in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

2013.11.23 amber gris“東名阪ワンマンツアー「DISCOGRAPHY」 『虚空と少年』” at 高田馬場AREA

2013-11-24 03:10:00 | ライブレポート



“『虚空と少年』へようこそ。素敵な夜にしましょう”


2010年10月17日に、ここ高田馬場AREAで行なわれた初ワンマンライブのタイトル、“失意の森の少女”と対になるように、今回“虚空と少年”というタイトルをつけたそう。メンバーはみんな初期の衣装で登場。手鞠さんいわく「3年前から衰えぬバデー(bodyの意)」だからすんなり着こなせたのだとか…。


ラミさんもMCで話していましたが、4年前の初ライブ(メンバーの横のつながりを考えると不思議ではないのですが、バンドの色だけ見るとものすごい異色な対バンだったんだなあ)のことを思いだしました。そして始動から4年も経っていたことに驚きました。まだ2年くらいのイメージだったもので。

記憶がフラッシュバックするような「OP」から始まり、「銀色のコフィン」「Sinker.」と続きます。シングル「上空8000ft -少年は天国へ届くのか-」の収録曲順に進んでいたので、「lizard skin」がくるかと思いきや「摂理と贄」へ。
のちのMCで、「上空8000ft -少年は天国へ届くのか-」とセカンドシングル「少女のクオレ」収録の楽曲を軸にしつつ、最近の曲も絡めたセットリストにしたということが説明されました。「それぞれの曲の聴こえ方も違ってくるんじゃないかな?」といったことをおっしゃっていましたね。


本編ラストの「そこにあるもの」の前に、手鞠さんが長めのMCをしたのですが、話が難しくてあまり記憶に残っていないという(苦笑)。でも、ぼんやりと思ったのは、すごく「強く」なったんだなあということ。シーンをときに憎み、ときに愛し、ひねくれているんだけど、今はどちらかというとすごくまっすぐというか。「まわりや細かいことは関係ない」と言わんばかりに、自分たちの音楽に自信をもって届けているんだなと感じました。初ライブ時に「amber grisは自由なバンドです」という発言をしていたわけですが、その言葉通り本当に自由なバンドになっていると思うんです。


アンコールでは「現在」に帰ってきて、最新シングルである「this cloudy」とライブで欠かせない存在になりつつある「wishstar and sunlight and darkness.」が披露されました。「wishstar~」で、♪もう少し、夜更かしして~と手鞠さんが歌ったあとに響く「お話がしたいの。」という会場のレスポンスは、ふわっと幸福な気持ちになりますね。

原点に立ち返りながらも、「これから」に期待のかかるライブでした。

2013.08.12 DISH presents コウヘイ聖誕祭 “The Golden Age Of Grotesque” at 池袋音処手刀

2013-11-18 23:55:41 | ライブレポート
3ヶ月も前の話ですが。80パーセントくらいは公演直後に書いたものなので一応残しておこうと思いまして。




この日の池袋は、雨が降っていました。


■■■dieS
2年ぶりくらいに観ました。なんだこの安心感はー!

さんざん言われているとは思うのですがBUCK-TICK系統なのでどっしりしていて、どんどん引き込まれて見入ってしまいます。「バーサーカー」、一回聴いたら忘れられないインパクト。




■■■DISH

「May」が流れるなか、スクリーンにDISHのロゴ。やがて文字が浮かび上がりました。

現実から目を背けるな
目を閉じるな

12.01“AME is DEAD”
本公演を以て
根本コウヘイ 脱退


えーっ!?と半信半疑の声が上がり、沈黙。

板付きスタートだったので、スクリーンの反対側ではメンバーが観客の反応を直に受け止めていたんじゃないかなあ。どんな顔をしていたのだろう。隔てていた1枚の布が天上へと上がっていったときの、あの空気感。刺し違えたような苦しさと、突然の宣告への戸惑いと気まずさが同居していて、なんともいえない状況だった。しばらくして、根本さんがグッとこちらへ顔を向け、前を見据えた。

年内脱退ということは上半期にはもう決まっていたのだろうか、シビィさんはやっぱり(と言ったら失礼ですが)キレたのかな、解散ではなく脱退という決断も勇気がいるよなあとか、いろいろ考えてしまいましたね。

「49」、湿度が高くじとり、としていた。決して外の雨のせいではなかろう湿度。“また会えるといいね“という歌詞が皮肉のようにも聴こえる。でも、「butterfly burning」の“愛している”の歌詞が少しだけ温かい気持ちにさせてくれる。「サミダレイン」はタイトルとは裏腹にカラッとしていた。根本さんが顔くしゃくしゃにしながら、ステージの前へ出てベースを掻き鳴らす。

「メロウイエロウ」は後味のわるい映画のエンディングのよう。気のせいかもしれないけれど、音源よりもテンポが速かったように感じました。生き急ぐみたいに。スクリーンが再びおりていき、なにも説明はないまま終演。

【SET LIST】
SE_LOST(The CURE)
01_49
02_SNOW EMOTION
03_ワールドセオリー
04_MY SPEEDY SARAH(COALTER OF THE DEEPERS cover.)
05_butterfly burning
06_dancer in the dusk
07_サミダレイン
08_ ナミダレイン
09_メロウイエロウ





アンコールは“Nerilyn Monson”セッション。
根本さんがボーカル、ギターはシビィさんとcoHzyさん、ベースは坂倉さん、ドラムはよく見えなかったのですがDISHサポートのまことさんだったのかな?


順番忘れてしまいましたが、「Disposable Teens」、「The Fight Song」、「The Death Song」をなんだかんだで3回まわしでプレイ。あれ、2回ずつだったかな? 1回目にシビィさんがちょいミスして仕切り直したのが発端で。「もう曲がわからない(からノレない)とか言わせねえからなー!」と言いながら楽しそうに演奏されていました。根本さん、ボーカルとしてもイケるくらいうまくてびっくり。マンソン好きのパワーが発揮されてましたね。

DISHのライブが重々しい空気だったのでどうなるのかと思いきや、まったく「脱退」のことには触れず、とにかく根本さんを祝おうというハッピームードで、ある種救いのアンコールでした。




その後、根本さんブログで脱退の理由は「就職をしようと考えているから」だと明かされました。こんな正直に言うバンドマンには初めてお目にかかったかも(シビィさんの叱責があったから明かしたそうですが)。

シビィさんはたぶん、どちらかというと器用かつ負けず嫌いなタイプで、多少つらくても踏ん張って両立する方なんだと思う。だけど、根本さんは純粋にコツコツ型で、ひとつのことに集中したいタイプなのかもしれないなあ、なんて思いました。

12月まであとわずか。