in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

2016.03.12 DEZERT“ONEMAN TOUR 2016 楽しい食卓ツアー”at 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE

2016-03-21 05:50:00 | ライブレポート
DEZERTのワンマンツアー5本目!

GOLDEN PIGSは、新潟駅から徒歩30分(!)の立地にあるハコ。頻繁にバスが出ていたり、駅前で自転車が100円でレンタルできたりするので、アクセスに困ることはないのですがちょっと遠いですね。わたしはチャリで来た。





5階がRED STAGE。上の階のBLACK STAGEにはドレスコーズが来てました。


REDは、公式HPによるとキャパ300人なんですけれども、低いステージ(後ろだと弦楽器陣の手元がまったく見えない)、下手側ステージ&フロアにある太い柱のせいでちょっと窮屈な印象。音のバランスもよいとはあまり言えない気がしました(汗)。初日のMACANAが新しくきれいだったから、余計にそう感じてしまったのかも~。


開演時刻の17:30を15分ほど過ぎたころに暗転。楽器陣が直前までサウンドチェックをしていて、そのまま板付きで始まるという流れでした。
SORAさんの髪は7:3分けのダウンスタイル、SaZさんは全眼カラコン。Miyakoさんはツンツンヘアーでいつも通りなヴィジュアルでした。

Miyakoさんがハウリングを掻き消すようにリフを刻み、「「あー。」」からライブはスタート。MVと同じくらいのタイミングで、水玉シャツに黒リボン、黒ジャケット、ツインテールの千秋さんが登場。今日のマイクはワイヤレスでした。
「「君の子宮を触る」」ではMiyakoさんも歌詞を口ずさむ。そして千秋さんの「しんじゃえーー!」という叫びとともに「「殺意」」へ。最前列の柵に足をかけて前のめりに歌う千秋さん。後方でも結構距離が近く感じました。

「「不透明人間」」では千秋さんの煽りもあって、モッシュ中にオイ!オイ!と声が上がる。「歌おうか!」「きみたちの歌です」との言葉から始まったのは「「遺書。」」。ラストの“明日を諦めますか??”という歌詞は“明日に追いつくために”と変えて歌っていました。

ここまでの熱をはらんだまま披露された「「追落」」は、ブルーとイエローの照明で彩られる。「「排泄物」」は同期のスクラッチ音がやたら大きくて、ミクスチャーバンドみたいでした(笑)。“変形を満たして”“変革はメルト”の部分を歌わず、客席に歌わせるような素振りも。

たしかこのあたりで千秋さんが床に貼ってあったセットリストの紙をベリベリッと剥がし、数秒見つめてなんか言ってました。遠くて聴こえず見えずだったのですが、流れを変えたのでしょうか?

「包丁の正しい使い方~思想編~」では千秋さんがいつのまにかギター(黒のグレッチ)を手にしていました。で、最前列のお客さんに向かって、荷物を持ち込むなと本気でブチ切れていた。不謹慎だけども、グレッチを片手にキレてるのはカッコよくもあった。

途中ギターを置いてフロアに降り、真ん中あたりまできた千秋さん。わたしのいた位置からもめちゃ近くかったので、身長170cm前後かーとか考えていた。我々が曲に合わせて折り畳みをしてる間、千秋さんはピョコピョコその場で跳びはねていました。

千秋:SaZくん見えへんやん! SaZくんどこーー?

SaZ:(バンザイして手を振る)

千秋:あ、おったおった。その頭に着けてる紐、サッカー選手~?

そのあともお客さんに跳べやコラ的な感じでキレたり「後ろを見るなー!」と叫んだりしつつ、フロア後方へ。その後ステージに戻ってきた千秋さん、登場時と同じく黒のジャケットを羽織っていると思ったら……

「後ろにダウンジャケット着てる人いたんだけど! おれらもナメられたもんだよなー!? おれたちのせいかな!!? 後ろでさぁ、ダウン着てんだよ、涼しい顔して!」

まさかのファー付きダウン。しかもお客さんの(笑)。デザインからしてたぶんメンズのかな。それを着たまま「暑いーーー!」なんて言いながら逆ダイを煽る。最前の子の髪の毛をつまんでねじって、アンテナみたいに立てたり、前に詰め寄る観客にマイクを向けたりもしていて、ずっとお客さんで遊んでましたね。ダウンは袖にいたスタッフに「返しといて! 後ろにいるからね!」と預けてました。

途中、お前のほうが声デカいだろ!とSORAさんを煽って、オイ!オイ!と叫ばせる場面も。SaZさんのことも煽っていたんですが、さっちゃんはベースをベンベン弾いて応えてました。

「「死刑宣告」」からのラストスパートは熱気がすごかった。「「包丁の正しい使い方~終息編~」」では千秋さんがイントロ部分でベースを奪い、SaZさんがその後ろで手持ち無沙汰になっていてシュールでした。しかもフロアではWODで左右に分かれたときに、どこかからシュルルルルッ!とバンギャルお立ち台(小さい折り畳み踏み台)が床を滑ってきて、不覚にも笑ってしまった。カオス。千秋さんが荷物関係で叱るのもまぁわかる。
終息編が本編ラストだとブツッと途切れるような終わり方で、荒々しい雰囲気だなと思いました。



アンコールでは一番にMiyakoさんが登場。名前を呼ぶ声に手を挙げて応えたあと、せーのっ!と言って、\みやこ!/と声を揃えさせるみーちゃん。
続いて千秋さんが姿を現す。あまりヘアメイクは直していないみたいでした。ワンマンなのに「こんばんは、DEZERTです」と律儀に挨拶。そしてロングMCに突入。

順番とか口調とかはうろ覚えですが、記憶に残っていることを書いてみます。
ちなみにこのツアーでは喋るって決めてる、アンコールの声が起こらなくても出る!と言ってました。

「このツアー、新潟で何本目? いち、にい、さん……5本目? でも、ツアーって感じがしないんだよねー。帰ってるし、東京で過ごしてることのほうが多いからさ。新潟…まずこの柱ね! なんで柱あるの!?」

ほかの階のライブの音がうっすら聴こえてきていて、なんか音しない!?と落ち着きのない千秋さん。そんな感じのゆるーい雰囲気で滑り出し、ツアーの組み方と新潟の話へ。

「新潟と金沢、好きなんです。でも、ツアーで隣同士の県に行くのって嫌やねん。岩手と青森!とか、仙台と長野!とか。新潟と金沢!とか。だから、今回のツアー、金沢と新潟どっちにしよ!?ってなって、おれは金沢!って言って。だってメシがうまい! 魚介とか」

↑これ冷静に考えると岩手&青森しか隣り合ってないですね(笑)。

「新潟はねー、前に対バンライブで出てて。それでドンキの上の……みそカツ? (客席:たれカツ!) あ、たれカツ食べに行ってん。そしたら隣の人が、すごいおれたちの悪口言ってるの! しかも、『キモっ!』とじゃなくて的を射ていて(苦笑)。『もっと歌をうたえ!』とか『こわーい』とか」

それで新潟より金沢がいい、と思ったのがどうやら本音のよう。

「今日、おれはちょっと事情があって新幹線で来たんだけど、マネージャーと。なんかお酒のイベントやっていて混んでるみたいですよーとか言われて。朱鷺メッセ? なんやねん朱鷺メッセて。で、駅着いたら、酒どうすかー? 米どうすかー?って。どこから来たのー?って聞かれたから『群馬っす』って言って。『へぇ~群馬』って感じだったから、たぶん新潟は群馬を下に見てる!

新潟と長野だとどっちが上なん? (客席:新潟!) あー、長野ね!! だって長野はオリンピックやってるじゃん~」


さらにお客さんに問いかける。

「新潟の人いる?(客席で手が挙がったのを見て)あー新潟っぽい顔してるもん。米くさい! ダウン着てる人もいるしさぁ。もうこっちでも季節的にいらないんじゃない? ……ダウン着てる人いる?」

もうやめたれや…って思うくらいダウンいじりすぎ(笑)。明日はみんなダウン着てくればいいよ~とも言っていたので、ホルモンの地獄絵図を思い浮かべてしまった。

千秋:今日はこのあと移動で。クルマで4時間かかるらしいねん。到着(夜中の)2時とかで。でも、お酒飲まなくちゃいけないから……居酒屋開いてるんかな?

Miyako:開いてるっ。

千秋:開いてるて、きみお酒飲まれへんやん。ホッピーとか頼んでさ(笑)。2杯くらいでこんなんなっとるやん(ベロベロに酔う真似)。

からの前方のお客さんに向かって、荷物持ち込みに対するお説教。

「きみらね、荷物ロッカーに預けなよ! 敬意を見せてよ。ここから(ステージと最前列の柵の間が)見えるの。踏んでいいの? 盗るよ? 壊していいの? (髪の毛をいじりながら)さっきお茶かぶったからお茶くさいし! いけるやろて思ったら濃いお茶だしさ~」

全然気づかなかったのですが、おそらく思想編で荷物についてブチ切れていたときに、最前の子のペットボトルを奪って頭からかぶっていた模様。何茶か忘れちゃったけれど、味?が薄いお茶だと思ってかぶったら濃いやつだったらしいです。

「荷物踏むと、『いくらなんでも女の子に対してヒドイです!』とか言われるけど、関係ないから。人間として見てるから。ロッカー空いてなかったら、スタッフに言って! 預かるから! 嘘。預かれない(笑)。
後ろの人は関係ないねん。見える? (最後列の子に向かって手招きしながら)ちょっと来てみ(笑)?

もしね、きみらがバンドやってて、荷物置いてるの見たら嫌でしょ? カッコ悪い、って思うでしょ? だから荷物はしまいましょう 」


なんかお母さんみたいな叱り方でした。ここまで言うバンドマンも貴重ですな。
このあたりで、2時間話すやつだーと千秋さんが時間を心配していたんですが、結局まだ話す。

「あとさー、『おれらは自由だ!』っておれも昔は言ってたの。でも自由なんてないじゃん! おれらも縛られてるし、きみらも縛られてるでしょ。(手扇子やりながら)こういうのとか、こういうのとか決まってるし、モッシュもこっちからとか。もう組織やろ。でもそれでいいと思うねん。縛られてるから。自分の(独自の)フリとかやる人はおれの目に入らないところでやって?

おれもマイクね、これ自分のじゃなくて30万のやつなの。なんか(アンテナ)ついてるし。だから今日、超気をつかってんの。気づいた? いつもは(ゴトッと落とす真似をしながら)こうだけど、今日は(コトッ)って!」


そのあとも「自由とは」みたいな演説をしていたのですが、途中で自分の言ってることがわからなくなって、ん?ん?となっていた千秋さん。
お客さんに対しては、ライブ中のマナーが悪いのは別にいい、みたいなことも言ってました。あとは、さっき思想編で後ろまでいく途中に殴られた、イラっとしたけどおれが最初に「殴れ」って言ったからガマンした!という謎の報告、後ろで「私はここで観てるんです」みたいにノらないのもしょうがないと思ってる、でもおれが後ろまで行く!といった感じ。

千秋:「「秘密」」とかもさぁ、ウォールオブデスとかさー。SaZくんはこれやるの嫌がるの(←おそらくSaZさんが言ったことにしようとしている)。 最初はファンの子が始めて、『おっ、それいいやん』って感じやってんけど、だんだん(オタオタ左右に分かれる真似をしながら)こう…とかなって。(フリとか)知らん人は『えっなに!?』みたいな顔しとるやん? ちょっとサビ歌ってみて。

Miyako:ジャー!ジャー!ジャッ!(イントロ)

千秋:違う! そこからじゃなくてサビ!

客席:(笑)

千秋:てかきみ、今日めっちゃ間違っとったやん。

Miyako:~♪(ちゃんと弾けるよ!といった顔でイントロのギター披露)

千秋:…おう。じゃなくて、サビ歌って!

Miyako:ん゛ん゛っ! ジャジャージャッ!ジャジャージャッ!ジャジャージャッ!ジャッジャー!

千秋:だからギターじゃなくて!

Miyako:僕はギターで歌うから(キリッ)


なんなんだこの2人のやりとりは(笑)。


千秋:てかなんで(Miyakoは)出てきたの? あいつら(SaZとSORA)はメイク直したりTシャツ着たりしてるんやろー?

Miyako:(ニコニコ)

千秋:出ちゃったの?
………出ちゃった!? 出ちゃった…。


千秋、アウトーーーー!
あと、どのタイミングだったか忘れてしまったけれど、千秋さんにそそのかされたみーちゃんが紙コップの水をかぶって(そのまま帽子みたいに紙コップを頭にのせていた)、千秋さんに「その中のどれかハチミツ入ってんで?」といじわるされてました。

ここでSaZさんが登場。


千秋:あ、サトウくん。(←ものすごくナチュラルに)

一同:(ん???)

千秋:あ、サトウくんって言っちゃった(笑)!!

SaZ:………。

千秋:くっ……(笑)。秘密な!?
違うよ、サトウかスズキだから!! ……おれは西園寺!

客席:ざわざわ……(サトウの衝撃で千秋さんのボケにかまう暇がない)

千秋:あれ???


そんな中、大川くんことSORAさん登場。


客席:そらそらそらそらぁぁぁあ!!!

千秋:うるさい!
あっ、そう言うとまた声出さなくなっちゃうから……1人じゃなくてみんなで声だせよ!

客席:\そらぁぁぁあ!!!/

千秋:(SORAに向かって)投げキスしなよ!

SORA:(ドラムセットに向かう途中だったので振り向きざまに投げキス)

客席:(笑)

千秋:(笑)! もう1回!!

SORA:(投げキスというより、チッス!みたいなジェスチャー)

千秋:普通、やれって言われて投げキスする!?

客席:(笑)

千秋:………くっくっくっ(←みんなの笑いがおさまったあとも1人で横向いてめっちゃウケてる)


なんか、SORAさんは千秋さんの無茶な要求にいつもとまどうことなく応えますよね。反対にMiyakoさんは天然なのか、千秋さんと同様に天邪鬼なのか、ちょっと反発するっていう(笑)。
そして、そういうやりとりを見つめるわたしたちファンは、クラスでアホなことをしている男子を生暖かく見守る女子の目線な気がする。


「ワンマンでライブハウスとるの難しいねん、今。ね? ほかのバンドとか1年2年先のことまで考えてるらしいで? きみたち(ファン)はファイナル決まった、わー!って言うてるけど、その次の次のツアーとかもう決めてるから。……って制作の人が言ってた!

(土日にハコ押さえるのが難しいから)次は平日にやる? きみら仕事してないやろ? 親のスネかじってたり、男から金もらってんねやろ? (客席:失礼…!) 失礼!? あ…失礼やね。男からは金もらえんな、うん!!

明日も来る人いる~? もう、今日ここであと2時間やっていい? Oさーん(おそらくハコのスタッフ)、延長料いくら~? 15万!!! ん~…………イケる!!
(袖のスタッフが)ホントにダメって顔してた(笑)。おれらも移動だしね~」



そのあと、アンコールは出ないつもりだったんですが…と最初と真逆の発言をした千秋さんが、SORAさんとみーちゃんに耳打ちをして、「「遭難」」へ。イントロ演奏中に千秋さんがボソッと「同期ないけど」と言ったので、気分でやった模様。たしか千秋さんもギター弾いてました。同期なしだとアコースティックっぽい雰囲気。

「「遭難」」のあと、客席後方で倒れた人がいてちょっとてんやわんやだったんですがステージは続行。
照明がグリーンとブルーになり、千秋さんが「「宗教」」と静かにタイトルコール。“なぜ生きるの?息をするの?目を開けるの?”という歌詞を、“なぜ生きるの?なぜ歌うの?なぜ歌うの?”と変えていて、すごく吐き出している感じがしました。

じっとりと終わったかと思いきや、千秋さんがSORAさんに向かって「同期とかどうでもいい! はやく!」と急かし、SORAさんがパッとみーちゃんに目配せして同期なしの「脳みそくん。」。激アツ。No Synthesizer最高だよ・・・。

テンポアップした「doze.」を畳みかけ、たしかこのあとに「大塚ヘッドロック」を演ってます。千秋さんが「ラストー!ラストー!」と言っていて、ピクトグラムさんやらないのか!?と焦ったので。SORAさんのセトリブログには書かれていなかったけれど、たぶんこの位置なはず。
この脳みそ→doze.→大塚の流れがすごくアッパーで、メンバーも観客もランナーズハイみたいな状態。

モッシュ前のライブアレンジしたイントロ部分で千秋さんが「おれがバンギャだったら! こっち(下手側)からモッシュするけどね! おれがバンギャだったら! 後ろまで走って行っちゃうけどねー!」と煽る。が、結局我らバンギャル組織はいつも通り上手側からモッシュ。千秋さん笑ってましたね(笑)。代わりに(?)、MiyakoさんとSaZさんが立ち位置を入れ替わって弾いていました。

千秋さんがまたもラストー!と叫んで、最後のMC。

「きれい事を言うのは嫌なんやけど。新潟半分しか入ってないから……チケット一番悪い(捌けてない)らしいで。だから言っちゃおうかなー」


そんな前置きをして、すごくぶわーっと喋っていたんですけど、ランナーズハイ状態かつ、そのあとのピクトグラムさん演奏中の衝撃が強すぎてあまり覚えていない(苦笑)。

ほかのメンバーの間をうろうろしながら、「いろんなバンドがひとつになれるかー!とか言う気持ちもわかる。ひとつになろうぜ!これからもお前と一緒にやっていきたい!愛してるぜ!とか。でもそういうことはDEZERTにおいては違う気がしている」みたいなニュアンスだったような。
「ファンメールとかでアルバムについて「千秋くんらしくない」とか言われて、全曲好きですとか言われたことないけど、このアルバムは真剣に作った」みたいなことも話していました。

そして、ひとつだけ言いたいことがあるとのことで、この一言。

「音楽は! なにも救えない! でも、それをやってるおれたちは、救われる!はず! だから、唯一の宗教であるきみたちも、救われる!はず!」

“唯一の宗教”とは「「宗教」」に出てくる歌詞でもあるのですが、それがまさかファンのことを指している(?)とは考えていなかったので、後頭部を思いっきり殴られたような、目から鱗のような感覚でしたわ…。衝撃。このMCにおいての“唯一の宗教”と楽曲内の“唯一の宗教”は、まったく別物かもしれないけれど。現に、MCを聞いたときは、そうかそういうことだったのかー!と思ったのですが、今冷静に考えるとよくわからないですもん(笑)。

これを言い放ったあとの千秋さん、急に恥ずかしくなったのか、SORAさんとMiyakoさんに「では、どうぞ」と妙にかしこまった振り方をして、「「ピクトグラムさん」」へ。

わたしの聴き間違いでなければ、“言葉にできないならピクトをあげるから”を、“希望をあげるから”と歌っていて、ここでも強い衝撃を受けました。さらにMiyakoさんのアルペジオだけになるパートで、千秋さんがアドリブで歌い続けていて、“不安定でいい おれもそうだから”と。第三の衝撃。ラストの“意味を探す朝なんて”“夜なんて”に変えていました。

ツアーファイナルか?と錯覚するような、いい「「ピクトグラムさん」」でした…。ファイナルはこれを超えられるのか?ってくらい。


この曲をライブで聴くと、“苦しみで吐いて喜びで跳ねて それでいいんだよ みんなそうだろう?”という歌詞のところで胸がギューっと苦しくなるんですよねー。器用そうに見えてめっちゃ不器用じゃないですか、この主人公は。まわりに合わせることを選んで、生きづらそうな。

でもこの日のライブでは、そんな自分でも、音楽とそれを聴いてくれる人を少しだけ信じてみる、少しだけ希望を探してみる、といったイメージが浮かびました。最後の最後にホロッとさせられた。


「また逢いましょう」と千秋さんが言い残して終演。20時前くらいに終わりました。
次に観られるのは4月かなー。




【SET LIST】
1.「あー。」
2.「君の子宮を触る」
3.「殺意」

4.「不透明人間」
5.「ここにラブソングを」
6.「遺書。」

7.「追落」
8.「排泄物」
9. 脳姦少年

10.「おいしい脾臓は笑わない」
11. 包丁の正しい使い方~思想編~

12.「死刑宣告」
13.「セイオン」
14.「秘密」
15. 包丁の正しい使い方~終息編~


-EN-
16.「遭難」
17.「宗教」
18. 脳みそくん。
19. doze.
20. 大塚ヘッドロック(たしかこのあたりで演っていた)

21.「ピクトグラムさん」