北のパラダイス

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参院選の争点:TPP交渉参加について③

2013年07月12日 | 選挙
昨日、知り合いのカフェレストランにお米を届けに行った時にTPP問題が話題になりました。
そのお店のオーナーは、職業がらTPPに関心はあるものの態度を決めかねていました。

理由の一つは、日本がTPP交渉に参加しないと世界の国々から遅れを取るのではないか?ということです。

私は他国と競争するのではなく、自国にとって何を守ることが最も国益に適うことなのか、を判断することのほうが大事であると伝えました。

そして、食の安全性が著しく脅かされるような事態を受け入れることができるのかどうか?をオーナーに聞いてみると...「自分の店では安全性に問題のある輸入農産物は絶対に使わない」と言ってましたが、輸入農産物はありとあらやる所で使われているので、加工食品や調味料、油脂類など安全性に問題のある輸入物が使われていたとしても、表示義務がなければほとんど確認することはできません。

それに、ファーストフード店や飲食チェーン店などが安ければどんな物でも使うということになってしまえば、もう手の打ちようがありません。
あとは、個人個人が安心・安全な食品を注意を払って選んで行くしか方法がなくなります。

そのことをオーナーに話すと「それは大変なことだね」と理解してくれたようです。

食の安全性は国民全体に関わることで、しかもいったん関税が撤廃されて安全基準も下げられてしまったら、もう元に戻すことは不可能と言っても過言ではありません。

何度も述べていますが、一部の業界や大企業が潤うことと引き換えに、大多数の国民の食料安保が損なわれてしまっても良いのか?

有権者一人一人の良識が真に問われる選挙です。