久しぶりのライヴ

新しい月の初日は、バンドのライヴの日であった。
富山市の中心部にある「オルビス」という会場で、キャパシティーは１００人ぐらいといったところだ。

私はいつもこういったイベントにはプレイヤーとして参加するだけで、事務的な手続きには一切触れていない。
今回は富山市内での開催ということで、Ｓさんという女性が主催者となっていた。
自分の所属するバンドが参加しないにも関わらず、楽器のセッティングや音量調整、はたまたライヴ中の写真撮影に至るまで、休む間もなく飛び回っている感じがした。
もちろん開催前の段階では、会場側との交渉や各バンドに対するインフォメーションなどやるべきことは多々あっただろうから、こちらとしてはただただ頭が下がる思いである。

いつも思うことだが、「大人数を仕切る」ということに甚だ向いていない私からすると、こういった役割をこなせる人というのは無条件に尊敬してしまう。
誰から見ても大変であろう仕事を引き受けられるのは、本人がそれほど苦にしないということもあるだろうが、まさにイベントに対する「情熱」という部分が大きいのだと思う。
ただホイと来てジャーンと演奏して帰るだけの人間には体験できない充実感もあることだろう。

バンドの次回のライヴ予定は、季節的にはもう冬の時期となる。
会場や日程のほうも、すでにだいたいの線は決まっているようだ。
もちろん次回にしても主催者となる人がいて、その人が動いて決めてくれていることだから、何をおいても感謝しなくてはならない。

しばらく本番がないとはいっても、それまでの期間はただノンビリするのではなく、いち音楽人として少しでも成長していられるようにしたいものだ。
それが、イベントを開催してくださる方々へのせめてもの礼儀であろう。