道内で今年6、7月の毎日の最大電力(1時間当たりの電力使用量の最大値)を東京電力福島第1原発事故の前の2010年と比べると、同じ気温帯では1割近く低く推移していることが、北海道新聞の調べで分かった。
最大電力は、10年比7%の節電目標が設けられた昨夏よりも低い傾向だ。電気料金値上げに備える道民の意識や、住宅用の太陽光発電設備の普及が要因とみられ、節電が着実に行われることで、深刻な電力不足は避けられそうだ。
北海道新聞は北海道電力が公表している10年、昨年、今年の6、7月の最大電力(今年は7月25日まで)について、気温帯別に平均を算出した。
気温は気象庁が公表している道内主要市(札幌、旭川、函館、苫小牧、釧路)の毎日の平均気温から、道内の平均気温を算出した。
今夏はこれまでの最低12度台から最高22度台の全気温帯で、最大電力が10年を3・7~9・3%下回った。また、昨夏と比べても今夏の最大電力は多くの気温帯で1~5%ほど低い。
政府、北電は今夏、昨夏に止まっていた火力発電所の稼働などを見込み、昨夏のような道内の節電の数値目標設定は回避した。それでも、電力消費が低く抑えられていることについて、北電は「お客さまに節電が定着した効果がある」とみる。
<北海道新聞7月28日朝刊掲載>
【感想】
50年前、私がまだ子供のころ、一般家庭にやっと白黒テレビや冷蔵庫、洗濯機などが普及し始めました。
電化製品と言えばまだそんな程度で、扇風機やエアコンなど、今なら当たり前のようにある電化製品も無かったので、夏はどんなに暑くてもただひたすら我慢してました。
北海道は暑い暑いと言っても、本州の暑さと比べたらたかが知れてます。
今でも、エアコンを設置している一般家庭はそう多くないのでは...
企業ではエアコンを設置している所が増えて来ていると思いますが、それでもクールビズなどの影響で、設定温度を高めにして節電に努めるのが一般的となりました。
昨年の夏もそうでしたが、泊原発を停止して既存の火力発電などだけで電力供給を賄った結果、深刻な電力不足にもならずに乗り切ることが出来ました。
もちろん、企業や一般家庭におけるこまめな節電が功を奏した結果です。
以前にも述べましたが、この事実は、原発に頼らなくても既存の発電システムだけで乗り切ることは可能だし、これに新規の自然・再生エネルギーを導入すれば充分に電力は賄えることを示唆しています。
北海道電力は、泊原発1号機、2号機、3号機の再稼働を申請しました。
表向きの理由は、原発再稼働によって安価な電力を安定的に供給することは、北海道民や道内企業の利益に繋がるとしていますが、実際のところは、再稼働によって赤字を解消し経営を健全化させる事にあります。
もっとも、これは北海道電力だけの問題ではなく、再稼働の申請をおこなった全ての電力会社に共通して言える事です。
会社は公器であり、自社の利益と社会全体の利益(公益)とを秤にかけたらどちらが重たいかは、言うまでもありません。
一般家庭や企業で節電に励む大きな理由は、将来の電力料金の値上げに備える事ですが、それは原発を再稼働させないで、既存の発電システムや新規エネルギーで賄うことを暗に認めていることだと思います。
それを、原発を止めたら電力料金を値上げしなければならなくなるから、それがいやなら再稼働させろ、などと脅しまがいのことを言って自社の利益に繋げようとするのは、公器である企業のあり方に反する行為だと思います。
政府が原発を推進しようとしている時だからこそ、それに異を唱え独自の電力供給の道を示すような電力会社は、この日本には存在しないのか?
多分、存在しないんでしょうね。
前にも述べましたが「赤信号みんなで渡れば怖くない」なんです、日本は。
先日、ドイツにおける脱原発政策を紹介しましたが、あの中でミランダ・シュラーズ教授が日本の電力会社が原発再稼働を申請したことに対して、「驚きました。ハイテク国家の日本が事故直後、原発を全く制御できなかったことは世界に衝撃を与えました。しかも安全性を証明できていない現状で再稼働を急ぐのは、無責任を感じます。再稼働の前に、古くなった個々の原発をいつまでに廃炉にするか具体的な計画を作るべきです。もう一つ、再稼働すればますます増える放射性廃棄物をどうするのか、結論を出すことが不可欠です。」と発言されました。
脱原発の国ドイツの専門家でなくても、良識のある人なら同じように考えると思います。
どうしてこれほどまでに、日本政府や電力会社など原発推進派の考え方が、原発は倫理的に正しくないエネルギーであるという良識的な考え方とずれてしまっているのか?!
私には不思議でたまりません。
自分達さえ良ければ、自分が生きている時さえ何とかなれば、後は野となれ山となれ、どうなろうと知ったことじゃない...そういう考え方でいるとしか思えません!!
これからも諦めずに、何度も何度も脱原発を訴え続けて行きたいと思います!!
最大電力は、10年比7%の節電目標が設けられた昨夏よりも低い傾向だ。電気料金値上げに備える道民の意識や、住宅用の太陽光発電設備の普及が要因とみられ、節電が着実に行われることで、深刻な電力不足は避けられそうだ。
北海道新聞は北海道電力が公表している10年、昨年、今年の6、7月の最大電力(今年は7月25日まで)について、気温帯別に平均を算出した。
気温は気象庁が公表している道内主要市(札幌、旭川、函館、苫小牧、釧路)の毎日の平均気温から、道内の平均気温を算出した。
今夏はこれまでの最低12度台から最高22度台の全気温帯で、最大電力が10年を3・7~9・3%下回った。また、昨夏と比べても今夏の最大電力は多くの気温帯で1~5%ほど低い。
政府、北電は今夏、昨夏に止まっていた火力発電所の稼働などを見込み、昨夏のような道内の節電の数値目標設定は回避した。それでも、電力消費が低く抑えられていることについて、北電は「お客さまに節電が定着した効果がある」とみる。
<北海道新聞7月28日朝刊掲載>
【感想】
50年前、私がまだ子供のころ、一般家庭にやっと白黒テレビや冷蔵庫、洗濯機などが普及し始めました。
電化製品と言えばまだそんな程度で、扇風機やエアコンなど、今なら当たり前のようにある電化製品も無かったので、夏はどんなに暑くてもただひたすら我慢してました。
北海道は暑い暑いと言っても、本州の暑さと比べたらたかが知れてます。
今でも、エアコンを設置している一般家庭はそう多くないのでは...
企業ではエアコンを設置している所が増えて来ていると思いますが、それでもクールビズなどの影響で、設定温度を高めにして節電に努めるのが一般的となりました。
昨年の夏もそうでしたが、泊原発を停止して既存の火力発電などだけで電力供給を賄った結果、深刻な電力不足にもならずに乗り切ることが出来ました。
もちろん、企業や一般家庭におけるこまめな節電が功を奏した結果です。
以前にも述べましたが、この事実は、原発に頼らなくても既存の発電システムだけで乗り切ることは可能だし、これに新規の自然・再生エネルギーを導入すれば充分に電力は賄えることを示唆しています。
北海道電力は、泊原発1号機、2号機、3号機の再稼働を申請しました。
表向きの理由は、原発再稼働によって安価な電力を安定的に供給することは、北海道民や道内企業の利益に繋がるとしていますが、実際のところは、再稼働によって赤字を解消し経営を健全化させる事にあります。
もっとも、これは北海道電力だけの問題ではなく、再稼働の申請をおこなった全ての電力会社に共通して言える事です。
会社は公器であり、自社の利益と社会全体の利益(公益)とを秤にかけたらどちらが重たいかは、言うまでもありません。
一般家庭や企業で節電に励む大きな理由は、将来の電力料金の値上げに備える事ですが、それは原発を再稼働させないで、既存の発電システムや新規エネルギーで賄うことを暗に認めていることだと思います。
それを、原発を止めたら電力料金を値上げしなければならなくなるから、それがいやなら再稼働させろ、などと脅しまがいのことを言って自社の利益に繋げようとするのは、公器である企業のあり方に反する行為だと思います。
政府が原発を推進しようとしている時だからこそ、それに異を唱え独自の電力供給の道を示すような電力会社は、この日本には存在しないのか?
多分、存在しないんでしょうね。
前にも述べましたが「赤信号みんなで渡れば怖くない」なんです、日本は。
先日、ドイツにおける脱原発政策を紹介しましたが、あの中でミランダ・シュラーズ教授が日本の電力会社が原発再稼働を申請したことに対して、「驚きました。ハイテク国家の日本が事故直後、原発を全く制御できなかったことは世界に衝撃を与えました。しかも安全性を証明できていない現状で再稼働を急ぐのは、無責任を感じます。再稼働の前に、古くなった個々の原発をいつまでに廃炉にするか具体的な計画を作るべきです。もう一つ、再稼働すればますます増える放射性廃棄物をどうするのか、結論を出すことが不可欠です。」と発言されました。
脱原発の国ドイツの専門家でなくても、良識のある人なら同じように考えると思います。
どうしてこれほどまでに、日本政府や電力会社など原発推進派の考え方が、原発は倫理的に正しくないエネルギーであるという良識的な考え方とずれてしまっているのか?!
私には不思議でたまりません。
自分達さえ良ければ、自分が生きている時さえ何とかなれば、後は野となれ山となれ、どうなろうと知ったことじゃない...そういう考え方でいるとしか思えません!!
これからも諦めずに、何度も何度も脱原発を訴え続けて行きたいと思います!!