野に咲く水仙一輪、その風景に野山で遊んだふるさとを思い出す。田んぼやあぜ道、田んぼにある穴を掘ってエビガニを捕まえる、土手にはスミレが咲きのどかな田舎風景が脳裏を駆け抜ける。昔の思いが一輪の花に託されている。
大岡川沿いの小さな公園に早咲きのサクラが見事な色の変化を演出している。その色の変化を見て赤飯が思い浮かんだ。炊きたてのピンクの赤飯が時間の経過と共にピンク色が少しずつ濃くなってくるおひつの中の赤飯大好き!母親は私が帰郷すると必ず赤飯を用意していてくれた。その後を継いだ兄嫁も赤飯を用意していてくれる。私の好物で或る。そう言えば赤飯の替わりに黄色いご飯を出すところがある。それは大分県の臼杵市で、昔臼杵藩は質素倹約の藩だったので慶事の赤飯の替わりにクチナシの実を砕いた黄飯が現在は郷土料理として味わうことができる。