雨上がりの朝、久方に草でも引こうかと庭に出てみた。
風もなく穏やかな天候、草花の新芽を見つけると嬉しい。
春は目前のようだが近々に寒波到来と天気予報が伝えていた。
まだ油断禁物と思いながら見回すとラベンダーに目が行った。
小さな紫色の花が可愛い。もう何十年も前から植わっている。
適当に切り揃えるだけで他はほったらかしの手間いらず。
それでも枯れる気配も見せず庭の一角を飾ってくれる優れもの。
その香りは金木犀のように匂っては来ないが触ると強い香が移る。
作業後手洗いしたのに手をかざすと今も独得の香りが漂っている。