in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

5/28 KYOKUTOU GIRL FRIEND主催公演「”GIGS” WEEKLY KGF_4」at 新宿LOFT

2011-05-30 00:07:24 | ライブレポート
AME!!!自称晴れ女のわたくしですが、この日の出演者のパワーにはかないませんでした。
そんなわけで外看板撮りわすれてしまいました(関係ない)。



KYOKUTOU GIRL FRIENDによる連続主催WEEK最終週は聖地新宿LOFT!ソールドアウトです、おめでとうございます。
いやー濃い一夜でございました。ちょこっと先に書いてしまいましたが、ボーカリストありきでイメージ・世界観を広げているバンドさんが多く集ったような印象を受けました。この日の出演者で座談会企画とか見たいなあ。



ヴィデオグラマァ(O.A.)


【SET LIST】
01.雌号棟
02.未だプロピズム

03.時代・スパンコール・錯誤
04.百舌らいと
05.警句

14日のHOLIDAYで拝見したときも思ったのですが、佑哉さん、急性声帯炎をやってから声が太くなったというか安定しているような気が……。

毎回ライブを観ているわけではない自分が言うのもなんですが、たとえば“時代は~”という部分でピッチを外すことが多かった「時代・スパンコール・錯誤」の低音もきれいに出ていたし、悲鳴のようなシャウトの迫力も増していたし、いまごろ声変わりがきたんじゃないだろうか!?というほどの変化を感じたのです。

新衣装になってから、cali≠gariへの傾倒を視覚でもはっきり認識できるようになりましたが(笑)、ある意味方向性がしっかり定まったようで、個人的には「ついにグラマァさんきたか!」という印象を受けております。これがやりたかったんだよね!というのがわかるし、アヴァンギャルドな佑哉さんと、コミカルなステージングを見せる儺俐さんとのバランスもいいですし。

今年大きな躍進をとげるんじゃないかという気がしてならないです。




amber gris

【SET LIST】
01.OP(未音源化曲)
02.銀色のコフィン
03.wishstar and sunlight and darkness(新曲)
04.H u m m i n g B a r d ' s(新曲)
05.lizard skin

06.海風と雨と最後の手紙

LOFTのステージを踏むのが初というamberさんがトップバッター!
どのバンドさんがトップでもトリでも違和感のないイベントだったので、なんだかamberをトップで観るのがもったいないと思ってしまいました。どのバンドさんがトップでもそう思っただろうけども。

物語のような儚い世界を見せるバンドさんなので、LOFTという会場は似合わなそうだなあと思っていたのですが、思いのほかハマっていて驚きました。
「OP」で楽器陣が演奏をドンッとはじめたときに息がぴったりで、全身に鳥肌がたってしまいました。2009年秋の高田馬場AREAでの始動ライブを観たときと同じ感動を味わってしまったよ。「これがamber grisだ」というパワーがガツンと伝わってきました。

新曲はどちらも初めて聴いたのですが、「wishstar and sunlight and darkness」は
「夜空」「流れ星」「夜明けの瞬間」などをイメージさせる曲だったので(歌詞にそういったワードが組み込まれていたというのもある)、あとでタイトルを拝見したときにニヤリとしてしまいました。
kanemeさんのやわらかなカッティングからはじまる曲で、メロ部分は「茨の花は罪に咲く」にも通ずるおだやかな感じ。テンポが変わるのでラミさんのバスドラのリズムがおもしろかったです。

「H u m m i n g B a r d ' s」は「ハチドリ」っていう意味でいいのかしら。ギブソンのギターじゃないよね!
これまでのamber grisの曲の中で最速ではないでしょうか。ワウが炸裂するハードさと疾走感を兼ね備えた、ギター陣大活躍の1曲。ですが、手鞠さんはおだやかな歌声を重ね、サビではメロディがパッと華やかに開けます。楽器陣は忙しいけれど、ボーカルの唄を殺さないという構成がありそうでなかった感じ。どなたが作曲したのか気になるところ。なんとなくkanemeさんかな。

イントロがはじまると同時に手拍子が沸き起こった「lizard skin.」は、ステージがカオスでした。手鞠さんの絶叫から徐々に重々しくなっていく部分で、メンバーがとり憑かれているんじゃないかってくらい曲に入り込んでいたような気がします。

手鞠さんの引き笑いのような嘲笑もさることながら、wayneさんの暴れっぷりがすごくて。見間違いでなければ完全にイッちゃってましたね。“hurry!hurry!hurry!”と叫ぶ手鞠さんに合わせて掛け合いのコーラスを入れようとするんだけど、途中でリズムがわからなくなってしまったみたいで自分を失ってましたもん。LOFTマジックキタ―――!っていう感じでした。
この曲の演奏が終わると会場で拍手が起こったのも素敵だったなと。

ラストは「海風と雨と最後の手紙」でちょっぴり意外な選曲。手鞠さんはマイクスタンドをつかってやさしく語りかけるように。“やがて~”から最後のサビに入る前にたっぷり間をとっていたのが印象的でした。

どの曲に対しても、5人の感情と温度がいっしょに動くからこそ、まとまりがあるのだろうなあとあらためて思いました。amber grisというバンドの芯がかいま見えるライブでしたね。




9GOATS BLACK OUT

【SET LIST】
01.690min
02.SALOME
03.BABEL

04.moses(SE)~ROMEO
05.Who's the MAD
06.headache

会場に合わせたのか、激しい曲を中心に組んできた9GOATSさん。感じ方は人それぞれだとは思いますが、メロウな曲は「ROMEO」だけといってもいいような。

今回のようなイベントだと、彼らのライブを観たことのある人のほうが多いのかもしれないけれど、初めて観た人にとっては「えー!イメージと違う!」と思わせてしまうくらいのライブだったような気がします。1曲目に「690min」を持ってくるとは予想の斜め上をいきました。なんていったっていきなりフロアがヘドバンの嵐!

ryo「”GIGS” WEEKLY KGF_4……(いい声)」

ryoさんがおっしゃるとオシャレに聴こえるのはなぜ。
MCでは「花、海、空、鳥をきれいだと思うように、素敵なバンドを見つけて帰ってください。9GOATS BLACK OUTもそのひとつになれたらうれしいです。」「君たちの番だ。たっぷりたっぷり声を聞かせておくれよ」ともおっしゃっていました。

utaさんのギターの調子が悪く、ラストの「headache」では音がとぎれとぎれになってしまっていましたが、一度も袖に引っ込むことなく演奏を続けていました。utaさんもhatiさんも観るたびに強くなっていてはっとさせられます。謙遜してしまう部分がまったくなくなって、どんどん前に出ていく。

……なぜかakayaマンも(笑)。

「headache」でテクニカルなソロをキメる(この日ライトハンドもよく披露していた)utaさんの前に飛びだしてかぶりまくったり、hatiさんに絡みついてキスしようとしたり……あげくの果てにryoさんに軽くつきとばされるという。おもしろすぎです。
サポートのtakumiさんはフラットなドラムだなあという印象。自分のスタイルを生かすというよりは、バンドに合わせていくタイプなのかなあと観ていて思いました。

「みんなに助けてもらいました、ありがとう」

と言い残して去っていくryoさん。また違った切り口の9GOATSを感じられたライブでした。




Moran

【SET LIST】
01.Escort
02.寡黙の夕べ
03.マニキュア
04.ハーメルン

05.彼
06.Stage gazer

07.同じ闇の中で

KYOKUTOUの主催ということで、衣装を黒スーツで揃えてきたというMoranさん。

白いフリルシャツを着ていたHitomi「KYOKUTOUはフリル着ねえよ!って思ってるだろ!これしか持ってなかったんだよ!」

彼らはいい意味で演奏が変態だなあと思ったよ!
Moran加入後のSIZNAさんを初めて拝見しましたが、相変わらずひょうひょうとしたステージングを魅せたり、手にギターが吸いついているんじゃないかってくらいの自然なサウンドを掻き鳴らしていたりと、まったく違和感なかったです。

ただ、アー写の雰囲気と演奏する曲のギャップにいまだについていけないー。写真のイメージから、「バラード多めなバンドさんかな」という気がいまだにしちゃっていて。それなので、タテノリなダンスナンバーがライブではじまるとおおお!?ってなるんです。まあ学習しろって話なんだけども。なんというかパーティーっぽい曲が多くてなかなか慣れない。
個人的には「同じ闇の中で」みたいな曲をもっと聴きたいんだけどなあ。

「ありったけの、ありったけの闇で、君の傷跡や心の奥の弱った部分を覆ってしまえるような……そんな歌が唄いたい。また会おうよ」

もうHitomiさんは王子だよもう。ほかにも「彼」の演奏前に「彼に届ける……」とつぶやいたり、「同じ闇の中で」の前に「俺の腕の長さはこれしかないでしょう。だからここにいるすべての人を抱きしめることはできない。光はほかの人にもらうといいよ。だから、俺は闇で君を抱きしめたい」といったことをおっしゃったりもしていました。

MCなのか、曲にスパイスを振りかけるセリフなのか、いま思っていることをそのまま口に出しているのか区別のつかないことが多々。不思議な空気をお持ちです。




Kaya

【SET LIST】
01.Arachne
02.Nouvelle Mariee

03.Epicurean
04.Medusiana
05.Transmigration

「KYOKUTOUさん観たい?観たい?まだ観せないわ~!」と言って高笑いしたのはマリー・アントワネットをモチーフにした衣装で登場のKayaさん。

プラチナブロンドのストレートヘア+白いゴージャスなドレスでもうかわいいいい。「Epicurean」以外は先日発売されたばかりのアルバム『QUEEN』からセレクト。
ちなみにほかのバンドさんより演奏曲が少ないのはMCタイムが長かったためです。

「きょうの対バン“神”じゃない!?」

「amber grisと同じ楽屋だと思ってkanameをいじりたおそうと思ったら、9GOATSさんと同じだったの!!!(←ryoさんがお好き)」

「外でチェキ撮影をしていたらキャバ嬢の子たちに“かわいい~”って言われたから、“知ってる~!”って言ったの。そしたら(キャバの子たちは)“知ってるって言われた~”って。バカな女って良いわねえ(微笑)」

などなど場内爆笑のMC群……。あれ、トークライブじゃないですよね。ここプラスワンじゃないですよね、みたいな。

しかし数日前まで(もしかして前日まで?)気道炎でダウンされていたみたいですが、いつもどおり完璧なステージを披露していてさすがだなあと思いました。
あのお衣装で「Silvery Dark」を歌ってほしいです。




KYOKUTOU GIRL FRIEND

【SET LIST】
SE_禁じられた謝肉祭
01_放送禁止のブルース
02_エクスタシー
03_家出少女のように

04_乱脈
05_噛みついて離れない

06_縄と拡声器とヒロイン
07_勝手にしやがれ

-EN-
08_堕落論
09_闇を嗤え_警告(instrumental)

ああ、LOFTだ!と思えるセットリストだっと思いますKGF!
カリスマがオレンジよりの明るい髪に戻っていてヤ●キーだ……。KATSUAGEされそうだ……。

LOFTだと荒くれたロックなサウンドになっているような気がします。
「エクスタシー」がハマっていたよ。後ろまで拳があがっていて、ステージからの景色も良いんだろうなあなんて思いました。
ピンと人さし指を立てて“愚かなる心 生き延びよう”と歌う倫堕さんの姿が恐ろしくカッコよくてくやしいです。音源とは違って、絞りだすように、ささやくように歌うので。

「乱脈」は歌詞が大好きなので聴けてよかったなあと。ライブアルバムには収録されましたが、きちんとしたRECでのリリースはないので、ケッチさんがアレンジでけっこう遊んでいました。

「KYOKUTOU GIRL FRIENDについてこい!」から「噛みついて離れない」、「地下室で逢いましょう」から「縄と拡声器とヒロイン」、「闇を嗤えー!」から「勝手にしやがれ」と、後半はそれぞれの曲がなんらかの掛け声ではじまっていましたね。
特に「縄と~」の“地下室”はライブハウスの中でもLOFTのことを強く指していると思っているので、冒頭に書いたLOFTのライブだなあというのを実感した瞬間でもありました。


アンコールではメンバー全員GIGS Tシャツで登場。ターコイズブルーのTシャツを着た亜門さん(茶髪になっていた)はまるで高校生のようでした。こういうTシャツを着て、白いYシャツ羽織っているような軽音楽部の男子高校生いるよね!

MCはなく突然「堕落論」がスタートし、真っ赤に染まる場内。ギターソロのときにサリーさんもステージギリギリまで前に出て煽っていましたね。
そして、黄金色の逆光でメンバーがシルエットのように浮かびあがった「闇を嗤え_密約」がラスト。「目をそらさないで、お前の目の前の闇を嗤え!」と倫堕さんが叫んでいました。

「忘れられないきょうになりました、ありがとう。忘れられない5月になりました、ありがとう」

ゆっくりとそう伝えてステージを去っていく倫堕さん。真っ赤な拡声器を突きつけて。



2か月後、ここで解散ライブが行なわれるなんてまだ想像できないです。
しかし、焦燥感とさみしさが交錯していて、それが心地よい緊張感を生み出しているのもたしかだなあと思っております。
どんな顔でメンバーはステージに立ち、どんな顔でお客さんはその背中を見つめるのか、まったく予想がつかないよ。今宵もしあわせになれるいいイベントでした。

5/14 KYOKUTOU GIRL FRIEND主催公演「”GIGS” WEEKLY KGF_2」at HOLIDAY SHINJUKU

2011-05-15 00:00:00 | ライブレポート


いいイベントでした。いいイベントでした!大事なことなので2回言っちゃいます。
各バンドさんが「勝ちにいっている」のがすごくよかった。同じステージに立つ仲間であるけれどもライバルでもある、ということをこの日は感じられたというか。お互いにいい刺激になっているんだろうなあ、というのが観ていても伝わってくる一夜でした。お客さん側も、新しいバンドを見つけるきっかけになったんじゃないかなあ。現に自分はLIPHLICHさんをもう1回観たくなっちゃったよー。

なんかね、このイベントを通して本来のライブの楽しさとライブハウスの楽しさを見いだせた気がしたよね。


F'Ar÷EAST†KANφJO

【SET LIST】
SE(UNDER THE PRETENSE)
01 LA VIE EN ROSE(D'ERLANGERカバー)
02 WHAT'S(ZI:KILLカバー)
03 TIME IS DEAD(LUNA SEAカバー)

本日のオープニングアクト。黒服系バンドF'Ar÷EAST†KANφJOさん・・・†
幕が開いた瞬間、会場からは「キャー!」という歓声が!

衝撃だったのは、事前にHP上で公開されていた写真と実物の風貌があまりにも違うこと笑 ヅ●かぶって出てくるメンバーがいるなんて思いもしなかったよ。しかし、KETCH様のオールバックは逆に似合いすぎていてびっくり。「LA VIE EN ROSE」の演奏中、LINDA様に「CIPHER!」と呼ばれ、華麗にソロをキメておられました。

AMφN様は額にバンダナを巻いて、大好きなyukihiroさんになりきっているご様子。
そして金髪Jさん仕様のSEXY ROSE SULLEY様は、耳に両手を当てて声を求めたり、KETCH様と背中合わせで弾いたり超ノリノリ。

「サンキュー!サンキュー」「お前らは5人目のメンバーだから」「メジャーにいっても変わらないからな!」とやたらナルシスト口調でMCをとるLINDA様(のちに今井さんコスだったと明らかになる/儺俐グラマァさん情報)。遠目から観ると『MACABRE』の京さんに見えたよ。

「TIME IS DEAD」ではフロント陣がセンターに横並びで集合する場面も!バンドあるある!
KY●K●T●Uではなかなか……というかまったく見ない光景で新鮮でした。

90年代当時のセッションバンドとかってこんな感じだったんでしょうか。あ、そもそもセッションバンドっていう言葉が最近だよね。当時はコピーバンドなのかな。

はけるときもサービス満載で、SEXY様は「グンナイ!」、LINDA様は「メジャーにいっても変わらないからな!(2回目)」、AMφNさんは投げキッス。
残念ながらこのライブをもって解散してしまった彼らですが、きっとみんなの心の中で生き続けるよね・・・†




コドモドラゴン

HOLIDAYで行なわれた2010-2011のカウントダウンライブでKYOKUTOUサイドと仲良くなり出演が決まったそう。ハヤトくんは「毒」マスク、ドラムのチャムさんは「毒」と頬にペイントして登場!

「見た目で判断しちゃだめだよ」「偏見を持たないで」といったことをたびたびハヤトくんがMCで言っていました。どうやら出演者の中でカラーが違うことを気にしているようで。
最終的には「観たくないやつは目ぇつぶってていいから!」とまで言うので(冗談混じりだけども)、“あれ、自信がないのかな?”と感じてしまったのですが、先入観で拒絶しないでほしいということだったんじゃないかなと思います。「俺たちは音楽をやりにきてるんだ」ともおっしゃっていたのでね。

転調の多いハチャメチャミクスチャーといった音楽性は健在(どんな形容)。
「平成マキシマピーポー」はみんなでタオルを振り回す曲らしく、サビの“♪~平成マキシマムピーポー”というメロディが耳に残る残る。



LIPHLICH

巷でうわさのLIPLICHさん。ずっと観たい観たいとは思っていたもののなかなかタイミングが合わずで、この日やっと拝見できました。
妖艶なオーラを放つステージで奏でられるジャジーな楽曲。
ボーカルの久我さんの声は、web上の試聴音源でも「清春さんに影響受けているのかしら?」とわかるくらいかなりクセが強いです。が、曲も曲でまた変態なので(褒めています!)、それが逆にしっくりきたり。

sou!! 個人的にはドラムの丸山さんに目がいってしまいました。
余裕のある優雅な叩き方をしていて魅せるのがうまいんです。スティックを大きく振りかぶり、シンメトリーにセットされたクラッシュを思い切りタメて叩くのがめちゃめちゃかっちょよかったのです。初見でドラムに目がいくことが自分の中でめずらしいので大きな収穫でした。

それと、やはり特筆すべきは「航海の詩」の前に久我さんがおっしゃった「KYOKUTOUさんのポジションは、僕らLIPLITCHがいただきます」という発言でしょう。
これ、相当うれしい言葉でしたね。こうして堂々とほかのバンドに挑戦状を叩きつけるバンドがいるということが本当にうれしかった。よくぞ言った!みたいな。観に来ていた方にも相当なインパクトを与えただろうなと思うし、KYOKUTOUメンバーも裏でニヤニヤしていたんじゃないかなあ、なんて。

でも、音楽性や雰囲気はトーマスさんのほうが近いかなと思うんですよね。KYOKUTOUを細分化するなら、トーマスは激情の部分、LIPHLITCHは情念の部分かなと。トーマスとLIPHLITCHが戦友関係を築いて、これからのシーンを引っ張っていってくれたら最高なんですが。いまのKYOKUTOUとamber grisみたいな関係性でやっていってほしいなあなんて思います。




ドクターモルモット

小中学校のときとかさ、涼介さんみたいなキャラクターの男の子って1人くらいいませんでした? なんか見ると安心するにくめないキャラなんですよねえ。

ドクモルさんのライブは毎回元気になれるような楽しいライブなんですが、何回か観るとマンネリ感を感じるかも、と思いました。安定を求める人には最適なのかもしれませんが、ライブならではの刺激を求める人にはちょっと違うなっていう。

たとえば「キッチンにて」ではおたまとフライパンをカンカンと鳴らして、ファンの方と盛り上がれる曲だし、インパクトもあるしでいいんですけど、毎回観てしまうと最初の驚きも慣れに変わってしまうんです。
今の状態が最適なのもわかるのですが、そろそろ別の一面を見せる1曲なり、唄や演奏に重きを置いたバンドらしさを感じられるステージも観たいかも。ちょっとした変化が必要な時期のような気がします。




トーマス

ワンマン以降、初のイベント出演となった彼ら。漢(おとこ)を感じる硬派なステージを見せてくれました。
昌孝さんが終始「歌舞伎町!!!」とピンポイント勢いよく煽っていたのが忘れられないよ。

完全にあか抜けてはいない泥臭いステージングがたまりません。本当に、これからのシーンの期待株だと思います。そうだ、トーマスとホリディはとっても相性がいい!もっとこの会場で観てみたいです。




ヴィデオグラマァ

新衣装になって初めて拝見。
儺俐さんのあのお衣装はどうなってるんだろーうというのに気を取られっぱなしの約30分でした。袖が中世のお姫様もびっくりなボリューミィ仕様で。超小顔効果。

対する佑哉さんは、バックルがたくさんついた黒いエナメルの衣装。髪の毛もVO5一本使い切りまっせーみたいな感じで立てまくり。なんか強そう。
ちょっと前の文学少年スタイルの彼どこへいってしまったのでしょうか。もう「えくとぷらすま。」のガニ股ダンスは観られないのかしらー。

この日のセットリストは、「腐乱だ、明日」や「見飽きた天井」など、哀愁漂う歌モノが多く披露されていて、個人的には「聴きたかった曲が聴けた!」といううれしいリストでした。

なんかね、cali≠gariさんへのオマージュレベルが高すぎて、もうにくめないんですグラマァさん。ラストに「サイレン」みたいな曲を持ってきていたし。イントロで“ウーーー!”って鳴るの。
もうドラァグクイーンが出てこようがなんだろうが驚かないわ。




KYOKUTOU GIRL FRIEND

【SET LIST】
SE_禁じられた謝肉祭
01_闇を嗤え_警告(instrumental)
02_国境の花嫁
03_堕落論

04_狂わせたいのさ 愛されたいのさ(仮)
05_家出少女のように
06_依存

07_噛みついて離れない
08_縄と拡声器とヒロイン

-EN-
09_エクスタシー
10_勝手にしやがれ

なんだかいままでのHOLIDAY公演がフラッシュバックしました。
特に「堕落論」を聴いたときには、ここで初単独公演を行なったときのことをパッと思い出して、そのときの画が重なったんですよね。

HOLIDAYで観るKYOKUTOUはハコにばっちりハマっているんです。ここだけの話、LOFTよりHOLIDAYのほうがしっくり感があると思います。距離感、なのかなあ。

ラストの「勝手にしやがれでセンター」に踊りでて、ノリノリでソロを弾くケッチさんに後ろで倫堕さんが手を振るなんていうほほえましい場面も。MCでは会場に対する想いを語っていらっしゃいました。
本当にHOLIDAY SHINJUKUにはたくさんの想い出がありますね。この日の公演もまた然り。


そうそう、エイジさんや淳さんにもお会いして、『勝手にしやがれ』の主催イベントも思い出したんだった。本当に楽しかったなあ。
もうここでKYOKUTOUのライブを観ることはないのかと思うとさみしい気持ちでいっぱいだーよー。いいイベントでした!(3回目)