Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Bobby Hackett / Coast Concert

2009-10-29 | Jazz
  バルマカーン・コートに鰐皮の楽器ケース,TWAの前でほほ笑む紳士は、前回リー・ワイリーの伴奏に加わっていたボビー・ハケットです。1955年の録音で時代はすでにモダン・ジャズだったのに、ディキシー・ランドです。道が1本じゃないところが良いですね。
今ではディズニ―・ランドでも聴けるかどうか...、私の周りでも他に聴いてるとか持ってるとか聞いたことがありません。勿論私もこの画像を撮るのに引っ張り出して来たのですが、絶滅危惧種でしょうか。じゃ、どこがお薦めなんだと言われそうですが、でも心和む音楽職人集団で、ジャック・ティーガーデンというトロンボーン奏者は芸達者でゆるくて渋い喉も一曲披露しています。



 昔の話ですが、以前からご用を承っていた方が毎週TVに出演されることになり、それまでにも増して、これはどうでしょうあれはいかがですかと、シーズン毎に色々な新しい物をご用意して、気が付くと10年くらい担当させていただきました。
素晴らしい肩と胸をお持ちで、好みの範囲も徐々に拡げてくださったので、服を選ぶ条件としてはありがたく、より雰囲気に合ったものをと心掛けるのですが、その頃まだ私も20代で引き出しが少なかった。勉強しないと追いつきません。今でこそ何も考えずに画像に写っているような合わせを作ってますが、当時は何シーズンか繰り返して、ようやくかなりな種類でもこなせるようになって来たのだと思います。

そんなある日、その方の奥様から「先日のようなネクタイは、テレビですとハレーションを起こしてしまいますね。」と優しくご指摘いただきました。不勉強をお詫びして、至らなさを反省したのですが、その時のタイが画像のようなハウンド・トゥースやグレナカートなどの細かいチェックだったのです。
その後もシーズンによっては、どうしても似た柄で良い物もありますので、お勧めする時に一言添えておもとめいただいたと思います。

私自身のタイでもこうしたクラシックな柄は、大きさや色柄をかえて何本も持っています。そして、今でも手に取る度に件の出来事を懐かしく思い出し、タイだけでなく気も引き締めます。






10月21日に家内が撮った美しい夕景。イーグルスのTake it to the limitが聴こえて来そうです。
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