんなに遅く帰ったらいけません」と言います

そう言う時のマサ君は、本当に嬉しそうです。

マサ君には、他にも必ず言う言葉があります。

今年の1月まで、マサ君の次に習いに来ていたCちゃんは、
今、オーストラリアの高校に留学しているのですが、

マサ君は毎週、「Cちゃんは?」と聞きます。

「Cちゃんは、オーストラリアだよ~」と答えると

「Cちゃんは、お泊まりですか?」と聞いてきます。

「はい、Cちゃんは、オーストラリアにお泊まりです。」と答えると、
マサ君は満足そうに笑います

 

決まった会話、決まった手順に拘るのは、自閉症の特徴ですが、
何時も決まった会話をすることによって、気持ちを安定させているのでしょう。

確かに、言葉のルーティーンは、こちらの気持ちも穏やかになります。

自閉症のお子さんを指導していると、そんなことも気づかされて
愉しいなぁ~と思うのです。

コメント

紀子さま 岡山県母子愛育会活動御視察

2017-11-19 | 世界の王室&日本の皇室

山陽新聞 digital 2017/11/14(火) 22:31配信 】

紀子さま、乳幼児の母親に声かけ 岡山県で愛育会活動ご視察

秋篠宮妃紀子さまが14日、岡山県吉備中央町を訪問し、母子愛育会岡山県支部(同県愛育委員連合会)の活動を視察された。

総裁を務める社会福祉法人「恩賜財団母子愛育会」(東京)の全国視察の一環。

来県は2009年の全国都市緑化祭以来8年ぶり。

町立加賀中学校(同町湯山)では、3年生40人が町内の乳幼児と保護者23組と触れ合い、命の大切さなどを学ぶ体験学習を視察。

紀子さまは終始、柔和な笑みをたたえ「お元気ですか」「夜はよく眠れてますか」と母親に声を掛け、中学生には赤ちゃんを抱っこするようそっと促すなどされた。

3年生の女子生徒(14)は「『赤ちゃんはかわいいですか』と話し掛けてくれ、緊張がほぐれた」、
生後10カ月の次女と参加した女性(29)=同町=は「子どもを抱いてあやしてくれるなど優しい気遣いがうれしかった」と話していた。

愛育活動に参加した母子に話し掛けられる紀子さま14吉備中央町湯山


~~~~~

紀子さまは、小さいお子様をご覧になられる時のまなざしが、お優しいな~と何時も思います。

コメント

メッセージ

メッセージを送る