in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

11/26 キョクトウガールフレンド単独公演【極東戒厳令】at 新宿LOFT

2009-11-29 20:40:26 | ライブレポート



2009年11月26日19時10分、戒厳令発令。


そこは新宿ロフト。
バンドマンにとって「聖地」とも形容されるこの場所で、KYOKUTOU GIRL FRIENDが2度目となる単独公演【極東戒厳令】を行なった。



国会議事堂前で撮影された写真が目をひく最新フライヤーを眺めながら、フロアへと続く階段を降りる。SEX PISTOLSのSEが流れる会場内は、これからはじまる「きけん」なライブとは裏腹に、穏やかな空気が流れていた。バーラウンジでは、それぞれのメンバーが考案したオリジナル・カクテルと「毒」オムライスが販売されており、そんなライブハウスをフル活用した空間づくりからもメンバーが単独公演にかける気合いがうかがえる。

日が短くなった冬の夜のように、いつのまにか会場内は暗転。ライブ・タイトルが映し出されていたスクリーンがゆっくりとあがる。なぜだろう、その瞬間から1本の糸が張り詰めたような緊張感がすっと駆け抜けた。

そんな張り詰めた空気の中、黒いスーツに「毒」マスク姿の楽器陣が姿を現すと、彼らの名前を呼ぶ声がまたたく間に広がっていく。そこへふらりとボーカルの林田倫堕が現れ、会場はさらに熱を帯びていった。

1曲目は歌詞の中に“戒厳令”という言葉が組み込まれている【堕落論】。オープニングにぴったりなアッパーチューンは、ザクザクと切り込むように疾走しながら、ブルーのグラデーションライトが美しくステージを彩った【禁忌】へと続く。また、ケッチの高速カッティングが印象的だった初披露の新曲【完全犯罪】では、倫堕がクロスさせた両腕を前へ突き出し、まるで手錠をかけられたようなパフォーマンスを見せる。

“殺す……殺す……”といううわごとのようなつぶやきが背筋を凍らせた【アルケミー】は、亜門が巧みに操るリズムをはじめ、恐ろしいまでに息のぴったり合った4人の演奏が心地よい。また、しとしとと降る雨の中にいるような錯覚を覚えるスロー・ナンバー【未遂】では、心の奥底にひそむ重々しい塊を表すようなサリーのベースと、音源とは別のアレンジをほどこされたケッチのクリアなソロが響きわたる。それは、一言ひとこと語りかけるように歌う倫堕の歌声とも相まって、呼吸をするのさえ忘れてしまうほどの説得力を見せた。

亜門とサリーの絡みつくようなリズムで、グッとアダルトな雰囲気に包まれたのは【罠】。指先まで神経が研ぎ澄まされている倫堕の手が、ゆらゆらと曲に細かな表情をつけていく。【縄と拡声器とヒロイン】という意味深なタイトルが付けられた新曲は、まさに拡声器をかませたようなエフェクト・ボイスで、次々と言葉が乱発され、ライブ映えする1曲に仕上がっていた。観客もそれにすぐさま反応し、アドレナリンが放出されるかのごとく、ヘドバンと拳の応酬に。

倫堕がマイクをスタンドに切り替え、しっとりと歌いあげた【夜光虫】をはさむと、ケッチのギターソロへ。異国情緒漂うディレイがダークな世界へと落とし込み、キッズなら思わず凝視してしまうだろうテクニカルなプレイを見せつける。しかもこれがアドリブだというのだから、さらに驚きだ。

そこから流れるように【依存】へとつながり、儚げな世界に包まれるも、それも束の間、“俺についてこい!”という倫堕の挑発から【噛みついて離れない】【拝啓、売国奴の皆様 靖国の空が哭いています】と反抗心に満ち溢れた楽曲で、ふたたび会場は沸点に達する。観客が我を忘れてステージに喰らいついていく様は、バンドの勢いに決して負けておらず、圧巻のひとことに尽きる。

3原色の照明がチカチカと点滅した【俺の彼女はリストカッター】からは、勢いに身を任せるしかない。【国境の花嫁】では、ケッチがセンターのお立ち台で華麗なソロをキめ、亜門はシンメトリーにセッティングされたシンバルを、全身を使って叩きつける。本編のラストを締めくくったのは、ロックンロールを感じる1曲【勝手にしやがれ】とインストゥルメンタルの【闇を嗤え_警告】。狂ったように何度も“闇を嗤え!闇を嗤え!”と叫び続ける倫堕と、存在証明のように音を刻み込む楽器陣。曲間すらも気を抜けないライブに、メンバーがステージから去った瞬間、会場からは安堵とも感嘆ともいえないため息がもれた。



アンコールで披露された【放送禁止のブルース】は、曲のコンパクトな構成もあってか、観客はゲリラ・ライブでも観せられたかのようにあっけにとられた。しかし、すぐさまダブル・アンコールを求める声があがり、メンバーをステージに呼び戻す。ふたたび【堕落論】が披露され、ここで演奏曲数は20曲。しかし、まだまだ終わらない。再度ステージにメンバーが姿を表すと、一際大きな歓声が沸き起こる。そして、ここまでいっさいMCなしで突っ走ってきた彼らであったが、「アンコールありがとう」と、倫堕がやっと口を開いた。

「ひとつ報告があります。KYOKUTOU GIRL FRIENDのファーストフルアルバムが完成いたしました。KYOKUTOU GIRL FRIENDはKYOKUTOU GIRL FRIENDのアルバムをつくりました、あたりまえだけど。インディーズ・シーンの名盤を塗りかえる作品をつくろうとして……名盤になったと思います。これはインディーズ・シーンに対する挑戦状です」

「……戒厳令解除。ここにいる人たちは味方だと、仲間だと思っています。ありがとう!ありがとう!ありがとう!アンコールくらいはここにある(ステージとフロアの)壁をぶっこわしていこうと思ったよ!」

普段MCをとらない彼が口にする言葉はつたなく不器用だったが、ここにいる同士にはまっすぐと心に響いたに違いない。

“闇を嗤えー!”
ラストに披露されたのは【勝手にしやがれ】だった。会場中の右手が突きあがる。

「友達になろう」「恋人になって」。人と人の関係というものは、言葉でつくりあげるものではない。KYOKUTOU GIRL FRIENDと「中毒者」の関係もまた然り。音を通じて共鳴しあい、自然と戦友のような関係が築き上げられている。

今年の2月、初の単独公演で【あい】が生まれ、そしてきょう、彼らと私たちは【シーンへの挑戦】という使命をもって、新たなスタートを切ったのだ。


20時50分、戒厳令解除。


メンバーが去ったステージに、どこからともなく贈られたすがすがしい拍手は、まるで彼らの提示する信念に賛同しているかのように思えた。





【SET LIST】
01_堕落論
02_禁忌
03_完全犯罪

04_アルケミー
05_この人生はフィクションです
06_ゲルニカに噤む
07_未遂

08_罠
09_サヨナラセカイ
10_縄と拡声器とヒロイン

11_夜光虫

12_ギターソロ~依存
13_噛みついて離れない
14_拝啓、売国奴の皆様 靖国の空が哭いています

15_俺の彼女はリストカッター
16_国境の花嫁
17_勝手にしやがれ
18_闇を嗤え_警告(instrumental)


EN_放送禁止のブルース

EN2_堕落論

EN3_勝手にしやがれ





2010.02.21 HOLIDAY SHINJUKU
KYOKUTOU GIRL FRIEND
【勝手にしやがれ】追加単独公演
【Re:警告】(配布DVDにて発表)

11/9【CRY FOR THE MOON GIG】at 池袋チョップドーム

2009-11-11 05:20:26 | ライブレポート


チョップドーム!思っていたよりもぎゅうぎゅうではありませんでした。人口増えたり減ったり。



SaTaN

よくフライヤーをいただくのですが、ライブを拝見するのは初めてでしたSaTaNさん。

ディズニーの「不思議の国のアリス」のアニメーションが映し出される会場。ゆっもくりとスクリーンが上がると、ステージもアリスの絵が描かれたタペストリーで飾られていました。

いつもは悪魔をモチーフにしたヴィジュアルですが、今回は【ALICE in the DEAD WORLD】というコンセプトでの登場のようで、アリスモチーフの衣装でした。HI-NAさん(MOTHERFUCKIN' GUITARIST&VOCALS)はブロンドヘアで血のついたエプロンをつけたアリス、Shiyaさん(NECROPHILIA BASSIST&BACKING VOCALS)は白ウサギ、D.Kさん(SEXORCIST PERCUSSION&DEATH VOICES)はチェシャ猫。ちなみに皆様白塗りです。皆様肩書きが長いです。

サンプリングした音源と生楽器を絡め、遊びゴゴロのあるステージを展開してくれました。いやー喰わずぎらいはダメですね。意外とね、個人的にはかなりすき!なタイプのバンドさんでした。パフォーマンスにもついつい見入ってしまいましたし。ボーカルにはエフェクトがかかっていて、終始シャウト気味に歌っているんですが、それもカッコいいんす。また観たいです。

アリスのウィッグが途中で取れそうになって、HI-NAさん必死に押さえていらっしゃいました(なぜピンで固定しなかったのか)。決して取らないというその根性に拍手。





HERE

ここから転換中の映像がモリゾーとキッコロ(微妙に懐)のアニメに。どなたのチョイスなのか気になります……!

さて、これまた初見のバンドHEREさん。演奏うまっ!

いま調べていて知ったのですけれども、インビシ●ルマンズ●スベッド(一応伏せてみた笑)のメンバーさんが再集結して活動しているのだとか。わたし某フリーペーパーに掲載されていたデスベッド氏のコラムすきでよく読んでいたわ!なんか感動。

ライブはミラーボールが回る時代へタイムスリップしたような感覚になりました。グラム系の音楽をやっているバンドさん、自分はなかなか観ないものー。新鮮でした。

「グラム歌謡+ロック歌劇+エギゾチック・シアター」がコンセプトということですが、なんとなくわかった気がします……!「PASSION」という曲でギターのおふたりが華麗にソロをキメたのですが、そうしたらボーカルの尾形さんがベースの井嶋さんの肩に手を回して“あのふたりに負けないくらいのベースソロキメてくれよ……!(エロボイス)”ってベタベタ絡みにいって笑 演奏もパフォーマンスも楽しめるバンドさんでした。





◇the god and death stars◇

aieさんとササブチヒロシさんによるセッション。渋い!aieさん横顔すてき!

エレキギターとドラムと声というシンプルな演奏なのにいいと思えるのは、やっぱり曲がいいんでしょうなあ……とコムスメは思ったのでした。
ササブチさんが右手でドラムを叩き、左手でベースを弾くというスゴ技を披露してくださいました。残念なことにまったく見えなかったけれど笑 ベースの弦はどうやって押さえていたのだろうという素朴な疑問が残りました。教えてエロい人!

MCは物販で取り扱っているステッカーの宣伝ばかりしていらっしゃいました笑 フライヤーもなにもないからステッカー買って、と。「思い出は商品です!」との名言も飛び出しました。なにやら売上でCDを制作するもようです。正しいバンドのありかたですね(?)。

ラストはdeadmanの「蟻塚」でした。やっぱり曲がいいんだなあ。また眞呼様(様付けしたくなるお方だなあ)の歌詞が染みるんだよね。

演奏後は物販席で元気にステッカーをさばくおふたりの姿がありました。ブッチさん、かなーり大きな声で宣伝していました。びっくりです。





KYOKUTOU GIRL FRIEND

【SET LIST】
SE_
01_未遂
02_堕落論

03_アルケミー
04_ゲルニカに噤む

05_俺の彼女はリストカッター
06_闇を嗤え_警告
07_勝手にしやがれ(仮)

唯一登場時にメンバーを呼ぶ声があがったのではないでしょうか、不謹慎なカリスマの皆様です。

ケッチさんの痛々しく歪んだトレモロから【未遂】へ。音源より若干テンポ遅めだったような気がします。それでサリーさんのベース音がやたら大きかった!です。ギターソロのアレンジが変わっていたのと、林田さんが蔑んだような目つきをしていたのが印象に残りました。

【堕落論】で音のバランス戻る。“息絶えて見せよう”と言い切る。
【アルケミー】のイントロではまた“殺せ……殺せ……”と繰り返しつぶやいていました。そして脳の血管がブチ切れたかのように加速していくステージ。もうね、これは擬音語で表現したくてしょうがないです。ドォォオオワー!!! って感じです。こちらは音源よりだいぶ走っております。ギターソロの後ろで鳴っている亜門さんの高速ロールにくぎ付けです。

そして【ゲルニカに噤む】では、サビでブルーの照明になりセンターだけが黄金色に。林田さんが舌舐めずり。

【俺の彼女はリストカッター】は会場もメンバーもリミッターカットして暴れる暴れる。本日はI LOVE YOU.
“お前の目の前のその闇を嗤え!”とスリリングな【闇を嗤え_警告】をはさみ、ラストは【勝手にしやがれ】。この流れ素敵よね。オーディエンスの拳が見事にそろっていて、熱くて、とってもきれいでした。バンドはファンの鏡、ファンはバンドの鏡と言いますけれど、まさにそのとおりで。お互い本気で向き合って、支えあっているからこそ、この空間が形成される。

いつか後ろまで……会場中の拳があがったらと考えるとゾクゾクします。ああああと半分の拳っ!





MUNIMUNI

さすが、チョップドームを知り尽くしているのか音がきれいに抜けていました。
「フッフー」「ヒー」「パペポポ」と、知っている曲が序盤にポンポンポーン!ときました。「パペポポ」の不安定に揺れる摩天楼様(様付けしたくなるお方です)のボーカルがたまりません。こういうメロを乗せられるのが本当にすごいなと。

あら、いま思えばE.D.E.N様(あ、様付けしたくなるお方だ)と摩天楼様しか観てなかったです。というかスモークで-眩暈-様(あ、様付け)とTELLさん半分消えていた……!でもそれがMUNIMUNIさんだと思っております。メンバーの姿はおぼろげでいい。演奏もしっかり聴くというより、身をゆだねるというくらいがちょうどいいのかなって。その空気を感じるのがいちばん気持ちいいので。

うまいこと言えないですけど、ワインのテイスティングみたいな(ホントうまくないなあ……)。グラスを回して香りを楽しむじゃないですか。それと似たような感じで、彼らのライブは音が発せられた瞬間、空気と触れあって化合するんです。それを思い切り吸いこんで堪能するとね、本当に世界に落ちてしまいそうになるわけですよ!……そんな感じです(強制終了)

いやーいいイベントでした。ありがとうございます、おつかれさまでした!




10/31【HAUNTED HALLOWEEN】at HOLIDAY SHINJUKU

2009-11-01 04:53:48 | ライブレポート


たぶん3ヶ月ぶりくらいなのですが、久々な気がするホリディへ行ってまいりましたよよよ。お客さん密度は70%くらいだったかしら。



◇Bloody†Luna◇

Vo.哲至(ex.EREMIA)
Gu.真婀咲(ex.弥叉)
Gu.舜
Ba.梓乃(ex.EREMIA)
Dr.SeaYa

というメンバーさんでのセッション。会場に入るとすでに演奏がはじまっておりました。Dさんの「闇より暗い慟哭のアカペラと薔薇より赤い情熱のアリア」(相変わらず長いわねえ)が。この曲をセッションでチョイスするというのがなんだかおもしろいよね。バンド名にちなんでなのかしら。

入り口のカーテン越しに聴いていたので、メンバーさんのお姿はちらりとしか見えなかったのですが、仮装していたのかな? MCのときにはお菓子をばらまいていました。そして後半はオリジナル曲も披露(だけどあまり印象に残らず/失礼)。




レインマン

ずっと観たかったバンドさん。サーッと雨の降る音のSEのなか、透明なビニール傘をさしたベースの仁さんが現れ、雰囲気づくりばっちりなスタートでした。

……うん、α波がでた笑 なんかボーカル8さんの歌声がねむくなーる。わりと低めの声なんですね。で、想さんみたいな歌い方。曲も重めで、ノせるのではなく聴かせる系。

バンドとして「こういう方向性で」というのは、フライヤーやメンバーさんのたたずまい・ヴィジュアルから伝わってくるのですが……惹きつけるなにかが足りないような。なにかって何。うーん。いいバンドになりそうな予感はするのですが。

MC時、ギターのはるさんがおばけのような白いレインコートを着て、お菓子をばらまいていました(このあとに登場するバンドさんもばらまくばらまく)。その横で仁さんは前転してました。みんな自由すぎね笑 歯ブラシくわえながらベースを弾いていらっしゃいましたしね。やっぱり自由。




電影グラマァ

ライブ会場でよくお見かけしますが、ステージに立っているお姿を拝見するのは久々です。衣装がモノトーン系の重ね着でスタイリッシュに。

あああやっぱり佑哉さんのかわいさは異常deathね。かわいいいい。あの完璧な輪郭はなに!現代っ子アゴ!細すぎ!もっと堅いもの食べたほうがいいよ(余計なお世話)
そうそう、きょう儺俐さんのステージングを拝見していて、ああ青さんすきなんだなあと思いました。ナイスクネクネ。なんだかベースの音量が大きすぎたような気がしないでもないけれど。

で、お菓子ばらまいていました。このあたりから会場盛り上がってくる。





日々全てを飲み込むフカモカ

ベースのコウさんの卒業ライブでした。行ってから知りましたよ!!! びっくりですよ!!! でも、いつもどおりの楽しいフカモカさんライブでした。帰ってドラさんのブログを拝見しましたら、「いつもどおりで」というのはコウさんの希望でもあったんですね。

玉腰さんとИIROさんが「いい景色を(コウに)見せてやりたい」といったことをおっしゃていて、熱いなあと思いました。演奏中も、玉腰さんはコウさんと肩を組んで「足んねえよ!」と煽る煽る。その横でニコニコしているコウさん。

“バンドっていいなあ”と思わせてくれるライブでした。ティッシュとコウさんの大量のピックが舞いました。





ドクターモルモット

飲んだカクテルのジンが効いてきたようで、うつらうつらしてましたすみません!
ギターの稲さんのファッションが、ショッキングピンクのヒョウ柄Tシャツワンピでした。こういう女の子いるよねーと思いながらお顔を見ると、いつもどおりヒゲが。でもかわいく見える稲クオリティ。

はじめてドクモルさんのライブを観たのもここホリディだったのですが、そのころと比べるとバンドのまとまり感がぜんぜんちがいますなあ、当たり前かもしれませんが。

同期が強くて楽器陣の音が埋もれてしまっていたのがちょっぴりざんねん。でも、お客さんからもメンバーさんからも楽しんでいるのが伝わってくるライブでした。





KYOKUTOU GIRL FRIEND

【SET LIST】
SE_
01_禁忌
02_アルケミー
03_ゲルニカに噤む

04_夜光虫(仮)
05_堕落論
06_拝啓、売国奴の皆様 靖国の空が哭いています
07_闇を嗤え_警告

-EN-
08_勝手にしやがれ(仮)


サードシングルの3曲を頭に持ってきました不謹慎なカリスマの皆様方。【アルケミー】演奏前に林田さんが「殺す……殺す……」とつぶやいていらっしゃって、しょっぱなから鳥肌立ちました。

【夜光虫(仮)】がまたすばらしくて。楽器陣渋い!アウトロあたりでケッチさんがちょいミスしたけれど気にしない!笑

死にたくても死に切れない感じ……なのかなあ。三途の川じゃないですけれど、この世とあの世の境目の海をぷかぷか漂っているような。

歌い終わるとマイクで“ドンッドンッ”と何度も左胸を叩いていて。ナイフを突き立てて、自分を殺しているようにも見えました。怖くて痛くて悲しかったわ。ちょっと【堕落論】へのシフトについていけなかったですもん苦笑 メンバーさんもお客さんも切り替えがすごいよ!

チャイナブギ―のあとは【闇を嗤え_警告】。林田さんが台詞をつぶやいたあとに楽器陣がバッと入るところでまた鳥肌。「おまえの目の前のその闇を嗤え!」とのことばも。


そしてアンコールではめずらしくMC。

「アンコールありがとう。8ヶ月ぶりのホリディに帰ってきました。前回がワンマンのときだったので、なつかしくもあり、またここでワンマンやりたいなあとも思ったり……。このイベント、KYOKUTOU GIRL FRIENDがシメたいと思うので最後に1曲。……ひとつになりたいとか全然思っていないけど、会場中の拳があがるのを林田は見たい。その右手をあげろ!」

といった感じで【勝手にしやがれ(仮)】へ。ケッチさんが下手にいって、サリーさんと笑顔で弾いていました。
それまで適当にノっとくか~みたいな雰囲気だったお客さんも、思いっきり拳を突き上げていて……また目からなんか出そうになりましたあぶないあぶない。

闇はいつもすぐそばに。だから中指をたてて闘っていくんだなあとぼんやり考えたのでした。お菓子はばらまいていませんでしたよよよ。