DEZERTとアルルカンの2マンツアー“ダブルラリアット”の初日!
変わり者でちょっとだらしないところもあるけれど繊細な兄貴・DEZERTと、真面目でしっかり者だけど時々考えすぎちゃうこともある優しい弟・アルルカンって感じでした。
会場の写真撮り忘れたのでサカスのイルミネーションでもどうぞ。
DEZERT
開演前のBGMはThe Beatlesの「Yesterday」。というわけで先攻はDEZERT。
この日は板付ではなく、1人ひとり登場。シーンと静まり返った空間に、黒いタンクトップ姿のSORAさんが登場。無言で片手をクイッとやってフロアを煽る。ドラムはフルセット。
続いてMiyakoさん、SaZさんが登場。Miyakoさんは黒っぽい服装で(たぶん「変態」MVと同じ)、SaZさんはアディダスブルゾン。
そしてツインテール(!)の千秋さんがツカツカとやってくる。毛先は赤い。ツインテール部分はおそらく半分エクステで、ボリュームあり。曲中にジャンプするとファッサファッサ髪が揺れていました。
ダメージ入りの白いロングシャツに黒ジャケット、スカート、ハイソックスで、マイクはワイヤレス。ジャケットの袖口からシャツがでろーんと出てました。
新曲の「変態」が1曲め。SORAさんのタム回しを観たかったのに、千秋さんに気を取られて完全に見逃した。千秋さんはマイクスタンドで歌っていて、「へんたーい! へんたーい!」のところで両手を広げるなど大きなアクション。SaZさんのスラップ後のラップパートにある“起死回生”のコーラスは同期音源でした。いつか楽器陣がコーラスしたりするのかな。
ラストの“いずれ君も少数派です”のあとに、もうひとうおまけに“です!”と千秋さんがつけ足していたんですが、それが「BABYMETAL DEATH」みたいで個人的にちょっとツボでした。
ちなみに歌詞は耳で聞いただけなので合っているかはわかりません!
「生きてるー!? 生きてるーっ!? 今日も元気に生きようねー!」
ワイン色のレスポールを持った千秋さんが、うさんくさいうたのおにいさんみたいなセリフを言い放って「あー。」。イントロのMiyakoさんが弾くフレーズを千秋さんが弾いていました。またオイシイところを…。
↓ギターはこの2枚目の写真のもの。青く光るケトナーのアンプめっちゃ目立ってた。
雑誌『PHY』Vol.8のインタビューで、「あのころの自分を音楽で救いたい」という発言があったんですが、それをふまえてライブを観ると、「生きてるか?」という言葉も、ライブハウスの片隅にいる千秋少年へのメッセージだったのかも、と思えて腑に落ちる。
“この場所には救いはない”の部分は、“この場所に救いはあるか?”と疑問形にして歌っていました。ドラムのダダン、ダン、ダン、ダン!というキメのあと、“この場所に救いはない!”と吐き捨てるように歌っていて、コントラストが強烈。
続いて「肋骨少女」。イントロのSaZさんのスラップに沸くフロア。Miyakoさんがピョンピョン飛び跳ねる。でもなにか別の曲ではナチュラルに中指立てて、フロアに見せつけたりもしていました。「あのみーちゃんがこんなことを……!」という意味で、いまだにびっくりしてしまう(笑)。
「君の子宮を触る」では、一番最初の“きみのしっきゅうをーーさわるぅ”をオーディエンスに歌わせる千秋さん。
「不透明人間」は、フロア後方でもモッシュが。ボーッとしてるとマジでラリアットかまされそうです。そしてファーストMC。話した順序とか言いまわしはニュアンスですがこんな感じ。
「……ティッシュがない(一同笑)。風邪がなかなか治りません。
ダブル ルァリアット(巻舌)、BLITZをやるのは1年ぶり……アルルカンもそれぐらい? まだ序盤ですが、アルルカンありがとうございます。
アルルカンのZeppも行ったんです。(中略)歌だけで伝えるのは難しいから、映像とかセットとかをつけてようやくやん? 俺は人(アルルカンメンバー)をわかってるからわかるけど、観てる人には伝わるのかね?
聴いてないでしょ? Aメロの歌詞とかわかる? 横に揺れてばっかでさぁ。(横揺れしながら)最近これ好きになってきた(笑)。
この1年、スタッフとかまわりの人と離れたりして、思うことがあって、そんなときに作った曲をやります。(中略)なんとか踏ん張ってやってます。まぁ生きてればなんとかなるなって。「ともだちの詩」」
「ともだちの詩(うた)」というのは、アルバム『最高の食卓』に収録予定だった曲。
http://ameblo.jp/dezert-official/entry-12087108381.html
その後、紆余曲折あって収録曲変更&発売日変更となり音源化はされていません。お蔵入りかと思いきや聴けるとは!
テレキャスに持ち替えたMiyakoさんのアルペジオから始まる、優しい雰囲気の曲でした。SORAさんも力を抜いたドラミング。
Miyakoさんが加入前に初めてメンバーと合わせた曲でもあり、10/26のSaZさんバースデーで初披露だったそう。
別れ(おそらく死ではない)があって、きみは元気でやってるかな?みたいな、ストーリー性のある歌詞だった気がする。
サビの歌詞は“〜防衛線”、後半には“左手が生えてくる”というワードが出てきました。あと“海”も。きみはうまく泳げている?みたいな感じだったかな。DEZERTにはなんだか「空」のイメージがあって、海は意外性があって印象に残りました。
曲の最後、千秋さんが笑っていた。感情は読めない。
ここで暗転。そして千秋さんがギターを持ち、「opening」。ワンマンや最近のライブで最初に演奏されていたインストゥルメンタル曲です。Miyakoさんがバッキングを弾いて、千秋さんが単音のフレーズを弾いていました。赤い照明にメンバーのシルエットが浮かび上がる。
「切断」はSORAさんが舞うようにドラムを叩くところが見どころだと勝手に思ってます。最後、千秋さんはヘドバンするフロアをニヤニヤ眺めてました。
たしか「Sister」だったと思うんですが、千秋さんがギターの音色を変えて、Miyakoさんのギターと掛け合いをしてました。
「大塚ヘッドロック」では、イントロでモッシュするフロアを千秋さんがヴォイ!ヴォイ!と煽って声を出させる。この曲じゃなかったかもしれないけれど、そんな場面がどこかであったんですよねー。後半でSaZさんとMiyakoさんが立ち位置入れ替わり。
「歌いたい歌を! 歌いたい場所で! 歌うことは! 悪いことじゃないよねー!」
「包丁の正しい使い方〜終息編〜」では、千秋さんがWODするために二手に分かれたフロアに降り立ち、ギターを持ったまま2柵によじ登ってまたがる。赤い照明の当たった横顔がきれいだった。
その貴重なショットがこれだ!
そしてファンからペットボトルに入った水を受け取り、頭からかぶってボトルを後ろにぶん投げる。※ペットボトルはお客さんのもの。
「せんそうだー!」
千秋さんがマイクを持っていないので、SORAさんが雄叫びを上げWOD。千秋さんのまわりには人、人、人! カオス。そのあといつのまにかステージに戻ってました。
「一歩前へ! 前進あるのみ!」
そう言って観客を前に詰めさせ「秘密」。途中、土下座ヘドバンのために座った観客に対し、そのまま左右に分かれろっていうジェスチャーを千秋さんがしていたんですが、座ったバンギャルには通用せずあきらめてました(笑)。
ど忘れしちゃったけど、「ピクトグラムさん」の前にもなんかいいこと言ってたんですよね。たしか「そこで歌いたい!」みたいなことも言っていて、ステージから身を乗り出して、半分観客に埋もれながら歌ってました。
歌詞もまたところどころ変えていて、
“苦しみで吐いて喜びで跳ねて”は“苦しみで吐いて楽しくて跳ねて”に。
Miyakoさんのアルペジオだけになる部分では、千秋さんが「不安定でいいとか都合のいいことしか今は言えないけれど」というようなことを言っていました。このとき、みーちゃんのギターもやわらかくてすごく良かった。
ラストの歌詞も、
“「いつか」はね 来ないけど”が“「いつか」はね 今日だから”になっていて、外に向かっている感じがしました。
この写真、「ピクトグラムさん」のときのかなぁ。
「2Fにいる大人たちに! ぼくたちは、変わらなきゃってコンセプトでやってます! だけど、(ファンには)変わらなくてもいい!って言われることもある。「昔の曲がいい」って…………わかる!!! でも、なにをやったらいいかわからないときは、変わらざるを得ないときだと思うんです」
うろ覚えだけどこんなMCをして、「殺意」。混沌とした余韻を残し終演。
【SET LIST】前半自信なし…
01.「変態」
02.「あー。」
03.肋骨少女
04.「君の子宮を触る」
05.「不透明人間」
06.「ともだちの詩」(未発表曲)
07.opening(未発表曲)
08.「切断」
09.Sister
10.大塚ヘッドロック
11.包丁の正しい使い方〜終息編〜
12.「秘密」
13.「ピクトグラムさん」
14.「殺意」
アルルカン
「全部ちょうだい! 全部あげるから」
最初にこんなようなことを暁(あき)さんが言っていて、すごく惹きつけられた。背筋がピーンとなった。
とにかくアルルカンは強かったです。
これが47都道府県ツアーを乗り越えたバンドか、と。DEZERTには申し訳ないけれど、差をありありと見せつけられた気がしました。
変拍子の「カレイドスコープ」やヘヴィな「独白」とかもしっかり魅せていたし、これまで來堵(くると)さんと奈緒さんのギター隊ばっかり観ていたけれど、祥平さんと堕門(たもん)さんのリズム隊も重心低くてどっしりと基盤を築いているんですね。
そんな強靭な楽器陣を背に立つ暁さんは、曲間に語りを挟んだりもしていて、教祖っぽさがあるし。こりゃーハマる人はハマるなと。
これまで、アルルカンの人気の秘密がいまいちよく理解できていなかったんですが、ちょっとわかってきた気がする。個人的にはベースの祥平さんが好きかも。
「ハッピーセット」では、オーディエンスに向けて「幸せにしてやるよ!」と言い放つ。曲タイトルはかわいいけど、これもなかなかトチ狂える曲です。
どこのタイミングでのMCだったか忘れてしまったけれど、暁さんが「変態。変態」とボソッと言ってました。この発言により、DEZERTファンは「変態」という名称になりかけた(笑)。
「千秋が『揺れてるだけでちゃんと聴いてないだろ』って言ってたけど、さっき裏で『“(観客が)そういうこと言わんで”って顔してた』って言ってた。『今日は聴いてくれてる客だった』って。アイツもそんなふうに言うようになったんだなあ」
と、観客に伝えてくれた暁さん。やさしい……。
「ダメ人間」で本編を締めくくり、「2番手アルルカンでした!」と颯爽と去っていくのでした。
今のところ「墓穴」、新曲「カルマ」、「像」あたりのメロディアスな曲が好きだなぁ。アルルカン気になります。
【SET LIST】
01.暁
02.「私」と理解
03.墓穴
04.カルマ
05.カレイドスコープ
06.独白
07.ハッピーセット
08.Apotosis
09.像
10.ジレンマ
11.ダメ人間
〜アンコール〜
ステージには意味深にアコギがセッティングされていました。
最初にダメ人間パーカーを着た暁さん登場。髪の毛はぺたっとなってました。
「友達を呼びたいと思います!」と言ったものの誰も来ず(笑)。「いちのせくーん!!!」と再度呼びかけ、千秋さん登場。エクステ外して、地毛をサイドでひとつ結びにし、ハットをかぶってました。そして、おもむろにアコギを手に取る。「なに持ってん!?」とすかさず暁ちゃんがツッコミを入れるものの、千秋さんはスルーして、ラルクの「flower」のイントロを弾いてました。
で、アルルカンの「クオリア」をアコースティックでやろうということに。なんでも千秋さんがこの曲を好きなんだそうな。
千秋:「クオリア」、きみたちが思ってるよりもいい曲やで?
暁:曲が好きなの?
千秋:いや歌詞も。でも重い。アルルカンは(歌詞が)重い。そんなに悩んでるの?って。アルルカンのZepp観に行って、珍しく本編最後までいたんですよ。いつもはSORAくんとかに、「いたってことにしといて!」って言うんですけど。「ずっと煙草吸ってましたよ、とか言っといて!」って。でも、こいつ(暁)大丈夫かな?って思って最後まで観ました。
それに対して暁さんが、DEZERTも重いやろ?みたいなことを言ったら、「DEZERTはポップだもん」と。
暁:俺らはステージでしか発せられないでしょ?
千秋:歌詞とか読むの?
みたいな話をお客さんに振る場面もありました。
千秋:「クオリア」、ツアーでもやるでしょ?
暁:うん。
千秋:おれもやる。
暁:!?
とにかく千秋さんが「クオリア」好きってことは伝わってきましたよね(笑)。
途中でなぜか千秋さんが自分のマイクをスタッフさんに返してしまって、暁さんが「なんでマイク返したん!?」と言いつつも、自分が話したあとにマイクを貸してあげてました。やさしい……。
あとは幸せになりたい話。なかなか曲にいきません。
暁:救われたいでしょ?
千秋:そういうのはちょっと……あとで話そう。。。
真面目な話は裏でしたいらしい。
千秋:なあ、「ハッピーセット」ってマクドナルド(一同笑)? 「みんな幸せにしてやるよ!」って言うてたやん。幸せになりたいねん。
暁:(客席を見ながら)した!!
千秋:みんなを幸せにするんならおれもやろ?
暁:……。
アルルカンの新衣装がヘン!という話も千秋さんがしてました。「こないだ美容室でCure見て、えっ…!って。なんか髪ついとるし……髪! 髪! 髪!」みたいなニュアンス。
ライブでは外しているみたいなのですが、アーティスト写真や雑誌の写真だと暁さんの衣装の肩に長〜いエクステがいっぱいついているんですよね。
ライブバージョンの髪なし衣装はGANTZスーツみたいで個人的に結構好きなんだけどな。暁さんとか、祥平さんとか、「着せられてる」感がなんかいいなと思うんですけれども(笑)。
そしてようやく「クオリア」を披露することに。暁さんが千秋は歌わんの?みたいなことを聞いたら、
千秋:きょうはギタリストやってん。さっき「終息編」で下降りたら、ダメ人間のパーカー着た人にゴミを見るような目で見られたけどな!
暁:(ダメ人間はそんなことをしない、というように手を振りながら)いやいやいや(笑)!
千秋:このあと「像」をやって「殺意」をやります! わかってたほうがいいでしょ? お客様サマサマのニーズに応えないと!
で、「クオリア」にいこうとするのですが、練習はしていなかったようで、うまくかみ合わず何回かやり直し。
千秋:おれに合わせて?
暁:(千秋のギターを見ようと体勢を変える)
千秋:前見て!
暁:えっ(笑)
暁ちゃんはちょっと笑いつつ、照れながら歌っていたけれど、千秋さんは大真面目でギターを弾くからおもしろかった。後半はある程度形になってました!
そしてわらわらと楽器陣が登場。DEZERTチームはこの日発売になったパーカーをお揃いで着ていました。アルルカンチームも自分のバンドのTシャツとかだったかな。
奈緒さんはDEZERTのカットソーを着てくれていました。
SaZさんがおもむろにハードスプレーで暁さんの髪を立て始め、「これわかる人いる!?」と暁さん。4月のダブルラリアットのときも同じことをしていたらしく、それを再現したらしい。
千秋さんはいつのまにか、ちゃっかりドラムセットに座っていました。側で堕門さんが立往生して困ってますが……(笑)。その後、堕門さんにドラムを譲り、DEZERTファンは変態ではなくイイ人間だと訂正した千秋さんがフロアを煽る。
千秋:ダメ人間!
客席:ヴォーイ!
千秋:イイ人間!
客席:ヴォーイ!
そして「像」が始まったかと思えば、今度は曲中に「ベースソロやりたい! ベースソロ!!」と騒ぐ千秋さん。祥平さんがベースを貸してくれて、ご満悦でスラップを披露。
ほかのメンバーにも、ギターソロ! ベースソロ! ドラムソロ!と振っていく。奈緒さんはチョーキングでソロを弾き、ベースソロを振られたさっちゃんは奈緒さんのまねっこをして似たような音を出してました。暁さんは1人真面目にフロントに立ち、両手を広げてヘドバンしてましたね。
手持ち無沙汰になってアコギを持っていた祥平さんに、ゴメン!というポーズでベースを返す千秋さん。
「像」が終わり、「殺意」にいくのかと思いきや……
千秋:次なにやろっか!
暁:さっき言うてたやんけ!!!
自由すぎる千秋さん、メンバーをとっ捕まえて水をかけ始める。身長の高い祥平さんは、自ら頭を下げてかかりにいってくれてました。どこまでもやさしい……。
千秋:おれのせいでグダってない?←みんな否定しない
でも楽しい、おれ幸せだから!
そして謎のコールアンドレスポンス。
千秋:No War!
客席:No War!?
千秋:戦争ダメ!
客席:戦争ダメ!
千秋さんにマイクを向けられ、Miyakoさんも……
Miyako:せんそうだめっ!
客席:戦争だめっ!
このときのMiyakoさんがかわいすぎて吐血した。
千秋:出口がない! 出口がない! 非常口でいい!
\\ジャーン!!//
というわけでようやく「殺意」。なぜかドラムは千秋さん。代わりにドラマーの堕門さん、SORAさんがボーカルをとります。堕門さん、普通に歌うまい!
SORA:バッダァ!! $◀︎%☆&".@+◆サツイダァァア!!
サツイダァァアアァ!!!! 東京!っていうか、あかさかぁあああ!!
SORAさんは体を折り曲げて全力で歌ってました。後半は暁さんも一緒に歌う。
Miyakoさんと奈緒さんは、小猿のようにステージの端っこにあるスピーカーによじ登ってフロアを盛り上げてました。來堵さんと祥平さんは大人なので、ステージで弾いてたはず。
千秋さんも最後はドラムをSORAさんにバトンタッチしてボーカリストに戻り、前で歌っていたのですが、歌い切ると同時にゲッホゲッホ咳き込んでました。
SORA:これやったら怒られるかなぁ? さっちゃん!
と、SORAさんがSaZさんに振り、予定外の「包丁の正しい使い方〜終息編〜」へとなだれ込む!
千秋:整番とか関係ない! 前に詰めてこい! 男! 痴漢するなよ! 2柵とりたい! 2柵に人がいないようにしたい!
客席:???
千秋:(暁に向かって)2柵を空けろ!
暁:自分で説明しろよ!
千秋:(スルー)
暁:……2柵から離れてっ!←サスペンス風味
千秋:あ、でもきみら柵好きやんな? 2柵にいる人は家に柵あるもんねーっ? 3柵の人も家に柵あるもんねーっ? 後ろの人はそこに居場所を見つけたんだよねーっ?
暁さんはフロアに降りて、曲中はパーカーのフードをかぶってステージを1人眺めたりしてました。
グダッた場面もあったけれどなんとかすべての曲をやりきった「デザルカン」の面々。客席に手を挙げ去っていきます。
千秋:最後、あれ(ジャンプ)やりたい! このあいだのリキッドでおれとさっちゃんでやったの。
暁:お前が???
目をまん丸にして驚く暁ちゃん。
が、すでに退場してしまったメンバーも……。
千秋:全員じゃなくてええねん! 3人とか4人とかでも!
それはないでしょ!ということで再び全員集合。ローディーも、マネージャーも!と呼び込み、みんな大集合。
言い出しっぺは千秋さんなのに、自分の入る場所がなくなってしまい右往左往。結局、上手のいちばん端っこに収まり、せーの!でジャンプ。照れたのか、体を後ろにひねった微妙なジャンプをした千秋さん、マネージャーやローディーと一緒にそそくさと袖に捌けていきました(笑)。
SORAさんは帰り際、「風ひくなよ!」とフロアに声をかけていました。男前。
裏テーマ?が“変わらざるを得ないツアー”ということで、どちらのバンドもベクトルは違えども一生懸命で、目を離せないライブだったと思います。それにしてもたくさん笑った。
変わり者でちょっとだらしないところもあるけれど繊細な兄貴・DEZERTと、真面目でしっかり者だけど時々考えすぎちゃうこともある優しい弟・アルルカンって感じでした。
会場の写真撮り忘れたのでサカスのイルミネーションでもどうぞ。
DEZERT
開演前のBGMはThe Beatlesの「Yesterday」。というわけで先攻はDEZERT。
この日は板付ではなく、1人ひとり登場。シーンと静まり返った空間に、黒いタンクトップ姿のSORAさんが登場。無言で片手をクイッとやってフロアを煽る。ドラムはフルセット。
続いてMiyakoさん、SaZさんが登場。Miyakoさんは黒っぽい服装で(たぶん「変態」MVと同じ)、SaZさんはアディダスブルゾン。
そしてツインテール(!)の千秋さんがツカツカとやってくる。毛先は赤い。ツインテール部分はおそらく半分エクステで、ボリュームあり。曲中にジャンプするとファッサファッサ髪が揺れていました。
ダメージ入りの白いロングシャツに黒ジャケット、スカート、ハイソックスで、マイクはワイヤレス。ジャケットの袖口からシャツがでろーんと出てました。
新曲の「変態」が1曲め。SORAさんのタム回しを観たかったのに、千秋さんに気を取られて完全に見逃した。千秋さんはマイクスタンドで歌っていて、「へんたーい! へんたーい!」のところで両手を広げるなど大きなアクション。SaZさんのスラップ後のラップパートにある“起死回生”のコーラスは同期音源でした。いつか楽器陣がコーラスしたりするのかな。
ラストの“いずれ君も少数派です”のあとに、もうひとうおまけに“です!”と千秋さんがつけ足していたんですが、それが「BABYMETAL DEATH」みたいで個人的にちょっとツボでした。
ちなみに歌詞は耳で聞いただけなので合っているかはわかりません!
「生きてるー!? 生きてるーっ!? 今日も元気に生きようねー!」
ワイン色のレスポールを持った千秋さんが、うさんくさいうたのおにいさんみたいなセリフを言い放って「あー。」。イントロのMiyakoさんが弾くフレーズを千秋さんが弾いていました。またオイシイところを…。
↓ギターはこの2枚目の写真のもの。青く光るケトナーのアンプめっちゃ目立ってた。
D'ER≠gari 2016 feat.DEZERTの 参加メンバーへのアンケート
— D'ER≠gari2016公式 (@DER_gari2016) 2016年11月10日
最後の回答者は、DEZERT 千秋! pic.twitter.com/C6BScMLb7s
雑誌『PHY』Vol.8のインタビューで、「あのころの自分を音楽で救いたい」という発言があったんですが、それをふまえてライブを観ると、「生きてるか?」という言葉も、ライブハウスの片隅にいる千秋少年へのメッセージだったのかも、と思えて腑に落ちる。
“この場所には救いはない”の部分は、“この場所に救いはあるか?”と疑問形にして歌っていました。ドラムのダダン、ダン、ダン、ダン!というキメのあと、“この場所に救いはない!”と吐き捨てるように歌っていて、コントラストが強烈。
続いて「肋骨少女」。イントロのSaZさんのスラップに沸くフロア。Miyakoさんがピョンピョン飛び跳ねる。でもなにか別の曲ではナチュラルに中指立てて、フロアに見せつけたりもしていました。「あのみーちゃんがこんなことを……!」という意味で、いまだにびっくりしてしまう(笑)。
「君の子宮を触る」では、一番最初の“きみのしっきゅうをーーさわるぅ”をオーディエンスに歌わせる千秋さん。
「不透明人間」は、フロア後方でもモッシュが。ボーッとしてるとマジでラリアットかまされそうです。そしてファーストMC。話した順序とか言いまわしはニュアンスですがこんな感じ。
「……ティッシュがない(一同笑)。風邪がなかなか治りません。
ダブル ルァリアット(巻舌)、BLITZをやるのは1年ぶり……アルルカンもそれぐらい? まだ序盤ですが、アルルカンありがとうございます。
アルルカンのZeppも行ったんです。(中略)歌だけで伝えるのは難しいから、映像とかセットとかをつけてようやくやん? 俺は人(アルルカンメンバー)をわかってるからわかるけど、観てる人には伝わるのかね?
聴いてないでしょ? Aメロの歌詞とかわかる? 横に揺れてばっかでさぁ。(横揺れしながら)最近これ好きになってきた(笑)。
この1年、スタッフとかまわりの人と離れたりして、思うことがあって、そんなときに作った曲をやります。(中略)なんとか踏ん張ってやってます。まぁ生きてればなんとかなるなって。「ともだちの詩」」
「ともだちの詩(うた)」というのは、アルバム『最高の食卓』に収録予定だった曲。
http://ameblo.jp/dezert-official/entry-12087108381.html
その後、紆余曲折あって収録曲変更&発売日変更となり音源化はされていません。お蔵入りかと思いきや聴けるとは!
テレキャスに持ち替えたMiyakoさんのアルペジオから始まる、優しい雰囲気の曲でした。SORAさんも力を抜いたドラミング。
Miyakoさんが加入前に初めてメンバーと合わせた曲でもあり、10/26のSaZさんバースデーで初披露だったそう。
今日はさっちゃんのバースデイライブ素敵な1日になったね。
— DEZERT Miyako (@DEZERT_Miyako) 2016年10月26日
今日初披露したともだちの詩、実はDEZERTメンバーと初めて音合わせしたときに一番最初に合わせた曲でもあって特に思い入れが強いから演奏できて凄く嬉しかったよ。
来月からツアーも始まるしまたよろしく! pic.twitter.com/cFfGrGxJt4
別れ(おそらく死ではない)があって、きみは元気でやってるかな?みたいな、ストーリー性のある歌詞だった気がする。
サビの歌詞は“〜防衛線”、後半には“左手が生えてくる”というワードが出てきました。あと“海”も。きみはうまく泳げている?みたいな感じだったかな。DEZERTにはなんだか「空」のイメージがあって、海は意外性があって印象に残りました。
曲の最後、千秋さんが笑っていた。感情は読めない。
ここで暗転。そして千秋さんがギターを持ち、「opening」。ワンマンや最近のライブで最初に演奏されていたインストゥルメンタル曲です。Miyakoさんがバッキングを弾いて、千秋さんが単音のフレーズを弾いていました。赤い照明にメンバーのシルエットが浮かび上がる。
「切断」はSORAさんが舞うようにドラムを叩くところが見どころだと勝手に思ってます。最後、千秋さんはヘドバンするフロアをニヤニヤ眺めてました。
たしか「Sister」だったと思うんですが、千秋さんがギターの音色を変えて、Miyakoさんのギターと掛け合いをしてました。
「大塚ヘッドロック」では、イントロでモッシュするフロアを千秋さんがヴォイ!ヴォイ!と煽って声を出させる。この曲じゃなかったかもしれないけれど、そんな場面がどこかであったんですよねー。後半でSaZさんとMiyakoさんが立ち位置入れ替わり。
「歌いたい歌を! 歌いたい場所で! 歌うことは! 悪いことじゃないよねー!」
「包丁の正しい使い方〜終息編〜」では、千秋さんがWODするために二手に分かれたフロアに降り立ち、ギターを持ったまま2柵によじ登ってまたがる。赤い照明の当たった横顔がきれいだった。
その貴重なショットがこれだ!
ダブルラリアットー。わん pic.twitter.com/49ifiYlEjF
— DEZERT_OFFICIAL (@DEZERT_OFFICIAL) 2016年11月7日
そしてファンからペットボトルに入った水を受け取り、頭からかぶってボトルを後ろにぶん投げる。※ペットボトルはお客さんのもの。
「せんそうだー!」
千秋さんがマイクを持っていないので、SORAさんが雄叫びを上げWOD。千秋さんのまわりには人、人、人! カオス。そのあといつのまにかステージに戻ってました。
「一歩前へ! 前進あるのみ!」
そう言って観客を前に詰めさせ「秘密」。途中、土下座ヘドバンのために座った観客に対し、そのまま左右に分かれろっていうジェスチャーを千秋さんがしていたんですが、座ったバンギャルには通用せずあきらめてました(笑)。
ど忘れしちゃったけど、「ピクトグラムさん」の前にもなんかいいこと言ってたんですよね。たしか「そこで歌いたい!」みたいなことも言っていて、ステージから身を乗り出して、半分観客に埋もれながら歌ってました。
歌詞もまたところどころ変えていて、
“苦しみで吐いて喜びで跳ねて”は“苦しみで吐いて楽しくて跳ねて”に。
Miyakoさんのアルペジオだけになる部分では、千秋さんが「不安定でいいとか都合のいいことしか今は言えないけれど」というようなことを言っていました。このとき、みーちゃんのギターもやわらかくてすごく良かった。
ラストの歌詞も、
“「いつか」はね 来ないけど”が“「いつか」はね 今日だから”になっていて、外に向かっている感じがしました。
この写真、「ピクトグラムさん」のときのかなぁ。
ダブルラリアットー。つー。 pic.twitter.com/KLW5A7qsk3
— DEZERT_OFFICIAL (@DEZERT_OFFICIAL) 2016年11月7日
「2Fにいる大人たちに! ぼくたちは、変わらなきゃってコンセプトでやってます! だけど、(ファンには)変わらなくてもいい!って言われることもある。「昔の曲がいい」って…………わかる!!! でも、なにをやったらいいかわからないときは、変わらざるを得ないときだと思うんです」
うろ覚えだけどこんなMCをして、「殺意」。混沌とした余韻を残し終演。
【SET LIST】前半自信なし…
01.「変態」
02.「あー。」
03.肋骨少女
04.「君の子宮を触る」
05.「不透明人間」
06.「ともだちの詩」(未発表曲)
07.opening(未発表曲)
08.「切断」
09.Sister
10.大塚ヘッドロック
11.包丁の正しい使い方〜終息編〜
12.「秘密」
13.「ピクトグラムさん」
14.「殺意」
アルルカン
「全部ちょうだい! 全部あげるから」
最初にこんなようなことを暁(あき)さんが言っていて、すごく惹きつけられた。背筋がピーンとなった。
とにかくアルルカンは強かったです。
これが47都道府県ツアーを乗り越えたバンドか、と。DEZERTには申し訳ないけれど、差をありありと見せつけられた気がしました。
変拍子の「カレイドスコープ」やヘヴィな「独白」とかもしっかり魅せていたし、これまで來堵(くると)さんと奈緒さんのギター隊ばっかり観ていたけれど、祥平さんと堕門(たもん)さんのリズム隊も重心低くてどっしりと基盤を築いているんですね。
そんな強靭な楽器陣を背に立つ暁さんは、曲間に語りを挟んだりもしていて、教祖っぽさがあるし。こりゃーハマる人はハマるなと。
これまで、アルルカンの人気の秘密がいまいちよく理解できていなかったんですが、ちょっとわかってきた気がする。個人的にはベースの祥平さんが好きかも。
「ハッピーセット」では、オーディエンスに向けて「幸せにしてやるよ!」と言い放つ。曲タイトルはかわいいけど、これもなかなかトチ狂える曲です。
どこのタイミングでのMCだったか忘れてしまったけれど、暁さんが「変態。変態」とボソッと言ってました。この発言により、DEZERTファンは「変態」という名称になりかけた(笑)。
「千秋が『揺れてるだけでちゃんと聴いてないだろ』って言ってたけど、さっき裏で『“(観客が)そういうこと言わんで”って顔してた』って言ってた。『今日は聴いてくれてる客だった』って。アイツもそんなふうに言うようになったんだなあ」
と、観客に伝えてくれた暁さん。やさしい……。
「ダメ人間」で本編を締めくくり、「2番手アルルカンでした!」と颯爽と去っていくのでした。
今のところ「墓穴」、新曲「カルマ」、「像」あたりのメロディアスな曲が好きだなぁ。アルルカン気になります。
【SET LIST】
01.暁
02.「私」と理解
03.墓穴
04.カルマ
05.カレイドスコープ
06.独白
07.ハッピーセット
08.Apotosis
09.像
10.ジレンマ
11.ダメ人間
【アルルカン】
— GOEMON RECORDS (@GOEMONRECORDS) 2016年11月6日
ダブルラリアット💥!
初日👉赤坂BLITZ
ありがとうございました🙌!!
遂に五大都市編スタート!!
NEXT→11/10 福岡DRUM Be-1 pic.twitter.com/d0aU43NHfX
〜アンコール〜
ステージには意味深にアコギがセッティングされていました。
最初にダメ人間パーカーを着た暁さん登場。髪の毛はぺたっとなってました。
「友達を呼びたいと思います!」と言ったものの誰も来ず(笑)。「いちのせくーん!!!」と再度呼びかけ、千秋さん登場。エクステ外して、地毛をサイドでひとつ結びにし、ハットをかぶってました。そして、おもむろにアコギを手に取る。「なに持ってん!?」とすかさず暁ちゃんがツッコミを入れるものの、千秋さんはスルーして、ラルクの「flower」のイントロを弾いてました。
で、アルルカンの「クオリア」をアコースティックでやろうということに。なんでも千秋さんがこの曲を好きなんだそうな。
千秋:「クオリア」、きみたちが思ってるよりもいい曲やで?
暁:曲が好きなの?
千秋:いや歌詞も。でも重い。アルルカンは(歌詞が)重い。そんなに悩んでるの?って。アルルカンのZepp観に行って、珍しく本編最後までいたんですよ。いつもはSORAくんとかに、「いたってことにしといて!」って言うんですけど。「ずっと煙草吸ってましたよ、とか言っといて!」って。でも、こいつ(暁)大丈夫かな?って思って最後まで観ました。
それに対して暁さんが、DEZERTも重いやろ?みたいなことを言ったら、「DEZERTはポップだもん」と。
暁:俺らはステージでしか発せられないでしょ?
千秋:歌詞とか読むの?
みたいな話をお客さんに振る場面もありました。
千秋:「クオリア」、ツアーでもやるでしょ?
暁:うん。
千秋:おれもやる。
暁:!?
とにかく千秋さんが「クオリア」好きってことは伝わってきましたよね(笑)。
途中でなぜか千秋さんが自分のマイクをスタッフさんに返してしまって、暁さんが「なんでマイク返したん!?」と言いつつも、自分が話したあとにマイクを貸してあげてました。やさしい……。
あとは幸せになりたい話。なかなか曲にいきません。
暁:救われたいでしょ?
千秋:そういうのはちょっと……あとで話そう。。。
真面目な話は裏でしたいらしい。
千秋:なあ、「ハッピーセット」ってマクドナルド(一同笑)? 「みんな幸せにしてやるよ!」って言うてたやん。幸せになりたいねん。
暁:(客席を見ながら)した!!
千秋:みんなを幸せにするんならおれもやろ?
暁:……。
アルルカンの新衣装がヘン!という話も千秋さんがしてました。「こないだ美容室でCure見て、えっ…!って。なんか髪ついとるし……髪! 髪! 髪!」みたいなニュアンス。
ライブでは外しているみたいなのですが、アーティスト写真や雑誌の写真だと暁さんの衣装の肩に長〜いエクステがいっぱいついているんですよね。
ライブバージョンの髪なし衣装はGANTZスーツみたいで個人的に結構好きなんだけどな。暁さんとか、祥平さんとか、「着せられてる」感がなんかいいなと思うんですけれども(笑)。
そしてようやく「クオリア」を披露することに。暁さんが千秋は歌わんの?みたいなことを聞いたら、
千秋:きょうはギタリストやってん。さっき「終息編」で下降りたら、ダメ人間のパーカー着た人にゴミを見るような目で見られたけどな!
暁:(ダメ人間はそんなことをしない、というように手を振りながら)いやいやいや(笑)!
千秋:このあと「像」をやって「殺意」をやります! わかってたほうがいいでしょ? お客様サマサマのニーズに応えないと!
で、「クオリア」にいこうとするのですが、練習はしていなかったようで、うまくかみ合わず何回かやり直し。
千秋:おれに合わせて?
暁:(千秋のギターを見ようと体勢を変える)
千秋:前見て!
暁:えっ(笑)
暁ちゃんはちょっと笑いつつ、照れながら歌っていたけれど、千秋さんは大真面目でギターを弾くからおもしろかった。後半はある程度形になってました!
アコースティック pic.twitter.com/EOVRPPCCEo
— DEZERT_OFFICIAL (@DEZERT_OFFICIAL) 2016年11月7日
そしてわらわらと楽器陣が登場。DEZERTチームはこの日発売になったパーカーをお揃いで着ていました。アルルカンチームも自分のバンドのTシャツとかだったかな。
奈緒さんはDEZERTのカットソーを着てくれていました。
SaZさんがおもむろにハードスプレーで暁さんの髪を立て始め、「これわかる人いる!?」と暁さん。4月のダブルラリアットのときも同じことをしていたらしく、それを再現したらしい。
千秋さんはいつのまにか、ちゃっかりドラムセットに座っていました。側で堕門さんが立往生して困ってますが……(笑)。その後、堕門さんにドラムを譲り、DEZERTファンは変態ではなくイイ人間だと訂正した千秋さんがフロアを煽る。
千秋:ダメ人間!
客席:ヴォーイ!
千秋:イイ人間!
客席:ヴォーイ!
そして「像」が始まったかと思えば、今度は曲中に「ベースソロやりたい! ベースソロ!!」と騒ぐ千秋さん。祥平さんがベースを貸してくれて、ご満悦でスラップを披露。
ほかのメンバーにも、ギターソロ! ベースソロ! ドラムソロ!と振っていく。奈緒さんはチョーキングでソロを弾き、ベースソロを振られたさっちゃんは奈緒さんのまねっこをして似たような音を出してました。暁さんは1人真面目にフロントに立ち、両手を広げてヘドバンしてましたね。
カオス pic.twitter.com/iWHIk3Doji
— DEZERT_OFFICIAL (@DEZERT_OFFICIAL) 2016年11月7日
手持ち無沙汰になってアコギを持っていた祥平さんに、ゴメン!というポーズでベースを返す千秋さん。
「像」が終わり、「殺意」にいくのかと思いきや……
千秋:次なにやろっか!
暁:さっき言うてたやんけ!!!
自由すぎる千秋さん、メンバーをとっ捕まえて水をかけ始める。身長の高い祥平さんは、自ら頭を下げてかかりにいってくれてました。どこまでもやさしい……。
千秋:おれのせいでグダってない?←みんな否定しない
でも楽しい、おれ幸せだから!
そして謎のコールアンドレスポンス。
千秋:No War!
客席:No War!?
千秋:戦争ダメ!
客席:戦争ダメ!
千秋さんにマイクを向けられ、Miyakoさんも……
Miyako:せんそうだめっ!
客席:戦争だめっ!
このときのMiyakoさんがかわいすぎて吐血した。
千秋:出口がない! 出口がない! 非常口でいい!
\\ジャーン!!//
というわけでようやく「殺意」。なぜかドラムは千秋さん。代わりにドラマーの堕門さん、SORAさんがボーカルをとります。堕門さん、普通に歌うまい!
SORA:バッダァ!! $◀︎%☆&".@+◆サツイダァァア!!
サツイダァァアアァ!!!! 東京!っていうか、あかさかぁあああ!!
SORAさんは体を折り曲げて全力で歌ってました。後半は暁さんも一緒に歌う。
Miyakoさんと奈緒さんは、小猿のようにステージの端っこにあるスピーカーによじ登ってフロアを盛り上げてました。來堵さんと祥平さんは大人なので、ステージで弾いてたはず。
千秋さんも最後はドラムをSORAさんにバトンタッチしてボーカリストに戻り、前で歌っていたのですが、歌い切ると同時にゲッホゲッホ咳き込んでました。
SORA:これやったら怒られるかなぁ? さっちゃん!
と、SORAさんがSaZさんに振り、予定外の「包丁の正しい使い方〜終息編〜」へとなだれ込む!
千秋:整番とか関係ない! 前に詰めてこい! 男! 痴漢するなよ! 2柵とりたい! 2柵に人がいないようにしたい!
客席:???
千秋:(暁に向かって)2柵を空けろ!
暁:自分で説明しろよ!
千秋:(スルー)
暁:……2柵から離れてっ!←サスペンス風味
千秋:あ、でもきみら柵好きやんな? 2柵にいる人は家に柵あるもんねーっ? 3柵の人も家に柵あるもんねーっ? 後ろの人はそこに居場所を見つけたんだよねーっ?
暁さんはフロアに降りて、曲中はパーカーのフードをかぶってステージを1人眺めたりしてました。
グダッた場面もあったけれどなんとかすべての曲をやりきった「デザルカン」の面々。客席に手を挙げ去っていきます。
千秋:最後、あれ(ジャンプ)やりたい! このあいだのリキッドでおれとさっちゃんでやったの。
暁:お前が???
目をまん丸にして驚く暁ちゃん。
が、すでに退場してしまったメンバーも……。
千秋:全員じゃなくてええねん! 3人とか4人とかでも!
それはないでしょ!ということで再び全員集合。ローディーも、マネージャーも!と呼び込み、みんな大集合。
言い出しっぺは千秋さんなのに、自分の入る場所がなくなってしまい右往左往。結局、上手のいちばん端っこに収まり、せーの!でジャンプ。照れたのか、体を後ろにひねった微妙なジャンプをした千秋さん、マネージャーやローディーと一緒にそそくさと袖に捌けていきました(笑)。
SORAさんは帰り際、「風ひくなよ!」とフロアに声をかけていました。男前。
裏テーマ?が“変わらざるを得ないツアー”ということで、どちらのバンドもベクトルは違えども一生懸命で、目を離せないライブだったと思います。それにしてもたくさん笑った。