森岡 周のブログ

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皮質脊髄路とM1 Ⅴ層

2011年06月05日 18時37分33秒 | 脳講座


ヒトの大脳皮質は6層構造ですが,それぞれの層のコラムからの出力はⅡ,Ⅲ,Ⅴ層(layer)のニューロンから出ます.
この図はⅢ層は脊髄介在細胞を介しますが,Ⅴ層は介さずに直接MNに入ります.
Ⅴ層には錐体細胞があり,皮質脊髄路を構成します.

cortical neurons in layer V といい,CM cellsと呼ばれます.

この一次運動野の一個の細胞は脊髄の多数の細胞を支配し,それらの活動を同時に一括して調整するし,
興奮にも抑制にも働きます.

図は,Rathelot JA, Strick PL.:Muscle representation in the macaque motor cortex: an anatomical perspective.
Proc Natl Acad Sci U S A. 103(21):8257-62,2006より引用


新刊のご案内 ペインリハビリテーション

2011年06月05日 08時55分15秒 | インフォメーション



ペインリハビリテーション
松原貴子 (日本福祉大学 健康科学部 リハビリテーション学科)
沖田 実 (長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科)
森岡 周 (畿央大学大学院 健康科学研究科)
 
内容紹介
 ヒトは、誕生してからさまざまな反射・反応を持ち、成長過程の中でその感覚は統合され消えていく。その中で痛み(pain)は、進化の過程で置き去りにされることなく生き残った情報の一つである。大切に受け継がれてきたこの感覚が,生体にとって非常に重要であることは確かであろう。しかし、痛みは不快な感覚・情動体験を表す苦痛の感情表現であり、ヒトはそれから逃れることを望む。
 近年、リハビリテーション医療者は痛み治療において最も期待され、注目を浴びている。しかし、星の数ほどある痛みの書の中で、リハビリテーションを中心に整理されたものは皆無である。痛みに苦しむ人に向き合うためには、正しい知見のもとに治療を行う必要がある。そこで、当代きっての若き研究者らが、それぞれの専門領域の立場からペインリハビリテーションの基礎と臨床に役立つ評価・治療について分かりやすく解説した。
 本書は、初学者にとっての入門書として、また痛み治療に新しい道を模索する人にとって、知識のアップデートと治療の打開策を、同時に味わえる会心の一冊である。


アマゾンでは売り切れのようです.
埼玉での研修会では私の名前で検索しても出てこなかったと報告を受けましたが,アマゾンでは松原先生だけの名前しか記載されていません.
それとyahooでの検索ではpain rehabilitationでなく,ペインリハビリテーションとしてください

セブンネットショッピングe-hon は全員ありますね.

内容は三輪書店のホームページで.
目次が記載されています.