in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

2/19【独創の片鱗】at 高円寺某カフェ

2010-02-22 21:36:16 | ライブレポート
この日はめずらしく高円寺に舞い降りまして(たぶんまだ3回目)、分身師 夢野修也さんとmonot。。。。。n。さんのライブを拝見してまいりましたー。

JR高円寺駅に19時集合。黒づくめにマスクマンの修也さんを発見してごあいさつ。会場がふつうのカフェなので、チケットはなしなのです。予約メールで、20名ほどの方が集まっておりました。みんな女のコ!しばらくしてベーシストのMarさん(次世代エキサイトサポート/本日はお手伝い?)が合流。おふたりを先頭にぞろぞろと会場へ向かいます(自然と2列に)。遠足のようです。わくわく。

しばらく歩き、会場である読書喫茶室「アール座読書館」に到着。
中に入るとそこはもう素敵世界。少し軋む床。それぞれ形の違うランプ。ボーンボーンと30分刻みに時を知らせる壁掛け時計。コポコポと浄化装置だけが音を立てる水槽。随所におかれた観葉植物。そして、たくさんの本たち。

行く前は、こんなシャレオツカフェにわたくしなんぞが足を踏み入れていいのかしら!なんて思っていたのですが、あまりに居心地がいいので入ってすぐに気に入ってしまいました。
オーナーの方もやさしそうな方で。珈琲を注文させていただいたのですが、それもおいしかったのー。ひとつひとつカップもちがうみたいで、わたしのはスモーキーブルーのお花イメージ(?)のカップでした。ミルク入れもガラス製でかわいかったのー!


ライブは修也さんのターンから。

・白線のない道
・新曲
・睡蓮

だったかしら。記憶があいまいであります。
淳さんのギターも今回は生音なので、本当に歌とギターのシンプルな演奏が楽しめました。レア!会場の雰囲気ともぴったりです。音とその場の空気を楽しむ、っていう感じでしょうか。


15分間のインターバルをはさみ、続いてはmonoto。。。。。n。さんのターン。


「ウソ<ホント」からスタートし、「黒い烏」以外の曲はすべて披露してくださいました。やっぱりボーカリストとしての智蔵さんほうがすきだなー。ラストの「傘をさす中、雨の外。」神がかっていたもの。わたしはこの曲がいちばんすきだからね、もう!ね!(なに)
淳さん作詞作曲の「冬の道、雪の影」は北海道の少年の恋愛を想像して歌詞を書かれたそう。哀しいけれど、やさしい曲でした。

音源も購入いたしましたよー。



「冬の道~」は音源で聴くとさらに染みます!街中で聴いているとちょっと涙腺ゆるむぜよ。


そしてまたまた15分間の休憩をはさみ、ふたたび修也さんのターン。あ、休憩中に修也さんからバレンタインチョコをいただきました!ハートのホワイトチョコ!おいしかった!

・ピアスをあけて
・残像効果(新曲)
・消えない流星(新曲)

後半戦はこんな感じだったかしら。「消えない流星」が自分のなかでかなりヒット。ただ、淳さんとテンポが合わず3回くらいやり直しされていました笑 でも、きっとこれから曲が成長していくのでしょうなあ。たのしみ!



きょう出演されていた方々を、「太陽」と「月」のどちらかに例えるならば、みんな月だと思うのね(勝手なイメージ)。でも、演奏しているときって、太陽にも負けないくらいの輝きを発するのね。自ら光る月。だからその光が、いつかもっともっとたくさんのひとを照らしてくれたらいいなあとぼんやり思いました。

カフェの本棚のうえに、太陽と月のレリーフの壁飾りがあったんだ。

2/11 cali≠gari マストライヴ【解体】at 日本武道館

2010-02-14 04:34:38 | ライブレポート



「cali≠gari」は常に“先”をいっているバンドなのだと思った。
初めて観た彼らのライブ。わたしでも知っている「エロトピア」やら「せんちめんたる」やら「マグロ」やら「ブルーフィルム」やら、名曲がたくさん聴けた。でも、いちばん印象に残ったのは2009年に発表された「-踏-」だった。

うまく言えないけれど、それは最高の“融合”だった。ロックとエレクトロとヴィジュアルと……演出も、PVと同じようにLEDヴィジョンにサブリミナル的な文字や映像が映し出されて。“ちょっと先をいきすぎてない!?”っていうくらい。


でも、彼らはこの曲だけにとどまらず、以前からそうだったのかもしれないなーと。
哀愁歌謡・アングラ色を生かした楽曲と“黒”を基調とした独特のヴィジュアルで、これまでになかったヴィジュアル系を切り開き、「密室系」というジャンル(といっていいかしら?)までも確立した。

そんな彼らの影響を受けたバンドは山ほどいると思う。ライブハウスにいけば、1バンドくらいは目の周りを黒く塗りたくって、昭和モチーフ的な歌モノをやっているバンド、いるんじゃないかな。

そういったバンドが増えてきたのは、時代がcali≠gariに追いついたからだと思うのよね。彼らのやっていることに“カッコいいね”と賛同する人が増えたから。
でも、「-踏-」のような楽曲をやっているインディーズ・バンドはまだあまりいないような気がするんだ。でもそのうちきっと出てくるはず。“それカッコいいね”と時代が追いついたら。



この世界はアイディア勝負だ。アレとソレとコレを組み合わせて、じっくり煮詰めて、いかに自分たちのモノにして魅せるか。そういった意味では、cali≠gariはまさに“実験”を繰り返し、失敗と成功を幾度も重ね、最終的に答えを見つけて“これだ!”と先陣を切って提示するバンドだったのだと思う。そこに迷いなどは微塵もない。“俺たちは間違っていない”という根拠のない自信。



この日の日本武道館公演のwebアンケートにこんな質問があった。

『あなたにとって密室系とは・・・?』

わたしは迷わず書いた。

『実は最先端。』と。