時をさかのぼり、年末の話。この日はDEZERTのイベント“密室会議”に出席してきました。長い記事です。
当初はこの日に、ニューアルバム『最高の食卓』購入者対象アウトストアイベントが開かれる予定だったのですが、アルバムの発売が12月から2016年1月20日に延期、アウトストアイベントも1月に振り替えに。そのため、アウトストアの代わりといってはなんですが…といった体で緊急決定したイベントでした。
チケットはソールドアウト。ただ、整理番号がついておらず、開演3時間前に入場番号付きの整理券をシャッフルで配布するというシステム。
というわけで、真っ昼間からライブハウスへ…。ほとんどの人が並んでいるのでは?というくらい長い列でした。「スタッフさんがサクサク整理券を渡していくだろうし、すぐでしょー」と思っていたのですが、なかなか列が進まない。前方の様子が見えないので、列後方は状況がつかめず「?」という雰囲気。
ようやく順番がきて目に飛び込んできたのはなんと…まさかのくじ引き!
おおう…自分で引くスタイル! なるほどこれは時間がかかるわけだ。
騒がずきちんと整列していたのに近隣から苦情が入ったらしく、途中でポリも参上…。ハコのスタッフさんもピリピリし始め、お客さんに対する口調がキツくなっていて、あまりいい気分ではなかったなあ。ブラホってこんな感じでしたっけ~。
これ言ったら元も子もないけれど、普通に番号付きチケットじゃダメだったんだろうか(笑)。
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これまでの密室会議は本当に話し合いをしたこともあったようですが、今回はワンマンライブ+長めのMCという構成でした。千秋さんは「きょうは喋る気で来たからね!」と、MC>>>ライブですがなにか?という勢いでしたが。
開場中のBGMがときどき新曲に差し代わっていました。しかし、ぼーっとしていたので友人に言われるまでわたしは気がつかず。なんか声が似てるな~くらいにしか思っていなかった。
のちに判明しますが、1/20発売アルバム『最高の食卓』から「あー。」を流していたそう。ラストに千秋さんの空咳が入っていた気がします。DEZERTはなぜか咳入り曲が多い。
予定時刻の17:00から20分遅れでライブスタート。SEは『眩暈に死んだ部屋』から「intro」。
楽器陣が定位置につき、その後千秋さんが「今年もおつかれさまでしたあああ! 来年もよろしくお願いしまあああす」とゴキゲンに登場。本日はツインテールではなく逆毛を立てて盛りまくったヘアスタイル、そして白いシャツに黒ネクタイ。Miyakoさん、SaZさんはスーツ。SORAさんはアー写と同じくターバンを巻いて90年代風。
千秋さんがボソリと「新曲」とつぶやき、「あー。」へ。新曲始まりというのがDEZERTらしい。
シャウトメインで激しめの曲です。3分ほど?のコンパクトな楽曲だったため、この時点でアルバムの最初の曲かなあ、と想像。新曲かつ本日1曲目ということで、動かずじっとステージを見つめるお客さんがほとんどでした(←これ、アンコール時に千秋さんにツッコまれることになります)。Aメロに
続けて、MVが先行公開されている新曲「君の子宮を触る」。
ライブで聴くと、よりメジャー感がある。サビはアニメの主題歌にでもなりそうなキャッチーなメロディだなと思います。♪君のしっきゅうを~さわる~(タイトルロゴがドーン!)みたいな。そんなアニメないわな。
久々に披露された「infection」を挟み、「たのしくなってきたー!」と叫んだ千秋さんが、タイトルコールをキメて「大塚ヘッドロック」へ。フロアはモッシュ。間髪いれずに極悪な「殺意」、「チョコレートクリームチェーンソー」へと続けます。「チョコレート~」は、収録されているミニアルバム『ぼくの死骸と君のチョコレート』のジャケットのようなドギツイ緑色の照明。
◆
ここで千秋さんの最初のMCだったかな。
「『千秋いっぱいしゃべった』って書かんといて! 秘密な?」とのことなので、かいつまみで。
議題1:みんな怒ってない!?
最近、他バンドのライブ(アルルカンとか)に行くようになったという千秋さん。そこで気になったのはお客さんのノリの違いだったよう。
「ウチの(ファンの)場合、なんか最近怒ってない? おれ、なんかしたならゴメンな!?」
このときは「みんな怒ってるの?」という指摘だけだったので、大半の観客の頭の上には「???」が浮かんでいたように思います。
「おれたちアメブロもオフィシャルやし(一同笑)、人気者、芸能人やん? もっとキャーッ!とか、ウワーッてならへんの? 人気ないんかなあ? ダサくなったんかなあ?」
その後、千秋さんがなにか問いかけて、ファンの1人が「ヴォーイ!」と返したときに、ちょっと笑いが起きたんですね。そこですかさず千秋さんが斬りこむ。
「いやいやいやいや、そこ笑うところちゃうやろ。ね? おれら(両手を広げながら)ヴォーイ!っていうジャンルやん? 違うん? ならジャンル変えるよ? 下北とかいくよ?(一同笑)」
のちのち明らかになるのですが、話を聞いていると、どうやら千秋さんのなかでは、頭を振らない、拳をあげない、声を出さない(曲中のオイオイコールや煽りに対してのレスポンスをしない)=あれ、みんな怒ってる?という感覚らしい。
1人だけ振りが違ったり、拳を上げるタイミングがずれたときに「あ、間違えちゃった!」とやめてしまうのも気になると。自由でええやんと。
ただ、彼の言う「自由」は、曲にノる、声を出す、というのがどうも前提のようです。ファンからすると、長時間のライブでは体力的な問題があったり、スペース的な問題だったり、メンバーをじっくり観たい場面だったり、恥ずかしさだったりもあるわけで、暴れられない、声を出せない、というのは決して怒ってるわけではないんですよね~。
そこは千秋さんも、「それはそれでええと思う」と頭では理解しているようなのですが、やっぱり本心は、暴れないなら後ろや端で観ていてほしい、自分は盛り上がっていないフロアは見たくない、と感じてしまうみたいです。「だってムカつく!」と(笑)。
これは推測ですが、お客さんが自分の目に見えるかたちで盛り上がっていないと、不安になってしまう部分もあるのかなと思いました。好きなら好きと言ってくれ、ちゃんと行動で示してくれ、察してじゃわからん!みたいな。ステージにいると、大勢のお客さん一人ひとりと対話するわけにはいかないので、表情や動き、声でしか反応を知る術はないですからねえ。
「最近、男の声しか聞こえへんねん。抱いたる!」とふざけて言っていたりもしたので、声についてはハコのスピーカーやモニター環境の影響も少しあるのかもしれません。ステージに立っているとファンの声が本当に聴こえないなんて話もたまに聞きますし。
ただ、最後まで首をかしげて「(ノってくれない、声を出してくれないのは)なんでやろなぁ、なんでやろ…」と納得がいっていない様子だったので、このメンバーとファンの「ズレ」があまり広がらないといいなあと思いました。
議題2:転売するヤツ、高い!
かいつまむつもりが長くなってしまった。続いてはチケット転売の件。
余談ですが、千秋さんの話が長い場合スタッフが止めに来るという約束をしていたそう。途中、バンドスタッフのトシさんが水の入った紙コップを持ってきて、わんこそばのごとく千秋さんにホイホイ渡す場面もありました。しかし千秋さんの喋りは止まりません。
チケットに関しては「転売は買いたいヤツが買ったらええやん?」という見解だそう。ただ、スタッフは怒っているらしい。
「でもな、転売高すぎ! 定価ならええんちゃう? 今日のチケットも3000円だけどね。3000円なら高校生も頑張れるけど4200円とか高いやん? ね?」とやんわり注意喚起してました。ほかにお金儲ける仕事はあるでしょーとのこと。
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ライブに戻り、またも新曲「「問題作」」を披露。カーン、カーンというカウベルのような同期が入っていて、SaZさんの怪しげなフレーズが重なっていく曲。千秋さんが早口で語るように歌う。「あー。」や「君の子宮を触る」とくらべると、かなりダウナーで、聴きこまないととっつきにくい印象の曲かなと思いました。サビはテンポを落としたメロウな雰囲気。
「「遺書。」」は千秋さんが“さぁ遺書を書こう~”のアカペラパートを3回くらいやり直し。“20年吸った酸素が~”と畳み掛けるヘドバンパートからやり直すので首もげそうでした。ずっと振っていた方すごすぎる。最後はSORAさんにも歌わせていました。
千秋:さぁ~遺書を書こう~。こんな夜は~暖かい紅茶のーみなーがら~~(SORAさんに歌えと促す)
SORA:さぁ~僕を消そおーー(一同笑) こんなしずーかーなー・・・・・朝に!(ヤケクソ)
最後の歌詞“明日を諦めますか??”は、千秋さんが“明日に追いつくために”と変えて歌っていました。
たしか「sister」だったと思うのですが、1Aメロ部分の拍をずらして歌っていた曲も。「ストロベリー・シンドローム」は、サビ部分のBPMを上げまくり、ヘドバンタイムに。最後のキメの“完全制裁!”では、「跳べ!」とメンバーのことも煽り、SaZさんは上手側へ3回くらいピョンピョン。
ドラムセットのほうを向き、SORAさんにも跳べと圧力をかける千秋さん。ドラムを叩きつつ跳ぼうとがんばるSORAさんですが、物理的にムリ。何回か繰り返したところで、千秋さんが「まあ仕方ないよねー」。
「包丁の正しい使い方~思想編~」はBメロの逆ダイパートを繰り返して長時間プレイ。途中千秋さんがSaZさんのベースを奪います。急にフロアで押しがあったのでびっくりしていたら、SaZさんが後方で男性ファンを飛ばせようと奮闘していました。その後客席中央で腰をかがめて自ら布団になるSaZさん。遠慮して誰も飛びませんでしたが(笑)。
「死刑宣告」は、曲始まりに\死刑宣告/とみんなで叫ぶのですが、その声が小さかったようで、千秋さんが「(声を)出すなら出す! 出さないなら出さない! ね!?」と檄を飛ばして仕切り直し。「doze.」では、ドラムが遅い!と千秋さんがSORAさんに紙コップを投げつける。ゆーあい のうぇ!ゆーあい のうぇ!(←歌詞)とキレ気味にSORAさんを煽ってました。
本編(?)ラストは「「変」」。音源で聴くと奇天烈な印象だったんですが、ライブで聴いたらめちゃめちゃカッコ良かった。ピンクとグリーンのサイケな照明。千秋さんは体を折り曲げて歌う。その場に思いきり叩きつけるような曲だなと思いました。
◆
アンコール後に登場したのはSaZさんとスタッフのトシさん。とあるトラブルがあり、30分くらいシュールなトークライブを繰り広げました。
外タレ
トシ:顔、血だらけですみません(額からマスクにかけて血のりがついてました)。外タレみたいですかね。そもそも「外タレ」って通じるんですかね?
SaZ:外タレわかる人ー?
客席:(1/3くらいの人が手をあげる)
なんかよくわからん微妙な結果に。外タレはたぶんみんなわかってると思うけどなー(笑)。
誕生日
SaZ:トシくん、誕生日なんだよね。
トシ:はい。でも今日じゃなくて。
SaZ:えっそうなの?
トシ:(絶対勘違いされていると)そう思ってました。今日じゃないですよ。1月2日です。
客席:おめでとうー!
トシ:ありがとうございます!
SaZ:あーそうだったんだ。絶対今日だと思ってた。俺、いろいろあげたよね(笑)。
トシ:もらいました。…なにもらいましたっけ?
SaZ:なにあげたっけ?
SaZ&トシ:…。
トシ:あ、消しゴムもらいました。
SaZ:そうそう、それとねりけしだ。あとなんだっけ。
トシ:パパイヤ(←!?)。
新曲披露(事後報告)
SaZ:開演前にアルバムの曲流してたんだけど気づいた人~?
客席:(半数くらい手を挙げる)
SaZ:あれは「「あー。」」って曲です。
客席:おお~!
トシ:今日は(新曲は)何曲やったんでしたっけ。
SaZ:4曲。
トシ:それは「「追落」」も含めて?
SaZ:そうそう、含めて4曲。一番最初にやったのが「「あー。」」です。で、その次が「「君の子宮を触る」」でしょ。
トシ:君のコミヤを触る。
SaZ:(笑)。それで、千秋が喋って、そのあとにやったのが「「問題作」」っていう曲です。カーン、カーンって鳴ってるやつ。で、9月のワンマンライブで配布した…どこやったんでしたっけ?
トシ:あれ、どこだ?
SaZ:EAST?
客席:(ざわざわ…)
トシ:俺らなんにもわかってない(苦笑)。
SaZ:ブリッツ? EAST?
客席:(小声で)ブリッツ!
SaZ:ブリッツだそうです! そのブリッツで配布した「「追落」」を含めた4曲をやりました。
先行試聴会?
SaZ:実はですね、これから『最高の食卓』の中の3曲を聴いていただこうかなと思います。
客席:おおー!!
トシ:『食卓は最高』の。
SaZ:なんか掛け声みたい。
SaZ&トシ:食卓は最高\\\\ ٩( 'ω' )و ////
SaZ:あ、タイトルとか歌詞イジると(千秋に)怒られますんで。
トシ:はい(笑)。先聴試行会(せんちょうしこうかい)ですね!
SaZ:え…うん、先聴試行会。まずは開演前に流れていた「「あー。」」をまた聴いていただこうかと。それと「「排泄物」」、「「おいしい脾臓は笑わない」」。この3曲を。
客席:お~!
しかし下手袖より箱スタッフが走ってきて、SaZさんに耳打ち。
SaZ:ん? …「流さんといて」?
トシ:えっ。
客席:えーー!
(箱スタッフさん、さらに伝言を耳打ち)
SaZ:「10分繋げろ」?
さぁ、どうしよう
SaZさんもトシさんも困っていたので、本当にまさかの展開だった模様。そんな中、トシさんがひらめきます。
トシ:あっ! 「流さんといて」ね!
SaZ:ん?
トシ:「流さんといて」を。
SaZ:ああ、「流さんといて」を流す?
トシ:そう。「流さんといて」はアルバムの最初のほうの曲ですよね。
SaZ:そうね。シャウトの。
トシ:シャウト。
SaZ:じゃあ、伴奏やるからさ。
トシ:えっ。僕が歌うんですか?
客席:(拍手)
トシ:ちょっと待ってください! 「“シャウト”とは?」というところからやりません?
SaZ:いいよ。
トシ:シャウトの「シャ」、しゃくれて。
SaZ:しゃくれて!
トシ:シャウトの「ウ」、浮かれて!
SaZ:浮かれて!
トシ:シャウトの「ト」、トシくんが歌う!
SaZ:(笑)
自分でハードルを上げたトシさん、なんだかんだで歌うことに。が、SaZさんの伴奏は…。
SaZ:じゃ、伴奏やるから。♪ピロピロ ピッピッピー ピロピロ ピッピッピー(←口ギター?)
掃除
笑ってどんな歌だったか記憶が飛んじゃいましたが、歌い終わったトシさんにSaZさんが一言。
SaZ:てか、顔(の血糊)すごいね。
トシ:えっ! 今!?
SaZ:いや、なんか今すごくグワーッときた(笑)。
トシ:さっきステージの掃除をしてまして。
SaZ:顔で?
トシ:…顔で。
続きまして…
トシ:次は「10分繋げろ」。
SaZ:これは…アルバムの最後のほうの曲だね。
トシ:そうですね。イントロが9分くらいあって。
SaZ:(笑)。もう10分経ったんじゃない? いやーどうしましょうね。
トシ:僕ら結構焦ってます…。
おもしろワード
なんとか場をつなごうとがんばるお2人。
SaZ:トシくんさ、おもしろい言葉を言うの得意だよね。
トシ:はい! 僕、おもしろい言葉言うの得意なんですよ! 「たけし」!
客席:(笑)
SaZ:たけしって(笑)。たけしは小学生レベルだよ。
トシ:そうですね(笑)。
SaZ:4文字でなにか言ってみて。
トシ:…「マルハン」!
そのあとはお客さんに文字数を募ったものの、9文字との提案に奇数はムリ!となったり、12文字との提案に「トマトまで」と言い放ったものの続きが出てこなかったりでグダグダに(笑)。
流行りもの
突如、その土地で流行っているものごとを言っていこうという流れに。
トシ:僕、埼玉出身なんですけど。埼玉は…。
くわしくは忘れてしまったけれど、コンビニで売っている「誰もここで買わないんじゃ!?」という肉や野菜をどうこうする、というネタでした。もはや大喜利。
それを受けてのSaZさん。
SaZ:僕は宮城出身なんですけども。宮城はですね、まずコーラを振る。
トシ:コーラはペットボトルですか?
SaZ:うん。でも、なんでも大丈夫。それで、そのよく振ったコーラに穴を開けて…ピューっと出るじゃん? で……リンゴを食べる。
客席:(笑)
SaZ:(トシさんに向かって、このゲームは)こういうことでしょ?
トシ:そうです(笑)。
SaZ:……ふっ、くっくっ(←突然後ろを向いてさっきの自分のネタにツボる)
トシ:こういう話で2時間くらい飲んだことあります。
そのあとは、「マカオで流行っていること」がテーマになり…。
フタの空いたペットボトル(マカオにはフタの空いたものしか売っていない)を用意する→日本円の10円玉をその置く(この置いたっていう事実が重要!)→マカオは反対から読むとオカマだと言う話をする→後日でもいいので将来について悩もうとする、だそうです。シュール。
異音が…
突如、不安定なギター音が流れ出す。
♪フィィィインギューーーーン(謎の音)
客席:!?
トシ:これは近未来のハエです。
この「近未来のハエ」がこの日一番の爆笑をさらっていった気がします(笑)。
そのあとは、SaZさんがちょっと(メンバーの)様子見てくるわーと袖に引っ込んだため、トシさんがお客さんとしりとり。SaZさんが戻ってきて、「あと50分くらいかかるみたい」と、嘘か本当かわからぬ発言! 場を盛り上げようと、トシさんが篠原涼子さんのモノマネを披露しようというタイミングで近未来のハエがギュイーーー!と邪魔をするなど。ここでやっと箱スタさんから「戻ってきて」という伝言があり、お二人は袖に消えていきました。本当におつかれさまでした…!
◆
アンコール。
「あけましておめでとうございまーす」と言いながら戻ってきた千秋さん、早々にSaZさんのトークをdisる(!)。「つまらない話をな~。疲れたでしょ? おれは(裏で)座ってたけど~」。
新曲「あー。」で、激しい曲なのにオーディエンスが棒立ちで観ているのに興奮したとも話してました(苦笑)。
そして、SORAさんのドラムセットが変わったと紹介。SORAさん本人ではなくなぜか千秋さんが。D'ERLANGERのTetsuさんからいただいたものだそうです。スゴイ。
さらに前回の密室会議の話。ちなみに今回のタイトルが“密室会議vol.3”になっているものの、本当はvol.4とのことです。
前回の密室会議で、ファンに対して「もっとぐちゃぐちゃに暴れろ」というようなことを言ったら、ファンの1人が「だって鉄棒したいんだもん」(柵を渡したくないみたいなニュアンス)と返したそうな。それを千秋さんが気に入らなかったらしく。
「今日来てる? まぁ来てないよな。だっておれ、そのあとずっと睨んでたから!」
なんかいろいろとすごいな…。
「この前オズフェス行って、4バンド目くらいから最前入って。最初は、あ、SiM知ってるわーみたいな感じで観てたんやけど。で、SORAくんに『前行こ』って言うたら、バーッと走って行ってん! そしたらなんかそこだけ(ほかのお客さんも)グワー行って。おれ、後ろから見ててマナー違反やーん…!って思っててんけどな?」
でも、最前列で鉄棒したら楽しかったらしい。
◆
アンコール1曲目は「「遭難」」。千秋さんがギターを持って弾き語り→途中からバンドインでした。打ち合わせをしていなかったのか、SORAさんが最初からドラムを入れようとしたところ「うるさい」と言われてました。千秋さんの独壇場。
「メリーさんの自殺未遂」の前あたりで、へぇ~と思ったMCが。
「来年は(声を)出す! 出す年! あともうひとつあったわ。(おれの)言うことを聞く! おれな、ここにいる人全員と付き合ってると思ってんねん。男もな? でも結婚はしてないで? “付き合ってる”って思ったら、こんな男やからしゃーないなーって思うやろ?」
こんなことを言ったら怒られるかもですが、言うことを聞け!と発していても、しょうもない男がなんか言うてると思って付き合ってや~と自ら手のひらに転がりにいっているような感じもして、ちょっとかわいく思えてしまった。
「(振りや声を出すのを)やるならやる! やらないならやらない! モッシュできないなら後ろにいく! 俺目ぇ悪いから見えないんで! 中途半端なのは帰れ! ……引き止めるけど」
「「不透明人間」」「「秘密」」あたりでは、曲中に「ホントは目いいんだよねー!」「涼しい顔してんのがムカつくー!!」と煽る千秋さん。「包丁の正しい使い方~終息編~」のイントロでは「もっと揺れろー!」「普段の生活ではもっと揺れてんだろ?」(←意味深)、「親になんか言われたら声出すだろう? 彼氏と喧嘩したらキレるだろ? 浮気してんなぁぁあ!って」とも。途中、「おれのほうがもっと弾ける!」とMiyakoさんのギターを奪っていました。アレンジした激しいフレーズを繰り出して、Miyakoさん苦笑い。そのあとだったか忘れてしまいましたが、みーちゃんに「全部歪ませろ!」とムチャクチャ言っていて笑ってしまった。
そして「感動させたいとかそういうわけじゃないんだけど、ラスト1曲やります。目つぶっててもいいから」と告げ、「ghost」へ。“神様を殺してみても”といった歌詞の部分で千秋さんがドンドンと右胸を叩いていました。神様を殺すのはナイフなのか、とかぼんやり考えながら聴いてました。歌詞全貌が気になる。
終演は20:45くらいだったかな。約3時間半の長丁場!
でも、メンバーの性格や考えも少し掴むことができたおもしろいイベントでした。
【SET LIST】
01.「あー。」
02.「君の子宮を触る」
03. infection
04. 大塚ヘッドロック
05.「殺意」
06. チョコレートクリームチェーンソー
07.「問題作」
08.「追落」
09. MONSTER
10. sister
11.「遺書。」
12. ストロベリー・シンドローム
13. 包丁の正しい使い方~思想編~
14.「教育」
15. 死刑宣告
16. doze.
17.「擬死」
18.「変」
--EN--
19.「遭難」
20.「誤解」
21. メリーさんの自殺未遂
22.「不透明人間」
23.「秘密」
24. 包丁の正しい使い方~終息編~
25. ghost