風になりたい件はひとまず棚上げ、人として行けるところまで行ってみようと
決意も新たなハナウタです。
ところで私は日常生活で切羽詰まると どうやら寝言を言うようです。
言うようです・・・って、どこか無責任な表現ですね。
ええ、私は知っています、自分自身のこと。
間違いなく言いますね、寝言。
夢の中で既に気づいてて「これ、寝言を言っちゃってるパターンだな」と思う事すらあります。
つわもの、でしょう?
自分の寝言で起きるのが5割、誰かに起こされるのが5割。
と言っても、タイミングはまあほぼ同時くらいですかね。
大体は現実の不安やストレスを 別のドラマ仕立てにして再現するパターンです。
後の分析によれば、ですけど。
例えば ギャングに追われるとか 洞窟の中で出口を見つけて彷徨うとか、
何度やっても電話番号を押し間違えるとか 試験会場にたどり着けないとか。
もう寝言のキャリアは長くて、ストレスのバロメーターとしているくらいです。
夢には大抵自分自身として登場するか、どこか違う場所から(大抵は上から)
状況を俯瞰して見ている感じで登場、進行するのですが、いよいよネタが尽きたのか
去年はとうとう虎になってしまいました。
薄暗く蒸し暑い、植物の密生したジャングルの木の上で
虎の私(巨体です)は息をひそめています。
普段は敵なしで 自分より弱い動物しかいない世界で威張ってきたのですが
今、絶体絶命のピンチに直面しています!
汗ダラダラで心臓バクバクの虎。
そうです、獰猛な雄ライオンが 静かに静かにこちらに近づいてきているのです・・・。
虎なのは見かけだけで 本当は自分がすごく弱いのを知っている虎の私。
まだ虎に気づかないライオン。
逃げ切れるのか、私は。
どうかこのまま気づかないで行き過ぎてくれ。
緊張の時間が流れていきます・・・。
その時 静寂の中に 「ミシッ・・・・」という微かな音が響いて・・・・
ゆっくりと振り向くライオン。
目が合う2匹。
私は渾身の力を振り絞って「ガ・・・ガオォォォ~~~」と言いました。
そこで目覚めです。
かろうじて家族に指摘される前に自力で目覚めましたが、時間差で飛び起きた他の2人に
「い、いや何、・・・今さ、虎になっちゃって。へへ、わかってるから、もう大丈夫だからさ。」
通じたかどうかわかりませんが、とにかく布団をかぶって
後は明日なんとかしようと ひとまず夜の闇に逃げ込む私なのでした。
それにしても何故、虎?
そりゃあ好きだけど・・・と思っていて 気づきました。
もしかしたら 昔流行った動物占いで 私がトラだったからではないか、と。
そして更に恐ろしいことを思い出しました。
我が家の殿で将軍様の男チームの大きい方の人はあの占いで確か「ライオン」だったな、と。
しかもライオンの中のライオンと呼ばれる「孤高の金のライオン」ではなかったか、と。
まさか・・・
そういう(どういう?)ことか・・・・
私のように分析能力の高い人間は本当に困りものです。
夢は潜在意識下に封印しているあれやこれやを
ちらっちらっと見せながら 私を弄んでいるのでしょうか。
イソップ童話みたいな話です。
人生の教訓とか戒めとか皮肉とか真実とか、入ってるんでしょうか。
・・・・わかりません。
わかるような気もしますが、わかりません。
世の中、ホントわからないことだらけで困りますが、それでいいかと思います。
はい、それでいいのです。
あの夢は 日本昔話のような くまのぷーさんの話のような
ほのぼのとした動物さんのお話なのです。
とりあえず今は虎の件も棚上げして
冒頭の決意の通り、人としてやれるところまでやってみようと、
この時間で2度も決意したハナウタなのでした。