森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

シナプス刈り込みとかけまして。。

2013年07月25日 22時48分29秒 | 日記
デカルトはベッドの上でゆったりと、ゆっくりと、考え、デカルト座標にいたった。ゆったりと、ゆっくりと、ここにヒケツがある。そして身体はせわしく動いていない。ゆったり、ゆっくりする時間をどう獲得するかが人生を決めるといっても過言でないが、現実、そうもさせてくれない。

私ごと、論文を書く時間だけでなく、論文を読んだり検索したりする時間すらない。ないのである。そして私は安直に睡眠を減らすといった方法や、プライベートな活動を削減するといったこともしない。それだけのキャパしかないと自分自身が思うからだ。こうした決断はまぎれもなく自己が選択してきた路でもある。

現実、今、自分自身の役割を認識しつつも、どっかで、自己で微妙に修正していかないと、大学教員の資格すらもなくなるのではないかと思っている。巷には良くやっているとか言われるが、まだまだ物足りない。報酬を最大限にしようとする脳をもってこそ、喜びを持つ。そうした報酬を最大限にしようとしなくなれば、それは引き際でもある。一線に残るのも他者のため、一線から退くのも他者のため。発達において、シナプスが刈り込まれるのも、神経ネットワークに隙間をつくり、新たなつながりを創発するためでもある。そこのあなた。。新たなつながりを邪魔してませんか?

少しばかりのお願い

2013年07月25日 09時52分14秒 | 脳講座
昨日で4年生は臨床実習が終わりましたね。
教育者として。。

1回しかない自分の人生、好きなように使えばいい。命は限りあるもの。だから、命を使い切るということが大切。けれども、この好きなようにっていうのは自分勝手に生きるというものではない。

自己は他者にいかされている。自分の心(脳)はまぎれもなく、他者の影響を受けながらつくられてきたものである。その他者は親、先生、友達、彼女、彼氏、指導者などなどである。その恩恵を意識すれば、どのようにこれからの行動をふるまうかを意識しつつ、今度は他者の脳に影響を与える、あるいは他者の脳をつくるという意識のもと社会貢献を考えていってもらいたい。

自分の人生は自己の中だけでなく、他者の中にも生きている。

人間として生まれてきた以上、いや哺乳類として生まれていきた以上、他者を喜ばすことができるわけである。それは愛する人でもあり、対象者でもあり、パートナーでもあり、親族でもあり、仲間でもあり。。。

他者を「喜ばせるヒケツ」それは、ただそこに健康に存在しているだけでいいのである。

健康で生きていること、それが教育者として、あるいは少しばかりの先輩としてのお願いでもあるのである。