blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

便利な時代

2022-12-14 22:42:17 | 日記
メディアはまたぞろ、第8波の到来を待ち望んでいたかのように騒いでいる。
感染者数がいつまで経っても減らないのは、減ったら減ったでメディアが煽り、心配になって検査を受ける人が増え、その結果引っかかる人も増える、ただそれだけのことである。
我が富山県を例に取れば、新コロによる死者はコロナ禍3年足らずの累計で215人であるが、毎年約3,500人がガンで亡くなっており、残念なことだが200人余りという数字は我が県の1年間の自殺者にほぼ等しい。
単純に考えて今となっては恐ろしい病気でもなんでもないことが分かろうというものだが、今の状況が続いてくれた方がトクをする層がこの騒動を終わらせようとしないために終わらないのである。

我が職場でも実際に感染したり濃厚接触者となったりで休む人が出て、ただでさえ人手が少ない中では日々の仕事を回すことも大変になっている。
実際に感染してしまった人はお気の毒というほかないし人員不足はいる人間で補うしかない。
だが、中にはこの世の中を姑息にも利用しようという輩も現れる。

自らが主催者として開催されるはずだった技能講習会を直前に控えていたある社員は、その3日か4日前くらいに急に会社を休み出てこなくなった。
休んだ理由はいつまで経っても説明されることはなく、当の講習会が過ぎた後でようやく濃厚接触者になったため休んだとの報告があった。
他人の感染もしくは濃厚接触は人前で朗々と発表するのに自分のこととなると途端に口を閉ざして事後報告となったこと、また別ルートから本人がその講習会がプレッシャーになっていたという情報も得ていたので、これはいよいよ心の重荷となっていた会が近づいてきて何とかこれを回避しよう、つまりはズル休みという結論に至った。
新コロに限らず従来のインフルエンザでも判明以後一週間はお休みというのが相場だから、重要な役割であったはずの会から逃げるには絶好の言い訳であったというわけである。

今月に入っては、別の社員がやはり濃厚接触で今はお休み中である。
休む前日には当人の担当部署にとってはかなり痛い事態が判明している。
日頃から製品の保管場所には頭を悩ませていた様子は知っていたが、いよいよ社外に頼むにも限界が来てしまい切羽詰まった様子で相談をする姿が確認できた。
邪推ばかりも良くないが、これまたいよいよメンタルが持ちこたえられる限界が来てしまい、差し当たりの回避策として濃厚接触を言い訳に使った可能性が高い。
人員不足がより深刻な部署を仕切る立場の人間にして、簡単に、しかも一週間も職場を空けてしまうことの意味が果たして理解されているのかどうか。
コロナの世の中を自分に有利に便利に使ってはいないか。

もう冬に入り気温も下がり初雪も観測された我が県だから体調管理については毎朝のように注意喚起はされるのだが、注意喚起している立場の人間が感染したり休んだりすることの方が多いのはいかがなものか。
派遣スタッフの中には、親御さんがそろそろ危ないという段になっても職場の人員を気にして悩んでいた人がいる。
そんな真面目で誠実な人の話を、講習会の司会ひとつがイヤでズル休みをする社員が分かったような顔で聞いている。

我々の立場から何を言っても、我が社の社員は聞いたフリだけして実際は何も聞かない。
上からモノを言われた時だけとたんに低姿勢になり時には鼻水を垂らして泣きじゃくる。
感情に訴えるのは理屈がない証拠であり信用に値しないし、その場限りの反省とやらは3日もすれば忘れられる。
我々のことなどイヌなりサルなりどう思っていようと構わないが、イヌやサルに頼らなくては現場が回せない社員にイヌやサル以上の価値はあるか。
私がしかるべき立場ならこの社員の査定ランクは最低だ。
それでも冬のボーナスがもらえることに感謝くらいはしてほしいものだ。

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