2月の読書メーター
読んだ本の数:31
読んだページ数:9298
ナイス数:4454
今日もお疲れさま パンとスープとネコ日和の感想
相棒のしまちゃんとサンドイッチとスープのお店を営むアキコさん。仕入れ先のパン屋さんの変更や異母兄の突然の死など少しずつの変化はあるけれど、どすこい猫の可愛さとしまちゃんのシオちゃんへの態度は変わらず。続編も多分読むと思います。
読了日:02月01日 著者:群ようこ
山岳捜査の感想
鹿島槍ヶ岳北壁で凍結した女性の他殺体が発見され、収容する直前に雪崩に飲み込まれる。同じ場所で目撃された不審な3人組み、命がけで遭難者たちを救助に向かう山岳遭難救助隊。殺人事件を捜査する刑事たちと救助隊。過酷な山のシーンは流石の迫力ある筆致でしたが、殺人犯たちはあまりにも雑でお粗末という印象。
読了日:02月02日 著者:笹本 稜平
死刑評決 (講談社文庫)の感想
8年前に裁判員裁判で死刑評決を受けた犯行当時19歳の死刑囚に死刑が執行される。松岡千紗が再審請求する矢先のこと。8年前に死刑を支持した元裁判員が容疑者となる殺人事件勃発、千紗が弁護を担当する。裁判で追い詰める真犯人には驚きの事実が。人が人を裁くこととは?面白くて一気読み。
読了日:02月03日 著者:大門 剛明
さいはての家の感想
小さな町の古い一戸建ての家、そこに住まうのは訳ありの人たち。親子ほどの年齢差の不倫カップル・やくざに追われる男と事情を知らない同級生の二人連れ・新興宗教の元教祖・親の決めた結婚相手から逃げた女とその妹・子育てから逃げた単身赴任の男。どことなく不穏な、それでいて明るさも見える不思議な1冊。
読了日:02月04日 著者:彩瀬 まる
雲を紡ぐの感想
素晴らしい1冊でした。分かりあえない母と娘、夫婦、そして父と祖父。羊毛を洗い、染め、紡ぎ、織りあげる布・ホームスパン。盛岡の美しい風景と家族の再生、心に響く作品です。お薦め!
読了日:02月05日 著者:伊吹 有喜
イマジン?の感想
面白かった~♪ ザ・有川って言う乗りの良いストーリー、映像の世界で活躍することを夢見た良井良助が「殿浦イマジン」で成長して行く。有川作品の様々なコラボもあり、エッセーで語っていたことも、きっちりと織り込まれている。楽しく読了しました。
読了日:02月05日 著者:有川 ひろ
鐘を鳴らす子供たちの感想
良書です。敗戦後の混乱期、NHKのラジオドラマ「鐘の鳴る丘」に出演することになった小学生たち。価値観が大きく変わり行くその時、大人も子供も深く傷付いていた。物語の力は人の心に響いて行く。皆さんにお薦めします。
読了日:02月06日 著者:古内 一絵
の (福音館の単行本)の感想
読み友さんたちのレビューに心を捕まれて手に。「の」でつながる素敵な世界、絵の美しさ、ラスト1ページの仕掛け。大人も子供も楽しめますね。初読みの作家さん。
読了日:02月07日 著者:junaida
むかしむかしあるところに、死体がありました。の感想
初読みの作家さん。本屋大賞ノミネート作品。昔ばなしをブラックなテイストで。面白かったけど、本屋大賞は厳しいかな?
読了日:02月07日 著者:青柳 碧人
みかん、好き?の感想
初読みの作家さん。瀬戸内の島を舞台にした青春もの。みかん、食べたくなりました♪
読了日:02月08日 著者:魚住 直子
乳と卵の感想
川上未映子さん、初読み。「夏物語」を読むためのリサーチで。豊胸手術にこだわる母と初潮を迎える前の娘が東京にやって来る。迎える母親の妹、直接言葉を交わさない母と娘。思いの丈をぶつけ合うことが出来て読後感は悪くなかった。これ、男性には難しいかも?
読了日:02月09日 著者:川上 未映子
歌舞伎座の怪紳士 (文芸書)の感想
会社をやめ家事手伝いをしている岩居久澄27歳に、祖母から持ちかけられた奇妙なアルバイト。それは祖母の代わりに芝居を見に行き感想を伝えるというもの。劇場で出会う不思議な紳士、久澄の抱えている問題。観劇を通して前向きになっていくストーリーはとても読みやすく、歌舞伎に造詣の深い近藤さんならではの分かり易さも。面白かったです!
読了日:02月09日 著者:近藤史恵
コープス・ハントの感想
一気に読了しました。連続殺人を犯し、死刑判決を受けた男が法廷で叫んだ一言。殺害したうちの一人は自分以外の誰かが真犯人で、その死体は自分の思い出の場所に埋めた。森に隠された遺体を探すユーチューバーの少年たち。真犯人を追う刑事。面白かったです!お薦め。
読了日:02月10日 著者:下村 敦史
119の感想
消防士とは、何と過酷な職業なのでしょうか?とある消防署の分署を舞台に描かれた短編が9つ。大杉・土屋のコンビ、もっと見ていたかったな。ラストの1編、「逆縁の午後」は重く辛い読後感。
読了日:02月11日 著者:長岡 弘樹
あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)の感想
安定の面白さ、期待を裏切りません。四十七士の討ち入りの日に念願の江戸店を開いた五鈴屋。幸と奉公人たちの努力と工夫で着々と商売を成功させて行く。蟻の目と鶚の目、懸命に知恵を絞る五鈴屋、さて次はどういう展開になるかしら?楽しみに待ちたい。
読了日:02月11日 著者:高田 郁
medium 霊媒探偵城塚翡翠の感想
相沢沙呼さん、初読み。本屋大賞ノミネート作品。うーん、面白く読めましたが、途中で連続殺人犯の正体に気づいてしまって、ヒロインの謎も何となく予想が…。
読了日:02月13日 著者:相沢 沙呼
ママの感想
とにかく痛かった…。ぜーんぶ「ママ」のせいって。。懸命に娘を愛し育てるシングルマザーを襲う悲劇とその遠因は?怖かったけど、デビュー作ほどのインパクトは無かったです。
読了日:02月14日 著者:神津 凛子
活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)の感想
三日月堂の「未来」が描かれた素敵な1冊。サブタイトルの最終章・小さな折り紙で弓子さんの幸せな未来が明かされ、じんわりと感涙。川越、行ってみたくなりますね。
読了日:02月15日 著者:ほしお さなえ
老乱の感想
衝撃的な読後感です。超高齢化社会、人生100年時代の介護問題、特に認知症の家族を抱えることになったら?認知症の当人の心情と介護に当たる家族の視点で語られたこの本。介護現場や専門医のことも良く書かれている。我が家は今のところ深刻な状況には至っていないけれど、自分が認知症になってしまったらと考えるととても恐ろしい。
読了日:02月16日 著者:久坂部羊
憧れの女の子の感想
5つの短編集。タイトル作、女の子を授かりたい敦子さんの気持ちと現実にちょっと笑えました。私は女の子3人を持つことが出来たけど、当時は田舎で暮らし跡継ぎで男児を期待される時代だったので。男と女、こういう描きかたで綴られた1冊、面白かったです。
読了日:02月17日 著者:朝比奈 あすか
定価のない本の感想
GHQ占領下の日本、日本人の歴史を奪おうとするアメリカ。神保町の古書店主が日本の歴史と文化をいかにして守ったのか?あの時代、相撲や武道も禁止されていた。歴史を奪われなくて良かった。
読了日:02月18日 著者:門井 慶喜
正体の感想
久しぶりに心を揺さぶられる小説を読みました。一家3人を惨殺し死刑判決を受けた当時18歳の鏑木慶一が脱獄してから488日の足取りと逃亡先で関わった人々。彼の目的は何か?染井さんの最高傑作、皆さんに読んで頂きたいお薦めの1冊です。
読了日:02月19日 著者:染井 為人
繭と絆 富岡製糸場ものがたりの感想
明治の初期、国営の製糸場として誕生した「富岡製糸場」。初代場長・尾高惇忠とその長女・勇の5年間。日本の工女第1号・尾高勇の青春。読みやすく、明治の若い女性たちの成長ものとしても楽しめました。渋沢栄一の業績がここにも。
読了日:02月20日 著者:植松 三十里
いのちは輝く-わが子の障害を受け入れるとき (単行本)の感想
この世に生を受けることの意味、重い障害を持って生まれてくる命。不条理な現実に向き合う親の姿と医師の葛藤。命って何だろうか?重い命題を突きつけられた。
読了日:02月21日 著者:松永 正訓
精霊の木 (新潮文庫)の感想
上橋先生のデビュー作、ここからあの壮大な「守り人シリーズ」が誕生したのかと感慨深く読了しました。人類が犯してきた罪をファンタジーで語っているような気が。初版・新版そして文庫版のあとがきが読めたこと、別府章子さんの解説が素晴らしかったです。
読了日:02月23日 著者:上橋 菜穂子
ひかりの魔女 にゅうめんの巻 (双葉文庫)の感想
前作で壊れかけた家族を再生させた「ひかりおばあちゃん」。今作では町で暮らす様々な人と出会い、魔法を掛ける。悪人が出てこない物語は心を癒してくれますね。
読了日:02月24日 著者:山本 甲士
お勝手のあん (ハルキ文庫 し)の感想
面白かったです!柴田さんの時代小説は初めて、幕末の品川宿の老舗宿屋・紅屋のお勝手女中おやすの成長物語第一弾。楽しみなシリーズのスタート、追いかけます。
読了日:02月26日 著者:柴田よしき
流浪の月の感想
凪良ゆうさん、初読み。本屋大賞ノミネート作品。作品の世界に一気に引き込まれました。少女の頃、当時19歳の男に誘拐された更紗、大人になった彼女は彼・佐伯文と再び出会う。ネットの世界の怖さと執拗さ、真実を誰も聞いてくれないもどかしさ。二人が寄り添って生きることを世間は理解してくれない。余韻に浸って上手く感想を書けない自分が情けない。
読了日:02月27日 著者:凪良 ゆう
スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想
シリーズ第3弾。OLの有希が公園で拾ったスマホ。無事に落とし主に返したのに、それを機に身の回りで起こる不審な出来事。脱獄して海外に逃げた浦井と大掛かりなサイバーテロ。時事ネタも絡めて面白かったです。コードネームの由来が面白すぎて笑えます。
読了日:02月27日 著者:志駕 晃
垂れ込み 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と)の感想
シリーズ第9弾。追跡捜査係に1本の垂れ込み電話が。情報提供者とコンタクトを取ろうとする沖田。現れなかった男が殺害され、事態は思わぬ方向に転がって行く。今作の犯人は仮面を被った普通の市民。通り魔の異常さも怖かったです。大友さんの消息が見られて良かった!
読了日:02月29日 著者:堂場瞬一
山の上のランチタイム (単行本)の感想
青森県南部にある葵岳の麓にイケメンシェフが営むレストランがある。物語の主役は、一生懸命だけどおっちょこちょいな21歳の美玖。大好きなシェフへの想いと彼女の妄想、そして葵岳にまつわる美玖の家族のこと。美味しそうな料理のあれこれに胃袋を掴まえられます。家族の再生の物語でとても良かったです。
読了日:02月29日 著者:髙森 美由紀
読書メーター
読んだ本の数:31
読んだページ数:9298
ナイス数:4454
今日もお疲れさま パンとスープとネコ日和の感想
相棒のしまちゃんとサンドイッチとスープのお店を営むアキコさん。仕入れ先のパン屋さんの変更や異母兄の突然の死など少しずつの変化はあるけれど、どすこい猫の可愛さとしまちゃんのシオちゃんへの態度は変わらず。続編も多分読むと思います。
読了日:02月01日 著者:群ようこ
山岳捜査の感想
鹿島槍ヶ岳北壁で凍結した女性の他殺体が発見され、収容する直前に雪崩に飲み込まれる。同じ場所で目撃された不審な3人組み、命がけで遭難者たちを救助に向かう山岳遭難救助隊。殺人事件を捜査する刑事たちと救助隊。過酷な山のシーンは流石の迫力ある筆致でしたが、殺人犯たちはあまりにも雑でお粗末という印象。
読了日:02月02日 著者:笹本 稜平
死刑評決 (講談社文庫)の感想
8年前に裁判員裁判で死刑評決を受けた犯行当時19歳の死刑囚に死刑が執行される。松岡千紗が再審請求する矢先のこと。8年前に死刑を支持した元裁判員が容疑者となる殺人事件勃発、千紗が弁護を担当する。裁判で追い詰める真犯人には驚きの事実が。人が人を裁くこととは?面白くて一気読み。
読了日:02月03日 著者:大門 剛明
さいはての家の感想
小さな町の古い一戸建ての家、そこに住まうのは訳ありの人たち。親子ほどの年齢差の不倫カップル・やくざに追われる男と事情を知らない同級生の二人連れ・新興宗教の元教祖・親の決めた結婚相手から逃げた女とその妹・子育てから逃げた単身赴任の男。どことなく不穏な、それでいて明るさも見える不思議な1冊。
読了日:02月04日 著者:彩瀬 まる
雲を紡ぐの感想
素晴らしい1冊でした。分かりあえない母と娘、夫婦、そして父と祖父。羊毛を洗い、染め、紡ぎ、織りあげる布・ホームスパン。盛岡の美しい風景と家族の再生、心に響く作品です。お薦め!
読了日:02月05日 著者:伊吹 有喜
イマジン?の感想
面白かった~♪ ザ・有川って言う乗りの良いストーリー、映像の世界で活躍することを夢見た良井良助が「殿浦イマジン」で成長して行く。有川作品の様々なコラボもあり、エッセーで語っていたことも、きっちりと織り込まれている。楽しく読了しました。
読了日:02月05日 著者:有川 ひろ
鐘を鳴らす子供たちの感想
良書です。敗戦後の混乱期、NHKのラジオドラマ「鐘の鳴る丘」に出演することになった小学生たち。価値観が大きく変わり行くその時、大人も子供も深く傷付いていた。物語の力は人の心に響いて行く。皆さんにお薦めします。
読了日:02月06日 著者:古内 一絵
の (福音館の単行本)の感想
読み友さんたちのレビューに心を捕まれて手に。「の」でつながる素敵な世界、絵の美しさ、ラスト1ページの仕掛け。大人も子供も楽しめますね。初読みの作家さん。
読了日:02月07日 著者:junaida
むかしむかしあるところに、死体がありました。の感想
初読みの作家さん。本屋大賞ノミネート作品。昔ばなしをブラックなテイストで。面白かったけど、本屋大賞は厳しいかな?
読了日:02月07日 著者:青柳 碧人
みかん、好き?の感想
初読みの作家さん。瀬戸内の島を舞台にした青春もの。みかん、食べたくなりました♪
読了日:02月08日 著者:魚住 直子
乳と卵の感想
川上未映子さん、初読み。「夏物語」を読むためのリサーチで。豊胸手術にこだわる母と初潮を迎える前の娘が東京にやって来る。迎える母親の妹、直接言葉を交わさない母と娘。思いの丈をぶつけ合うことが出来て読後感は悪くなかった。これ、男性には難しいかも?
読了日:02月09日 著者:川上 未映子
歌舞伎座の怪紳士 (文芸書)の感想
会社をやめ家事手伝いをしている岩居久澄27歳に、祖母から持ちかけられた奇妙なアルバイト。それは祖母の代わりに芝居を見に行き感想を伝えるというもの。劇場で出会う不思議な紳士、久澄の抱えている問題。観劇を通して前向きになっていくストーリーはとても読みやすく、歌舞伎に造詣の深い近藤さんならではの分かり易さも。面白かったです!
読了日:02月09日 著者:近藤史恵
コープス・ハントの感想
一気に読了しました。連続殺人を犯し、死刑判決を受けた男が法廷で叫んだ一言。殺害したうちの一人は自分以外の誰かが真犯人で、その死体は自分の思い出の場所に埋めた。森に隠された遺体を探すユーチューバーの少年たち。真犯人を追う刑事。面白かったです!お薦め。
読了日:02月10日 著者:下村 敦史
119の感想
消防士とは、何と過酷な職業なのでしょうか?とある消防署の分署を舞台に描かれた短編が9つ。大杉・土屋のコンビ、もっと見ていたかったな。ラストの1編、「逆縁の午後」は重く辛い読後感。
読了日:02月11日 著者:長岡 弘樹
あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)の感想
安定の面白さ、期待を裏切りません。四十七士の討ち入りの日に念願の江戸店を開いた五鈴屋。幸と奉公人たちの努力と工夫で着々と商売を成功させて行く。蟻の目と鶚の目、懸命に知恵を絞る五鈴屋、さて次はどういう展開になるかしら?楽しみに待ちたい。
読了日:02月11日 著者:高田 郁
medium 霊媒探偵城塚翡翠の感想
相沢沙呼さん、初読み。本屋大賞ノミネート作品。うーん、面白く読めましたが、途中で連続殺人犯の正体に気づいてしまって、ヒロインの謎も何となく予想が…。
読了日:02月13日 著者:相沢 沙呼
ママの感想
とにかく痛かった…。ぜーんぶ「ママ」のせいって。。懸命に娘を愛し育てるシングルマザーを襲う悲劇とその遠因は?怖かったけど、デビュー作ほどのインパクトは無かったです。
読了日:02月14日 著者:神津 凛子
活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)の感想
三日月堂の「未来」が描かれた素敵な1冊。サブタイトルの最終章・小さな折り紙で弓子さんの幸せな未来が明かされ、じんわりと感涙。川越、行ってみたくなりますね。
読了日:02月15日 著者:ほしお さなえ
老乱の感想
衝撃的な読後感です。超高齢化社会、人生100年時代の介護問題、特に認知症の家族を抱えることになったら?認知症の当人の心情と介護に当たる家族の視点で語られたこの本。介護現場や専門医のことも良く書かれている。我が家は今のところ深刻な状況には至っていないけれど、自分が認知症になってしまったらと考えるととても恐ろしい。
読了日:02月16日 著者:久坂部羊
憧れの女の子の感想
5つの短編集。タイトル作、女の子を授かりたい敦子さんの気持ちと現実にちょっと笑えました。私は女の子3人を持つことが出来たけど、当時は田舎で暮らし跡継ぎで男児を期待される時代だったので。男と女、こういう描きかたで綴られた1冊、面白かったです。
読了日:02月17日 著者:朝比奈 あすか
定価のない本の感想
GHQ占領下の日本、日本人の歴史を奪おうとするアメリカ。神保町の古書店主が日本の歴史と文化をいかにして守ったのか?あの時代、相撲や武道も禁止されていた。歴史を奪われなくて良かった。
読了日:02月18日 著者:門井 慶喜
正体の感想
久しぶりに心を揺さぶられる小説を読みました。一家3人を惨殺し死刑判決を受けた当時18歳の鏑木慶一が脱獄してから488日の足取りと逃亡先で関わった人々。彼の目的は何か?染井さんの最高傑作、皆さんに読んで頂きたいお薦めの1冊です。
読了日:02月19日 著者:染井 為人
繭と絆 富岡製糸場ものがたりの感想
明治の初期、国営の製糸場として誕生した「富岡製糸場」。初代場長・尾高惇忠とその長女・勇の5年間。日本の工女第1号・尾高勇の青春。読みやすく、明治の若い女性たちの成長ものとしても楽しめました。渋沢栄一の業績がここにも。
読了日:02月20日 著者:植松 三十里
いのちは輝く-わが子の障害を受け入れるとき (単行本)の感想
この世に生を受けることの意味、重い障害を持って生まれてくる命。不条理な現実に向き合う親の姿と医師の葛藤。命って何だろうか?重い命題を突きつけられた。
読了日:02月21日 著者:松永 正訓
精霊の木 (新潮文庫)の感想
上橋先生のデビュー作、ここからあの壮大な「守り人シリーズ」が誕生したのかと感慨深く読了しました。人類が犯してきた罪をファンタジーで語っているような気が。初版・新版そして文庫版のあとがきが読めたこと、別府章子さんの解説が素晴らしかったです。
読了日:02月23日 著者:上橋 菜穂子
ひかりの魔女 にゅうめんの巻 (双葉文庫)の感想
前作で壊れかけた家族を再生させた「ひかりおばあちゃん」。今作では町で暮らす様々な人と出会い、魔法を掛ける。悪人が出てこない物語は心を癒してくれますね。
読了日:02月24日 著者:山本 甲士
お勝手のあん (ハルキ文庫 し)の感想
面白かったです!柴田さんの時代小説は初めて、幕末の品川宿の老舗宿屋・紅屋のお勝手女中おやすの成長物語第一弾。楽しみなシリーズのスタート、追いかけます。
読了日:02月26日 著者:柴田よしき
流浪の月の感想
凪良ゆうさん、初読み。本屋大賞ノミネート作品。作品の世界に一気に引き込まれました。少女の頃、当時19歳の男に誘拐された更紗、大人になった彼女は彼・佐伯文と再び出会う。ネットの世界の怖さと執拗さ、真実を誰も聞いてくれないもどかしさ。二人が寄り添って生きることを世間は理解してくれない。余韻に浸って上手く感想を書けない自分が情けない。
読了日:02月27日 著者:凪良 ゆう
スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想
シリーズ第3弾。OLの有希が公園で拾ったスマホ。無事に落とし主に返したのに、それを機に身の回りで起こる不審な出来事。脱獄して海外に逃げた浦井と大掛かりなサイバーテロ。時事ネタも絡めて面白かったです。コードネームの由来が面白すぎて笑えます。
読了日:02月27日 著者:志駕 晃
垂れ込み 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と)の感想
シリーズ第9弾。追跡捜査係に1本の垂れ込み電話が。情報提供者とコンタクトを取ろうとする沖田。現れなかった男が殺害され、事態は思わぬ方向に転がって行く。今作の犯人は仮面を被った普通の市民。通り魔の異常さも怖かったです。大友さんの消息が見られて良かった!
読了日:02月29日 著者:堂場瞬一
山の上のランチタイム (単行本)の感想
青森県南部にある葵岳の麓にイケメンシェフが営むレストランがある。物語の主役は、一生懸命だけどおっちょこちょいな21歳の美玖。大好きなシェフへの想いと彼女の妄想、そして葵岳にまつわる美玖の家族のこと。美味しそうな料理のあれこれに胃袋を掴まえられます。家族の再生の物語でとても良かったです。
読了日:02月29日 著者:髙森 美由紀
読書メーター