in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

2014.08.27 DIR EN GREY“TOUR14 PSYCHONNECT -mode of "GAUZE"?- mode:33”at Zepp Tokyo

2014-08-30 10:00:07 | ライブレポート


小雨が降る中Zepp Tokyoへ。
ひさびさに来た会場なので、観るポジションを誤ってしまい、この日は上手しか見えませんでした(笑)。DieさんとShinyaさんメインで、チラチラっと京さんが見えるという。

パフォーマンスはあまり確認できなかったものの、ツアー開始時より断然よくなっていました! 過去の楽曲が2014年のDIR EN GREYにどんどん引っ張り上げられています。
それなので、ライブを通して観たときに新旧楽曲のつなぎ目がすごくきれいになっていました。1本のライブ=1曲のギター独奏にたとえると、ツアー開始当初は運指がたどたどしかったのですが、いまはすごくななめらかなんです。

以下、演出等新たに気づいたことメモ。

Cage:金色額縁に入ったモノクロの絵画がスクリーンに投影される。観客に歌わせる箇所あり。
蒼い月:曲名に合わせて青い照明。
輪郭:スクリーンにオーロラのような映像。
304号室、白死の桜:曲終わりに京さんあえぐ。

mazohyst of decadance:禍々しいピンクのサーチライト。セリフがないぶん尺が短くなっている?

アクロの丘:京さんの“君と眠りたくて”は東京2日め同様駆け上がりのメロディ。アウトロで、ああ~♪というアドリブ。薫さんのソロはやはりタメ気味。
ゆらめき:アクロの丘とつなげるようにピアノSEがついて(匠さんプレイの模様)、曲の頭はアコースティック風に入る粋な演出。この日の見どころだった気がする。
MASK:骨、汗、涙~はウィスパーボイスではなく普通に歌っている。
蜜と唾:DieさんもToshiyaさんも、指を1、2と立ててステージを動きまわる。この曲が今回のツアーでいちばん成長したんじゃないかと思うくらい、会場一丸となって盛り上がる曲。


予感:やはり東京2日めはトラブルだった模様。この日はDieさんのギターバッキング健在。全体的にも安定していた。
新曲:イントロ部分のアレンジが少し変わったような。薫さんのアルペジオ確認できず。大地を蹴り~のサビが、京さんなかなかのハイトーン。
CLEVER SLEAZOID:大阪でもプレイしたみたいですが、ひさびさの登場にテンションがあがる。オーディエンスに歌わせる箇所がこれまでと若干違った。覚えているのは、“声も出ないくらいに”を京さん、“そんな今に一人と気付く”をオーディエンスが歌った。
SUSTAIN THE UNTRUTH:京さん煽る! 「お前ら生きてるか? …全っ然聴こえへんで?」
「お前らの汚い声もっと聞かせてくれ! (左胸叩きながら)ここまで響かせてくれ!」
激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇:京さんさらに煽る!「後ろー! うしろー! (上手指しながら)そこー! (下手指しながら)お前ー!(ここでフロア少しふふっとなる)」
「生きてるか? 生きてんのか?
男! お、と、こ! るぉおどごぉおお! (マイクなしで)男ー! (猫撫で声で)女ぁ~? 女ー! 女ぁぁ!」
「俺の言いたいことわかるよな?」

28日は観ていないので、新曲2がまだ聴けていません…! きょうの追加公演も新曲1を披露する予感がしていますが、じっくり焼きつけようと思います。

【SET LIST】
SE_GAUZE-mode of adam-
01_Schweinの椅子
02_raison detre

03_Cage
04_Unknown.Despair.Lost
05_蒼い月

06_輪郭
07_304号室、白死の桜
08_mazohyst of decadence
09_蜜と唾(2011 ver.)

10_アクロの丘
11_ゆらめき
12_MASK
13_密と唾
14_残(2009 ver.)

-EN-
15_予感
16_新曲
17_CLEVER SLEAZOID
18_SUSTAIN THE UNTRUTH
19_激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇


2014.08.06 DIR EN GREY“TOUR14 PSYCHONNECT -mode of "GAUZE"?- mode:26”at 新木場STUDIO COAST

2014-08-27 11:58:26 | ライブレポート
行ってきました、GAUZEツアー。
19:00(開演時間)に新木場駅に着いて、内心ダメもとだったんですが、走ったら頭から観られました…!



このツアーに対する期待感がそのまま反映されたかのように、ソールドアウトした会場内は超満員。19:00を少し過ぎたころに暗転し、あの金属音から始まるSE「GAUZE -mode of adam-」が響き渡ります。と同時に、オーディエンスのものすごい歓声。曲に合わせてオイ!オイ!と無数の拳が突きあがりました。スクリーンにはもちろん当時のCGのPVが。

ステージにはトラスが組まれていました。「GAUZE -mode of adam-」には檻をカンカンと叩く音が入っているので、ちょっとリンクするものがあります。

メンバーがステージに姿を現し、赤い文字でツアータイトルが映し出されると、場内はさらにヒートアップ。京さんは学生帽をかぶり、黒いワイドパンツを履いていたのでバンカラのようでした。Shinyaさんだけ白いシャツ姿で、ほかのメンバーはみんな黒い服。


この日の1曲目は、アルバム『GAUZE』の収録順どおり「Schweinの椅子」。“Geist Seele Wille Zelle”のシャウトコーラスは観客の声も大きくて鳥肌が立ちました。“再生不能な”“-DNA-”の掛け合いも気合いがすごい。いつも1曲目は緊迫した空気が漂っていますが、この日はまさにお祭り感があったように思います。

ですが、ところどころで京さんのマイクにトラブル発生。最初は歌詞忘れかな?と思ってしまったのですが、よくよく観ると歌っているのに声がマイクを通っていない。まさかコーストでこんなトラブルが起きるとは。

「raison detre」でもそのトラブルは続き、京さんはマイクをドン!と2回ほどぶつけていました。楽器の出音も大きくなったり小さくなったりしていて、序盤からこれはヤバイ!とかなりハラハラ。ステージ上もフロアも、テンションが少しずつ右肩下がりになっていくような雰囲気を感じました。

SE(トラブルがなかったら本来はここではさむ予定ではなかったのかも)をはさみ、「THE FINAL」へ。音響は直ったものの、ライブはどこかぎこちないまま進んでいきます。ですが、曲終盤の“I can't live”の部分で、京さんが空気を切り裂くようにマイクを横にさっと振り、オーディエンスが呼応するように歌う場面があったのですが、ここでグンと持ち直したように見えました。気のせいかもしれないですが、純粋に「声」の力ってすごいなと。

「LOTUS」では天井付近から客席へ放射状に照明が広がり、まるで水中にいるようでした。京さんが“愛せるの?”の歌詩を“愛してますか?”に替え、語りかけていたのが印象的でした。帽子はこのあたりからもう脱いでいたような。

「304号室、白死の桜」では、当時のPVが映し出されていました。が、メンバーの顔は映らないよう絶妙なトリミングがなされているという。
この曲でのShinyaさんは、頭を振りながら叩いていてかなりノリノリ。このあたりから、もしかしてこのツアーをいちばん楽しんでいるのはShinyaさんでは?と思えてきちゃいました。
反対に、京さんは「みんなの娯楽のために」というような雰囲気で、自身は楽しめているのかは、観ただけではわかりません。

「mazohyst of decadence」は、個人的にトラウマ楽曲なのであまり聴きたくはなかったのですが、メロディも歌詞もアレンジされていたので、グロさは感じずに聴くことができました。

そういえば、今回のツアーではINWARD SCREAMは行なわないんですね。
「mazohiyst~」「蜜と唾」というコンボでダークゾーンヘは堕としていきましたけれども。「蜜と唾」は、歌詞が浮かび上がるいつもの映像はなしでした。やはりこの曲の見どころはShinyaさんの“死姦”のときのショットですね。Toshiyaさんも一緒にのけぞってました。

「アクロの丘」ではフロア上部にステンドグラスの映像が投影されていました。武道館で使われたものと同じだと思われます。スクリーンには、夕日に照らされオレンジ色にきらめく草原と、そこを歩く女性のストーリーでした。銀色の指輪や、女性が寝かされた棺桶にたくさんの百合の花が手向けられるなど、ノスタルジックかつ耽美な世界でした。

聴かせる曲のひとつなのに、Toshiyaさんはいつの間にやら黒いタンクトップ姿になっていて、そのミスマッチ感に少し笑ってしまいました。
薫さんのギターソロは、ところどころ1音抜かしでタメながら弾いていました。過去楽曲は薫さんがリードギターを弾くことが多かったんですよね、そういえば。あと、Dieさんのアコギパートはアップストロークだったそうだった!と謎の納得をしてました。実際にライブで観ると、ああそうか~と思うことがいろいろあります。
京さんは“君と眠りたくて”の部分を、音階を駆け上がるようなメロディに変えていたのですが、それがとても切なくてよかった。

「ゆらめき」では京さんが帽子をかぶり直します。京さんにとっての「帽子」は気持ちの切り替えスイッチのようなアイテムなんですかね? sukekiyoのときも女性目線の曲ではかぶるという行動をしていたので。
「MASK」もPVが映し出されていたのですが、こちらはメンバーの目に黒い線が入って容疑者のようになっていました(笑)。

そしてまさかの「蜜と唾」旧バージョン! アレンジ板が先に披露されたので、旧版はきょうは演奏しないか、とあきらめていたので、心の中でありがとうございますありがとうございますを連呼してました。
“1・Sad・Sexually・2・Sad・Sexually”の部分では、オーディエンスとの掛け合いもあり、一体感が生まれていました。京さんは指を立てていたりも。

本編ラストの「残」は、過去と現在の融合をいちばん感じました。むしろ旧バージョンか新バージョンか一瞬判断がつかずで。新バージョンもかなり演奏されているので、すっかりいまのDIR EN GREYに取り込まれたのかもしれない。

アンコールは「予感」からスタート。
後半部分でDieさんのギター1本になるセクションがあるのですが、そこで無音になり、オーディエンスが合唱。そういう演出なのかな?と思っていたのですが、どうやらまたもトラブルだったようで! ある種レアな一場面でした。

新曲は、薫さんの短いアルペジオにDieさんのカッティングが入っていくミドルチューン。途中でShinyaさんのドラムだけテンポが上がります。『GAUZE』収録楽曲よろしく薫さんがギターソロを弾いていたので最近ではめずらしいパターンだなと思いました。サビの歌詩は“大地を蹴り進め”というような力強いものでした。

「俺の言いたいことわかるよな?」「お前らの汚い声、響かせてくれ!」という煽りから、ラストは「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」。
終演後は京さんも長くステージに残っていて、着ていたTシャツ?を客席へ投げたのですが、センターへ「いくで?」というように投げるそぶりをしつつ、下手へひょいっと投げたのがおちゃめでした。

総括するとトラブルが多すぎて、東京公演がこれで終わりだったらかなり煮え切らない思いをしたと思います…。
過去の曲と現在の曲を組み合わせたセットリストは、まだまだやりなれていないというかなじんでいないような気がしました。再び東京へ戻ってきたときに、どのように変貌を遂げているのか楽しみではあります。それをきょうのZeppで確かめたい!



ちなみに、BAR付近の奥まったところに電気椅子(Schweinの椅子)が展示されていました。フォトコンテストも開催されていて、実際に座ることもできます。




それと、東京限定グッズ。コンチョ付きへアゴムと言っていいんですかね? ¥500です。



シンプルでリーズナブルで実用的だと思います。手首につけるだけでもかわいいですしね。

チャーム部分アップ。「14」の数字は2014年だから、ということでよいのですかね?


オリジナルの袋に入ってました。



【SET LIST】
SE_GAUZE -mode of adam-
01_Schweinの椅子
02_raison detre
03_Cage

04_THE FINAL
05_LOTUS

06_SUSTAIN THE UNTRUTH

07_304号室、白死の桜
08_mazohyst of decadence
09_蜜と唾(2011 ver.)

10_アクロの丘
11_ゆらめき
12_MASK
13_蜜と唾
14_残(2009 ver.)

-EN-
15_予感
16_新曲
17_蒼い月
18_羅刹国
19_激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇

2014.08.02 STEREO.C.K&SHINJUKU LOFT presents“『slow butterfly 04』”at 新宿LOFT

2014-08-09 05:19:43 | ライブレポート
今年の誕生日は仕事が休みだったので、ステレオさんとロフトの共同主催イベントへ行ってきました。
いきなり余談ですが、瀬音さんもMCで自分のバンドのことを「ステレオさんは~」と、ものすごくナチュラルにさん付けで話していたのでなんだか微笑ましかったです。






このLOFTのインタビューも読むとなおよし! http://rooftop.cc/interview/140724200000.php

■■■HOLLOWGRAM

トップバッターはHOLLOWGRAM。観るのは2回目。前回観たのは2月のLIPHLICH主催の赤坂BLITZだったのでステージとフロアの熱の距離感を感じたのですが、今回のライブは生々しかったです。ズンと響く攸紀さんのアップライトベースがアダルトで、いいスパイスになっていました。

が、なんとわたし、途中で脳貧血を起こしてフロアをいったん出てしまったため、最初の3曲くらいしか聴けなかったという。調子にのってジンライム飲んでたので原因たぶんコレですね…。
「Preasance Liddell」と「Stand the devil's like」をラストに続けて披露していたと思うんですが、好きな2曲なのでちゃんとステージ観ながら聴きたかった・・・。

ryoさんはチュールかレースのアイマスクのようなものを着けていて、ラインストーンがついているのか動くたびに目元がきらきらしていました。





■■■LAB. THE BASEMENT

「狂い蝉が叫んだ朝に」をこの季節に聴くのはいいですね!

アヲさんがカンペを見ながら、外国人的発音でイベントタイトルを読み上げ、「要は(STEREO.C.Kのミニアルバム『Switch』を掲げながら)これの発売記念です! 買いました? 」とMC。が、新しい老眼コンタクトがずれたらしく、しばらくコンタクトのフィット待ちに(笑)。

値段を見ようとジャケットを凝視するも読めないアヲさん。「(照明)明るくしてくださーい!」と叫び、ティルさんと2人でジャケット凝視。どうやら外側には書いてなかったらしく、CDを開けてようやく「2,500円です!」と判明。そしてふたたび照明さんに「暗くしてくださーい」と。この照明スタッフさんのタイミングがホント素早くて、臨機応変に対応するのはさすがロフトだと思いました…!

それから、このCDの年代が違うという話題に。「これね、言っちゃうけど、くそみそ古いっ(一同笑)! きょうもね、ロフトに来たらステレオのリハがやってて、90年代…93年、94年くらいのロフトに来ちゃった?と思って。Silver Roseとか、Laputaとか、Poisonous Doll…あとFANATIC◇CRISISの初期! でもね、今この音を出せるのはこのバンドぐらいだと思います」とベタ褒めでした。曲名わからないんですが、この話のあとにラボも古い曲を…と言って次の楽曲へとつなげていました。

あとは、フランスの化粧品は合わない、日本人は黙って資生堂使っておけばいいの!という美容のお話とかもありました。このへんからまたフラフラしてちゃんと観られてないのですが…。
最後は「人間牧場」「東京DOGS」と畳みかけて、かなりの盛り上がりを見せてました。しかし約6年も新曲出してないんですね。それでも成り立っちゃうというか、許されてる感じがいいですよねえ。



■■■STEREO.C.K

そして93-94年バンドの再来、STEREO.C.K。ユアナさんが編み込んだ髪の毛をほっかむりみたいにしてアゴの下でひとつに束ねていたので、まず目を疑いました。もしかしたら時代の3歩先系バンドなのかも…。

トラちゃ…瀬音さんが観るたびによくなっていっているように感じます。ユアナさんとkazuさんに挟まれておろおろしてた印象だったんですが、堂々として自分の「歌」「表現」だけに専念できるようになったというか。歌だけではなく、曲の主人公を演じるように表情を変えたり、仕草をオーバーにしてみたり、ボーカリストとして、地ならぬステージにちゃんと足がついてきたように見えました。

まだ楽曲と曲名をちゃんと把握できていないんですが(英語の曲名は難しい!)、亜門さんのドラムがめちゃめちゃ速い曲があって気になりました。あと「Fly」という曲が気に入ったんですが、今回のミニアルバムに入っていないんですねー。音源化激しく希望します!


そんな感じで、この日先行発売された『Switch』。アートワークはHIZUMIさんだそうです。

ジュエルケースがね、ブラックなのがいいですよね。マジオススメですよ・・・†