in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

8/15 Plug presents【Monstars★Parade】at 高田馬場AREA

2010-08-21 06:40:33 | ライブレポート


“カルピスも冷えてるよ~”(by 火垂るの墓)ということで、この日はお酒ではなくホワイトウォーターをオーダーしてみたよエリアリアン。

カルピスとかヤクルトって、飲んだあと口の中になんか残る感じがするじゃない?あれがニガテであまり飲まないのですけれども、久々に飲んでみたらなかなかおいしくて感動してしまったよ。お水や氷を多めにして割ればいいのねーきっと。って、そんなわたしのカルピス事情はどうでもいいですよねー!



-RoiD-(O.A)

キレイメイケメン揃いのヴォイヴォイ系でした(アバウト)

ボーカルの彼がすごく緊張しているみたいで、固い印象をうけました。髪の毛のセットもガチガチに固まっちゃっていたなあ。動きをだそう!

“手を挙げろ!”と一生懸命煽っていても、内心の“みんな手挙げてくれるかなあ……?”っていう不安が表面に出ちゃっている感じ。自信をもって堂々とステージに立つことを心がければ、彼にとってもオーディエンスにとっても、ステージだったりバンドだったりの見え方が変わってきそうです。えらそうになにを!

まだなにも色がついていない若い状態なので、自由にかたちを変えていくのだろうなあと思いました。
気がかりなのは、オフィシャルサイトがググっても出てこない点と、メンバーブログのペタ数(しかし最近アメブロユーザー多いよね!!)が少ない点である。余計なお世話。





ReivieЯ

うわー、隼人さんがストレートで誠さんがパーマになっています。ヘアスタイル逆転!
誠さんはギターも赤いセミアコじゃなくて、黒いギブソン(?)になっていました。

ボーカルJeyさんの存在感が増していてびっくり。前までは楽器陣に目がいってしまっていたのですが、きょうのライブは彼からいちばん目を離せなかったよ。

でも、ReivieЯさんはステージのどこを見ていても楽しめると思います。メンバーさんそれぞれに華があって、ひとりをずっと見ていても飽きないんじゃないかってくらい。

個人的には下手ギターの琥雨さんがかなりツボですねえ。熱くて男気あふれるプレイがステキです。ラストに演奏した「voice」という曲のタッピングの音がクリアでカッコいい!
あと“ヴォーイ!”って吠えまくったあとに、ニコッて笑うのは反則です。

ドラムの妃露さんはツインペダルで穴あきシンバルをつかっていましたね。

BORNさんのつぎは彼らの番じゃないかなあと、勝手に思っています。目指せ次世代拳系バンドの担い手!





n'DooL

以前拝見したときは『囚人』がテーマでしたが、今回は『妖怪』になっていました。

キョンシーみたいにピョンピョンと跳ねながらメンバー登場。

1曲目が「LOVE&PEACE」という曲だったのですけれども“LOVE!! and PEACE!!! ソイヤソイヤソイヤソイヤ!!!”とお祭り風。
ちなみにこのときのメンバーさん、全員楽器持たずに踊っています。ボーカルも代わる代わるチェンジし、5人とも歌っていたんじゃないかしら?曲のクオリティも高いのでツカミはばっちりでしょう笑

3曲目くらいで、やっとみんな定位置について演奏をはじめるという展開。ヴィジュアル系にはエアー系という新ジャンルができはじめているようです。
上手ギターのRioさんは、楽器を持っていても盛り上げ隊に徹していた感じ。フリ全力!小柄ですし、ファンモンのケミカル氏みたいでした笑

そして相変わらずボーカルの皐明さんは“イケますよねぇ~!?”と語尾上がり。でも歌唱力はばっちりなのでなにも言いませんっ。

久しぶりに手首トントンするフリを見ましたわー。





KYOKUTOU GIRL FRIEND

【SET LIST】

SE_禁じられた謝肉祭
01_食物連鎖
02_禁忌
03_乱脈(仮)

04_放送禁止のブルース
05_拝啓、売国奴の皆様 靖國の空が哭いています
06_堕落論


倫堕さんの“ジャパニーズモンキー!!”というシャウトの直後、すかさず亜門さんがロールを入れてはじまった【食物連鎖】。音源ではボーカルとドラムが同時にインしていますけれども、ライブならではの始まり方も緊張感があってシビれました。

【乱脈(仮)】では、倫堕さんがおもむろにマイクスタンドを持ってきてスタート。
個人的に、マイクスタンドってバラード等でつかうイメージだったのですけれども、こうやって色っぽく魅せることもできるんですね。ケッチさんのコーラスもすごく綺麗でした。
この曲を聴くとウルトラマリンの香りがしてきそうな気分になります。同意者求ム。


“汚れた顔で嗤う~”の部分でミラーボールが回った【放送禁止のブルース】をはさみ、【拝啓、売国奴の皆様 靖國の空が哭いています】へ。終戦の日でしたし、キター!っていう感じでしたね。カリスマが「右」をノリノリで指さしていました笑
サリーさんのコーラスのモノマネは“チャイナバカーッ!(シャウト)”ってやると近づけるような気がします(真顔)

そういえば、倫堕さんが指をファインダーみたいにして覗きこむのには、なにか意図があるのでしょうか。以前からたくさんやっているので気になるポイントなんです。フロアの景色を切り取っているように見えるので、好きな場面のひとつだったりします。

そんなカリスマ、【堕落論】のラストでステッカーバラマキ事件を起こしました。
記されていたのがこちらの情報だそう。

←←←

おっと間違えたこちら↓↓↓

2010.12.15[WED]LOFT
2010.12.16[THU]LOFT
キョクトウガールフレンド
新宿ロフト単独2DAYS
新宿暴動-SHINJUKU RIOT-


“中指を立てたまま 息絶えてみせようか”という歌詞がこの日はなんだかグッときました。今年もまだまだ飛ばしてくれそうですー。





宇宙戦隊NOIZ

超ハッピー!
うむー、これに尽きるでしょう。

後ろのほうのお客さんに向かって叫さんがこんなことをおっしゃっていました。

「曲がわからなくてもとりあえずニコニコしとったらええんや。手挙げたり、適当に(前にいるお客さんの)マネしたりしてみ?それがイベントのたのしみ方や。ムスッと立っていてもつまらんやろ」

……惚れてまうやろー!!笑
NOIZさんは地球をちゃんと救っているよね。みんなを笑顔にしてくれるもの。

相変わらず登場時と退場時に変身シーンがあるのですけれども、その動画がオフィのプロフィールに貼り付けられていて、思わずぜんぶ観てしまいました……という余談。





Lycaon

10月6日に発売されるシングル「EROS」に合わせ、セクシーな衣装で登場のLycaonさん。
ボンテージ風の衣装に身を包んだボーカルの悠希さんを見て、近くにいらしたバンギャルちゃんがひとこと。

“清春きた清春”

ちょっと!笑

でも、わたしも「EROS」(KGFの「セックス」に並ぶすごいタイトルである)を歌っているときの息遣いがHAKUEIさんに似ているなあ、なんて思ったりして。CM動画↓↓↓



MCでは衣装について語っておられました。悠希さんはこのローライズ&左太もも丸見え衣装のためにTバックをはいていらっしゃるとか。ピンクのTバック。リボンがついているからそれを選んだとのことです(説明しながら後ろを向いてチラ見せしていた)。なんかもう彼は変態キャラになっちゃえばいいと思います。いっそオネェになってくれたら完璧です。

いつも以上に悠希さんの2.5次元加減や、リトさんの美背中ばかりが印象に残ってしまいました。あれー曲の記憶が……





amber gris

【SET LIST】

00_OP
01_snoozy and roll
02_sinker.
03_lizard skin.

04_悲しみ暮れる黄金丘陵(コートドール)
05_over flow girl's sick

-EN-
06_茨の花は罪に咲く


マイスペに上がっている曲と手鞠さんのMCを参考に書き出してみると、こんなセットリストでしょうか。

かなりお客さんが帰ってしまって、会場がスカスカになってしまったので、2段目に降りて拝見してみたのですが……近い!笑
でもその分、よりダイレクトに伝わってくるので感動。

手鞠さんはやはりステキなボーカリストだと再確認しました。“元Ruvieの手鞠”じゃなくて、もうしっかりと“amber grisの手鞠”になっているのね。僕の居場所は此処だ、と示されたようなライブでした。


「lizard skin.」のブレイク前に“さあ、おいで”とつぶやく手鞠さん。
「悲しみ暮れる黄金丘陵」は殊さんのベースラインが歌うようでキレイ。

「over flow girl's sick」は、青々とした丘と、雲ひとつない空、そして涼やかな風を感じる疾走感のある曲。でも、その中に消えない悲しみもあって。
なんの変哲もない青空でも、それを見ているだれもが幸せというわけではない。空の青さに泣く、っていうのはこんな感じなのかなあと思いました。

いままでの5人はセピア色のほこりっぽいスラム街の一角で唄っているイメージだったのですが、そこを抜け出して、街を見下ろせる丘までやってきたんじゃないかなあ。(はい、妄想タイムです)


アンコールは「銀色のコフィン」かなあと思ったら、「茨の花は罪に咲く」でした。この曲も凛としていて大好きですけどね。

音源を何気なく聴いているときはそこまで気に留めなかったのですが、“まるで、恋をする様に。愛しておくれ。”という歌詞がいい言葉だなあと思って、曲終わりまでそれについてぼーっと考えてしまいました。純粋さを失わないでってことかなあ?とか、いつまでも見つめていてほしいっていう束縛なのかなあ?とか。

一挙一動から目を離せないバンドさんも好きですけれど、目を閉じて、心の中で想像を広げていくようにゆったりとした聴き方のできるこのバンドさんも好きなんです。ワンマンはマストで観なければー!




小高い丘に立たずんだ彼らの頬を、風がそっとなでていきます。

“あれはなんだ?”

すっと伸びた人差し指の先を追うと、遠くに鬱蒼とした森が見えました。

“あそこに彼女がいるかもしれない”

微かな鼻歌を奏でながら歩く吟遊詩人を先頭に、5人は丘を下っていきます。
そこが“失意の森”と呼ばれていることも知らずに――。


7/29 KYOKUTOU GIRL FRIEND【ハードコア+サイレンス】at 新宿ロフト

2010-08-15 15:36:48 | ライブレポート
“計画的犯行”、といったら怒られるだろうか。

2010年1月、ファースト・フル・アルバム『勝手にしやがれ』を発表した彼らは、【縄と拡声器とヒロイン】でこう謳った。


“地下室で逢いましょう”


7月29日、東京・新宿歌舞伎町。
狂ったように輝くネオンの街並みをすり抜け、心臓の鼓動とともに、地下へとつづく階段をゆっくりと降りていく。新宿ロフト。数々のバンドを生み出し、伝説をつくっていった“聖地”とも言われるこの場所で、「犯行予告」は実行された。彼らの名は、KYOKUTOU GIRL FRIEND。4人の男は、その計画を『ハードコア+サイレンス』と呼んだ。



酒や談笑を交わし、まったりとした空気が漂っていた場内が暗転すると、SE【禁じられた謝肉祭】とともに亜門(Ds.)、サリー(Ba.)、ケッチ(Gt.)がステージに現れた。歓声のあがる客席。だが、その声はアイドルへ向けられた黄色い歓声ではなく、これから展開されていくステージへの期待と、兄貴分のような彼らに信頼を込めた力強い声だったことを記しておきたい。

【闇を嗤え_密約】で、リズムセッションのようにラフな演奏をつづけるメンバー。しかし、真っ赤なライトに切り替わると、サリーのベースが激しく追い打ちをかけ、曲は一気にヒートアップしていく。ケッチが“オイ!オイ!”と会場を煽り、ワウをかけたテレキャスターを掻きむしると、警告色の拡声器を持った林田倫堕(Vo.)が姿を現わした。荒々しく「毒」マスクをはぎ取った倫堕は、“かかってこいよ”と言わんばかりに指を立て、無言の煽りを散らす。

会場限定シングル第一弾として発売されたファンキーな【食物連鎖】で幕を開けると、“殺せ……殺せ……”という殺気だった倫堕のつぶやきから【禁忌】へ。そして、まるで反抗デモのごとく会場が一丸となった【拝啓 売国奴の皆様、靖國の空が泣いています】を投下し、公演名の“ハードコア”の面を体現しているかのように次つぎと攻め立てていく。


また、不安感を煽るケッチのノイズから流れたのは【未遂】。前を見据え、左胸にマイクをあてていた倫堕が、虚空へ渾身のシャウトを込める。

唄によりそうドラムと、地を這うようにダウナーなベースが全身を生暖かい風のように包んでいく。そこへ絡むのは、哀愁の帯びたギターソロと、息を吐くように静かに語りかけるヴォーカル。
そう頻繁に演奏されているわけではない楽曲だが、あまりの完成度に驚きを隠せなかった。先ほどまでの荒れ狂ったステージングとは裏腹に、情念に満ちた身を削るアプローチを展開していく。だが、そんな“サイレンス”の一面の中にも、“ハードコア”と同じブレない核があるのはたしかであった。

この日のライブで感じたのは、まさしく“楽曲の成長”だった。
作品は作者の手を離れた瞬間、聴き手のものになるというが、彼らはライブのたびに一度曲を取り戻す。そこで新たなスパイスを加え、また世に解き放っていくのだ。そうして育っていく楽曲たちは、いままで以上に説得力を持ち、わたしたちに訴えかけてくるのである。

その一方で、おどろおどろしい序盤からアッパーチューンへと意外な展開を遂げる【最悪最悪最悪最悪(仮)】をはじめ、ケッチのカッティングと80年代風のキャッチーなサビが光る【乱脈(仮)】、変拍子を組み込んだ【ダムドマン(仮)】などの新曲も惜しみなく披露していく。創造と構築のライブ・バンドとでもいおうか。

“声をくれ!声を届けてくれよ!”

そう叫んで、倫堕が客席にマイクを突きつけたのは【噛みついて離れない】。
タイトでシャープなドラミングを見せつけていく亜門、踊るように足でリズムを取り、口の端では余裕の笑みを見せるサリー、多彩な音色と巧妙なテクニックで華麗にギターを操るケッチ。そして、無心に暴れ狂いながらも、決して隙を見せないクレバーな倫堕。

ここまで軽いインターバルを挟む程度でMCは一切なし。それでも全力疾走をつづける彼らの原動力は、いったいどこにあるのだろうか。
ライブの定番曲と化しているアグレッシヴなナンバーの【俺の彼女はリストカッター】、【放送禁止のブルース】、【勝手にしやがれ】とたたみかけ、その勢いはとどまることを知らない。

そんな彼らに応えるように、フロアでも絶えることのない声と拳が空間を埋めていく。
本公演のリードナンバーとも言える【縄と拡声器とヒロイン】での一体感はもう怖いものなしのように思えた。


アンコールで披露された壮大な美メロナンバー【樹海】や、反骨精神あふれる【堕落論】でも、倫堕はなんども“声を届けてくれ!声を!”と叫んでいた。
天井の低いライブハウスで、オーディエンスさえも撥ねつけ、一方的な攻撃態勢をつづけていた彼らが、こうして“求める”という行為を行なっていたのも、ある意味“成長”のひとつであったのではないだろうか。

“KYOKUTOU GIRL FRIENDをもっと求めてくれ。もっと声を聞かせてくれ、名前を呼んでくれ!”

“声”によって呼び戻された3度目のアンコール。4人は地下室で絶叫の音を鳴らす。

気が済むまで、声が枯れるまで、彼らは叫びつづけるのだろう。だが、もう4人だけではない。
これほどまでにたくさんの良き理解者であり、中毒者であり、“共犯者”がいるのだから。





【SET LIST】

SE_禁じられた謝肉祭
01_闇を嗤え_密約(instrumental)
02_食物連鎖
03_禁忌
04_拝啓、売国奴の皆様 靖國の空が哭いています

05_未遂
06_最悪最悪最悪最悪(仮)
07_ゲルニカに噤む
08_セックス

09_夜光虫
10_乱脈(仮)
11_ダムドマン(仮)

12_アルケミー
13_サヨナラセカイ

14_噛みついて離れない
15_この人生はフィクションです
16_俺の彼女はリストカッター

17_放送禁止のブルース
18_勝手にしやがれ
19_縄と拡声器とヒロイン
20_闇を嗤え_警告(instrumental)


-EN-
21_依存
22_樹海

-EN2-
23_堕落論

-EN3-
24_縄と拡声器とヒロイン
25_闇を嗤え_警告(instrumental)