何故か解りませんが、LPジャケットで買ってしまったというのが昔はありました。このレコードは「MEL TORME sings Sunday in New York & other songs about New York」という解り易いタイトルです。
子供の頃から、ニューヨークが舞台になった1950~60年代ハリウッド製プログラム・ピクチャーを、テレビで刷り込まれているからかも知れません。
内容については...、見たままです。画像の露出みたいに白っぽいです。
ボローニャは、フィレンツェから急行ICで1時間。歴史的な教会や大学、絵画館など文化的な見所もあり、街の建築様式のことでも、食都としても知られています。
そうした文化的にも経済的にも富裕な土地柄だけに、優れた品を理解する顧客層とそれを提供する優良店舗があるのではと考え、2・3回訪れました。
駅から街の中心まで10分ほど、フィレンツェと同じヒューマン・スケールの市街は歩くのに快適で、観光客が少ない分落ち着いています。
大学は紛争の名残りか、近くなるとそれらしい荒れ具合。それまでもガイド・ブックにあるような美術館へは何度か足を運んでいたのですが、ここの絵画館に到っていまさらのように「絵はほとんど宗教画」と確認したくらい、他の題材は無かったように記憶しています。
市役所前の広場を抜け、商店街を進むと一軒の紳士服店に飾ってあるスーツに目がとまりました。挨拶しながら入ると、接客中の男性の目に困惑の色が。もう一人の婦人にとりあえず見せてもらっていると、接客を終えた彼が、自分が店主で我々が初めての日本人客だと明かしてくれました。年齢も私とそう離れていないように見え、扱う商品の内容に比べて、出会った中では最も若い店主でした。
スーツを試着させてもらうと、私が着ていた元仕立屋が創業したメーカーのジャケットに目を留め、何処で買ったとか何故買ったとか、逆にリサーチされるくらい勉強熱心でした。そこから、店の中をストックから什器まで隈なく案内してくれたのですが、地下に延びる階段に枝のように部屋が設えられ、しかもボールト天井という凝った造作に、商品より興味をおぼえたくらいです。
すっかり長居して打ちとけ、地元メーカーでなくナポリのシャツを置いているのを、テロワールを大事にしないといけないよ、とか冗談言って再訪を約しました。
一度出た店に戻って、美味しい店を教えてもらえないか尋ねると、二人で相談して二軒の店を地図に記入し予約まで心配してくれるのに、重ねて礼を言い名残りを惜しんで店を後にしました。
店主はオリジナルだという半貴石のアクセサリーを、ピッティにも出展していると語っていましたが、初めて訪れてから数年後、1シーズンだけ都内で見た記憶があります。
上記の話のスーツLuciano Barberaの製品。この時は将来本人に会うようになるとは思っていなかった。ベースがチャコールと濃茶のミックス、カラード・ストライプ。シャツは、ボルドーとカーキのタッターソール。タイはフィレンツェの仕立屋さんの引き出しにあって、厚ぼったくて重いから誰も買わなかったのではないかと思うもの。
子供の頃から、ニューヨークが舞台になった1950~60年代ハリウッド製プログラム・ピクチャーを、テレビで刷り込まれているからかも知れません。
内容については...、見たままです。画像の露出みたいに白っぽいです。
ボローニャは、フィレンツェから急行ICで1時間。歴史的な教会や大学、絵画館など文化的な見所もあり、街の建築様式のことでも、食都としても知られています。
そうした文化的にも経済的にも富裕な土地柄だけに、優れた品を理解する顧客層とそれを提供する優良店舗があるのではと考え、2・3回訪れました。
駅から街の中心まで10分ほど、フィレンツェと同じヒューマン・スケールの市街は歩くのに快適で、観光客が少ない分落ち着いています。
大学は紛争の名残りか、近くなるとそれらしい荒れ具合。それまでもガイド・ブックにあるような美術館へは何度か足を運んでいたのですが、ここの絵画館に到っていまさらのように「絵はほとんど宗教画」と確認したくらい、他の題材は無かったように記憶しています。
市役所前の広場を抜け、商店街を進むと一軒の紳士服店に飾ってあるスーツに目がとまりました。挨拶しながら入ると、接客中の男性の目に困惑の色が。もう一人の婦人にとりあえず見せてもらっていると、接客を終えた彼が、自分が店主で我々が初めての日本人客だと明かしてくれました。年齢も私とそう離れていないように見え、扱う商品の内容に比べて、出会った中では最も若い店主でした。
スーツを試着させてもらうと、私が着ていた元仕立屋が創業したメーカーのジャケットに目を留め、何処で買ったとか何故買ったとか、逆にリサーチされるくらい勉強熱心でした。そこから、店の中をストックから什器まで隈なく案内してくれたのですが、地下に延びる階段に枝のように部屋が設えられ、しかもボールト天井という凝った造作に、商品より興味をおぼえたくらいです。
すっかり長居して打ちとけ、地元メーカーでなくナポリのシャツを置いているのを、テロワールを大事にしないといけないよ、とか冗談言って再訪を約しました。
一度出た店に戻って、美味しい店を教えてもらえないか尋ねると、二人で相談して二軒の店を地図に記入し予約まで心配してくれるのに、重ねて礼を言い名残りを惜しんで店を後にしました。
店主はオリジナルだという半貴石のアクセサリーを、ピッティにも出展していると語っていましたが、初めて訪れてから数年後、1シーズンだけ都内で見た記憶があります。
上記の話のスーツLuciano Barberaの製品。この時は将来本人に会うようになるとは思っていなかった。ベースがチャコールと濃茶のミックス、カラード・ストライプ。シャツは、ボルドーとカーキのタッターソール。タイはフィレンツェの仕立屋さんの引き出しにあって、厚ぼったくて重いから誰も買わなかったのではないかと思うもの。