Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ロバート・ナイトホーク /  Robert Nighthawk

2009-11-18 | Blues
  ナイトホーク、もちろん芸名ですね。夜鷹とか言うと、時代劇なら柳の根方とかで立ってたり、変な侍に試し切りの被害にあったり、大変です。
ナイトホークも鍋じゃないですが、ホーローの人で、事情があったらしく居場所が定まらないタイプでした。



今年ようやく「Sweet Home Chicago」というTVのドキュメンタリー番組をDVD化したものを観たのですが、撮影されていた期間、偶然シカゴにいたナイトホークが路上で演奏し、客を乗せている様子が記録されていて興奮しました。音だけは出た時から聴いていたのですが、映像があまりに想像どおりだったので、それも驚きです。

その番組がアメリカで放映された当時、何の反響もなく忘れ去られ、音源のみ助かったものの、カットされた映像はあろうことか廃棄されたという話は、本当に残念です。
偶然とはいえ中々つかまらないナイトホークが、捉えられたというのに.........、トキみたいに繁殖も出来ませんし。

少し陰影のある、くぐもった声。表現を裏打ちするかのような巧みなスライド・ギターの音色とフレーズ。一つのスタイルにまで昇華させ、少ないながらフォロワーも生みましたが、やはり誰もナイトホークには成り得ないのでした。

画像の盤は、'51頃からのユナイテッド/ステイツへの吹き込みを集めたものです。この少し前、'48年からマディ・ウォーターズの仲介でチェス・レコードへも充実した録音を残します。B・Bキングを虜にした「Sweet Black Angel」もこの時期のもの。そして未発表に終わってしまうものの、素晴らしい出来の'64年のチェスと英国デッカへの録音を最後に、再び深南部へと飛び去ってしまいました。



シャツはロイヤル・オックスフォードのチェック。タイもざっくりした素材感で、ベースはダーク・ブラウンですが、スーツと同じような色に見えているかも知れません。

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